本ページのリンクには広告が含まれています ヘヴィ・メタル 思い出の名盤・名曲

思い出の名盤①~「BON JOVI」/BON JOVI~

子どものころから歌を聴くことが好きでした。

楽器はからっきしダメでしたけど、

小学生のころは「ザ・ベストテン」を欠かさずみて、

親が所有していた8トラ(死語)のカラオケで、

松村和子の「帰ってこいよ」とか、竜鉄也の「奥飛騨慕情」とかを歌っていました。

そんな感じで、中学校に入ったころまでは歌謡曲を聴いていたのですが、

中学から海外のものを聴き始め、やがてメタルに狂っていくことになります。

そのへんを思い出しながら、思い出の名盤について書いていきます。

中学生のころ、LAメタルがブームに

80年代前半から後半まで、「LAメタル」と呼ばれる、

西海岸(LAはロサンゼルスのLA)を中心としてアメリカのハード・ロック・バンドたちが

大人気になるムーブメントが起きました。

私が好きだったもので言うと、

RATT、W.A.S.P.、STRYPER、LIZZY BORDEN、MALICE、ARMORED SAINT・・

あたりになるんですが、

中心にいたのはMÖTLEY CRÜE、QUIET RIOTとか、

末期にはWARRANTやPOISON、GUNS'N'ROSESなどでした。私が嫌いなものばっかり。

 

で、今回紹介するBON JOVIは、出身は東海岸のニュージャージー州なので

厳密には「LAメタル」じゃないんですけど、

このムーブメントのなかで、最大級の爆発的ブレイクを果たしたバンド。

いまとなっては世界的なロックバンドですね。

 

ブレイクしたのは3枚目の「SLIPPERY WHEN WET」で、この作品の大ヒット以降、

アメリカのこのムーブメントからメタルらしいメタルバンドはどんどん減っていき、

ポップなものばかりになりつまらなくなっていくので、

そういった意味では「LAメタル」はこの作品が

登場した86年で終わった、とみることもできると思っています。

 

それはともかく、

私の興味が国内の歌謡曲から海外のロックへ移行していくきっかけをつくったのは、

このLAメタルムーブメントの絶頂期のころの1984年に出た彼らのデビュー作、

「BON JOVI」(邦題は「夜明けのランナウェイ」)でした。

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「メタル」と呼んで差し支えないヘヴィなサウンドと曲

BON JOVIが「メタル」バンドかといえば、「否!」と答えるしかないと思うんですけど、

このアルバムと、続く2NDの「7800° FAHRENHEIT」までは、

サウンドのハードさもさることながら楽曲のヘヴィさという点において、

「メタル」と呼んでも差し支えのないものをもっていました。

 

「BON JOVI」の名前を知ったのは、

音楽好きな友達が中学校の音楽室のオルガンで

「Runaway」のイントロを弾いているのを聴いて、「それなに?」

と訊いたのがきっかけ。

その友達が「聴いてみなよ。カッコいいよ!」と言うので、

さっそく貸しレコード店に行き「BON JOVI」アルバムを借りてきました。

 

それまでは国内の歌謡曲しか知らなかった私にとって、

そのエネルギッシュでハードなサウンドは衝撃的で、

イッパツで気に入ってしまいました。

 

しかし、友達が「いちばんいい曲」と言っていた

「She Don't Know Me」は何度聴いても好きになれなかった。

ていうか、この曲だけものすごく浮いてるように聴こえました。

あとで知ったことには、この曲はレコード会社の指示で嫌々ながらやった曲らしい。

「Runaway」ももちろんカッコいいと思いましたが、いちばん

気に入ったのは2曲目の「Roulette」、A面ラストの「Love Lies」で、

子どもながらに演歌が好きだった私としてはやはり重苦しい曲のほうがよかったのです。


↑ヘヴィなリフにイッパツでKOされた思い出の曲。

 

友達に「2曲目がカッコいいよね。」って言ったら

「え?」って怪訝な顔をされた覚えがありますが、

ここらへんにやがてデスメタル大好きになる私のような人間と、

ふつうの嗜好をもった人間との違いがすでにあらわれていたのでしょう。

BON JOVIを入り口にメタルに傾倒していった

この「BON JOVI」アルバムとの出会いをきっかけに、

以後、貸しレコード店で借りるのは帯に

「ハード・ロック」とか「ヘヴィ・メタル」とか書いてあるものばかりになりました。

そのなかからIRON MAIDEN やJUDAS PRIEST、METALLICAやSLAYERなどに出会い、

さらにピュアでエクストリームなメタルに

ズブズブとハマっていくのですが・・・そのあたりはまた別の機会に。

 

ともかく、メジャーになったあとのアルバムと比較すればもちろん安いサウンドですが、

内包するエネルギー、アツさという点においては

BON JOVIの最高傑作はこのデビュー・アルバムだった・・・

とだけは言っておきたい。未聴の若い方には、ぜひ聴いてみていただきたいです!

 

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