哀しみの演歌と絶望のメタルを聴き漁るブログ

演歌とメタルをとおして、人生の理不尽さをみつめるブログ。

ヘヴィ・メタル 思い出の名盤・名曲

本格的にメタルへの目覚めを呼び起こされた名盤~「POWERSLAVE」/IRON MAIDEN~

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ほんとうはこのブログには新譜の感想とか情報とかをいっぱい書きたいと

思っているのですが、最近は高いおカネを出してCDを手に入れたいと思うようなのは

なかなかないんですよね。

トシをかさねて感受性が鈍くなってきたのか

それとも耳が肥えてきたのかわかりませんが、

とにかくなにかを聴いて「おお~すげえ・・買わなきゃあ・・」

と思うことは、若いころにくらべて圧倒的に少なくなりました。

そういうわけで名盤を懐かしむ記事をしばらく続けます。

今回は、1984年に出た、

イギリスのIRON MAIDENの「POWERSLAVE」。

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これに出会っていなかったら、

人生を通じてレコードやCDに埋もれながら生活するようなことには

ならなかったであろう、という意味で人生を変えた作品です。

これほどカッコいい音楽がこの世にあったとは・・・

前の記事で書いたBON JOVIとの出会い→ 思い出の名盤①~「BON JOVI」/BON JOVI~

から、近所の貸しレコード店「友&愛」で

「ハード・ロック」「ヘヴィ・メタル」と書いてあるものを

借りてきては一生懸命聴いていました。

 

当時はLAメタル全盛でしたから、

RATTやQUIET RIOT、MÖTLEY CRÜE、ROUGH CUTT

とかを聴いていたと記憶していますが、

このあたりはいずれもそんなに気に入らなかった。

RATTの「OUT OF THE CELLAR」は割と好きでしたけど。

 

そういうなか、あるときラジオから流れてきたのが、

IRON MAIDENの「Aces High」でした。

「POWERSLAVE」が新譜として出たころで、

そのなかの1曲として紹介されていたんだと思います。

「POWERSLAVE」アルバムのトップに収録されている曲。

アルバムバージョンでは冒頭のチャーチルの演説は入ってないんですけど、

12インチシングルのほうの「Aces High」には(たしか)入っていたと記憶しています

(その12インチにはJETHRO TULLやNEKTARのカバーが入っていて、それもやたらカッコよかった。いまとなっては超入手困難。買っておけばよかったなあ・・)。

現物が手元にないので記憶違いかも。間違ってたらすみません。

 

ライヴバージョンでもこの曲のアタマにはこの演説が入っているんですが、

「We shall fight・・」というフレーズが繰り返され、

最後に「We shall never surrender!!」で終わる詩的な演説は

不謹慎だというそしりを受けるかもしれないけれどとにかくカッコいい。

いまの日本にはこういうシビレる演説をする政治家は皆無ですね。

そこから、出撃前夜の静けさのようなイントロに続き、

飛び立っていくような猛スピードで疾走します。

この流れが最高にクール。

 

そのときまで、こんなに速い曲は聴いたことないし、

ひたすら叫んでいるようなヴォーカル

(もちろん超絶上手いヴォーカルなんですけど、そのときにはそんなことはわからず、叫んでいるように聴こえた)、

そのバックでブンブン鳴るヘヴィなギターサウンドも衝撃だったし、

なによりも2本のギターがハモリつつ、バキバキいうベースも一体になって

ものすごいスピードで疾走する音像がとにかくカッコよくて、

「この世にこんなにカッコいい音楽があったのか!」と、

ヘレン・ケラーが「water」と言ったときはこんな気持ちだったのだろうか、

というくらいの衝撃、目覚めでした。

 

邦題は「撃墜王の孤独」。

第二次大戦中のイギリス空軍とドイツ空軍の戦いをテーマにした曲で、

当時のIRON MAIDENにつけられた邦題としてはなかなかカッコいいほうかな?

カバーされているのを聴くと、MAIDENの要はブルース・ディッキンソンだとわかる

「Aces High」は、ARCH ENEMYやCHLDREN OF BODOMなど

多くのバンドがカバーしています。

しかし・・・どれもカッコよくない。

とくにCHILDREN OF BODOMなどは最悪で、

演奏技術は彼らのほうが勝るはずなのにクールさはオリジナルのほうが圧倒的、

というのは、ひとえに「ヴォーカルの差」だと思うんですよね。

ア・トリビュート・トゥ・ザ・ビースト~アイアン・メイデンに捧ぐ

↑このトリビュートアルバムでは、ブルースがオリジナルである曲をやっているもので「あ~あ・・ひでえなあ・・」と思わなかったのは陰陽座の「The Trooper」(ギターソロに彼ららしさが盛り込まれているところと、黒猫のさすがの歌唱が素晴らしかった)くらい。CHILDREN OF BODOMやCRADLE OF FILTHが例のニワトリ(アヒル?)みたいな声でわめくカバーは聴くに堪えなかった。

 

「POWERSLAVE」でヴォーカルを担当しているのはブルース・ディッキンソン。

3枚目の「THE NUMBER OF THE BEAST」アルバムから参加、

9枚目の「FEAR OF THE DARK」アルバムまででいったん脱退していますが、

彼がいない間のIRON MAIDENはほんとうに残念な作品をつくっていました

(後任のブレイズ・ベイリーが悪いといいたいわけではない)。

とにかく曲がつまらなかった。

これを思い出してみても、やはりIRON MAIDENは作曲面も含めてブルース・ディッキンソンが

いるからこそいまだに世界屈指のメタルバンドでいられている・・と思うんですよね。

もっとも、中学生のときはガキなのでそんなことはわからなかったけれども。

そのころは彼の歌唱の凄さより、写真などでみた彼の「モッコリ」の凄さに圧倒されていました

(当時のメタル系バンドはピッチリしたタイツとかを着用している人が多かった)!

外人ってすげえんだな・・と感心していた記憶があります。

 

それはともかく、「POWERSLAVE」アルバムは、「Aces High」以外の曲も

おそろしくカッコよくて

(中学生のころは超大作「Rime  Of The Ancient Mariner」は退屈と思っていましたけど)、

まだ聴いていない方にはぜひともおすすめしたい名盤。

「KILLERS」(2枚目のアルバム)とともに、私が死んだときは棺桶に入れてほしい作品です。

IRON MAIDENの作品の思い出についてはまた書いていきたいと思っています。

 

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