さる11月19日、東京・渋谷のNHKホールにおいて、NHKの「演歌・歌謡曲の祭典」、「演歌フェス2023」が開催されました。
2019年と2021年にも行われた演歌づくしのイベント。その模様はテレビでチェックして記事にしましたが、
今回はなんと!観覧の抽選に当選。当たると思ってなかったので慌てて予定をたて、泊りで(終演が21時30分ではそれから帰宅するのはムリ。クルマなら日帰りも可能ですが田舎者の私は都心部をクルマで走るのは嫌)観に行ってきました!
5時間という長丁場では詳細な内容を記録するのは難しかったので、そのへんはテレビで放映されるのを見直してまた書くことにします。放映予定は以下のとおり。
2023年12月23日(土)午後5時~午後8時58分【BSP4K】
2023年12月29日(金)午後3時30分~午後7時28分【BS】
★「演歌フェス2023」第1部
2024年1月14日(日)午後7時30分~午後8時59分【BSP4K】
2024年1月21日(日)午後7時30分~午後8時59分【BS】 ほか
★「演歌フェス2023」第2部
2024年1月21日(日)午後7時30分~午後8時59分【BSP4K】
2024年1月28日(日)午後7時30分~午後8時59分【BS】 ほか
今回は観に行って思ったことを適当に。
渋谷に行ったのはいつ以来か忘れたが・・・人の多さに驚いた。
渋谷の駅を降りたのはたぶん数年ぶり。2019年にNHKの歌番組「ごごウタ」の観覧に行って以来かな?忘れましたが、以前に行ったときよりも猛烈に人が多くてビックリ。ハチ公口から駅を出ると、人波をかきわけて歩く、っていうくらい混んでいた。
私もサラリーマンだった二十数年前は都心で働いていたこともありましたから渋谷にも何度も行っていましたがこんな混雑はなかなか覚えがない。日曜日だったからなのかな。ふだんの日曜でこれなら、区長が「ハロウィーンに来ないでください!」と言ったのも納得。
それにしてもやけに外国人が多い。これは数年前よりも確実に多い気がする。円安で日本に来やすいってのが影響しているのか。
そして歩いているのは当然というべきか若者が大半。高齢化率の高い田舎に住んでいる私は「若者もいるところにはいるもんだ」と感心してしまう。
こういう場所で日々活動している若い人たちには、(みんながそうとは限らないけれども)「日本が貧しくなってきている」という感覚はなかなか持ちにくいかもしれないな、という印象をもちました。だからこのままでいい、だから選挙になど行かないというふうになるわけか。
私の住んでいるところなどは高齢化率が急上昇中で街を歩いても観光客以外はほとんど年配層、小中高校はどんどん統合され、商店街はシャッターが降りっぱなしの店ばかりで、人がごった返していた渋谷の街とは別世界。そういうところに住んでいると、この30年ほどのあいだに詐欺集団自民党のせいで日本はほんとうに貧しくなったし、これからも右肩下がりを続けていくんであろうことを実感せざるをえない。
しかし不思議なことに、私の住む地域でも選挙では自民党の候補が勝っちゃったりする。選挙のたびにいつも絶望してしまう。大企業と金持ちを優遇、格差を拡大させ、搾取する側はさらに肥え太り搾取される側はさらに貧しくなる社会をつくりあげた自民党の奴らのせいで斜陽の日本ができあがったのに。沈みかけた国を救うために国民がやるべきことはただひとつ、選挙で詐欺師どもを落選させることだけ、そんな簡単なことをなぜやろうとしないのか。
ホストクラブの宣伝トラックがいっぱい走るのを(これも以前は見なかった気がするが・・そんなに儲かってるの?)横目で見ながらそんなことを考えていると、坂をのぼりきってNHKホールが見えてきました。
5時間のあいだ外に出られないということで、何分あるか知らないけど休憩があるはずだからそのときに食べるつもりでコンビニでパンなどを購入してからNHKホールへ。当選ハガキをみせて入場。
マスクしてる人はかなり少なくなってて嬉しかった
開演20分ほど前に入場したのでホール内はすでに人が多くなっていました。席は3階の前のほうで、まああんまりいい席ではなかったけれどそれは仕方がない。
そのときはとくに意識してませんでしたが、いま思い返すとマスクしてる人はだいぶ少なかったですね。後述するように公演中はものすごい盛り上がりで大きな声援が飛んでいたんですけど、もはや「コロナ」は大部分の国民の意識からは消えてなくなったように見受けられますね。
コロナが「ただの風邪」なみに弱毒化してからも、無意味なアクリル板なんかを一生懸命設置したり、バックの演奏をするバンドの人たちにマスクさせたりしてたNHKもようやくコロナコロナ言うのをやめてくれたようで、今回はその類の話はなかったし(出演歌手が「コロナのあいだ辛かった」とかいう話はしていたが)、アクリル板もなかった。それが当然だし、喜ばしいことでもありますね。
開演前に司会を担当する4人のアナウンサーが登場し、この手の番組ではいつもやる「拍手の練習」をやったり注意事項の伝達などをしてから開演!
とんでもなく盛り上がって、楽しめる内容でした!
先述のとおり詳細な内容はまた別の記事で書きますが、最初のうちはわりと静かだったお客さんたち、時間が経過するにつれてヒートアップしていって、第二部に入って以降くらいからはもうヤケクソ気味な声援が飛んでいて、ものすごく盛り上がっていましたね。
個人的にはじっくり歌を味わいたいのであまりデカい声で「○○ちゃ~ん!!」とかガナられるのはあまり好きじゃないんです。今回は幸いにも近くにはそこまでウルサイ人はいなかったので助かりました。
でも、天童よしみの「珍島物語」のイントロのトランペットのところで「よしみちゃーん!(オッサンの野太い怒鳴り声)」ってやられるのは勘弁してほしかったですけどね。トランペットの人が立ち上がってスポットが当たってるのにそこでガナられてはトランペットの人の立場がないし、この曲はそこがひとつの聴きどころというか、珍島の海割れの情景が想起させられて心が揺さぶられるところなんだけどねえ~。歌を聴きたいということよりも歌手を応援したいっていう動機で来ている人にはそういうのがわからない人も中にはいるようで困る。「イントロと間奏とアウトロで叫べばいいんだ」というだけの認識で声援を送ってはいけないと思う。まあ楽しみ方は自由だから仕方がないんだけど、しんみりとしたバラード曲で合いの手入れたりするのはおかしいっていうのは誰でもわかることで、そういったことは頭の片隅には入れておくべきなのは当然なんじゃないかな。
↑何度聴いてもカッコよすぎる名曲!名演! このクラスの名曲を何十曲もタダで聴けて大満足。
5時間はちょっと長かったが・・・
第1部と第2部のあいだに休憩があったんですけど、それがわずか20分。トイレ(とくに女性のほう)はえらい混雑でした。私も休憩のあいだに食事しようと思っていたんですが、トイレ行ったらもう時間なくて、パンを大急ぎで詰め込まなくてはならなかった。そのへんはもうちょっとなんとかしてほしかったですね。
途中美術セットのセッティングに手間取ったり、いちど曲が始まったんだけどなにかの理由でストップがかかったりということがあって、21時半だった終演予定時間が22時に。セットに手間取ってるあいだに場をつなぐためにしゃべっていたアナウンサーたちや歌手たちのトークがなかなか面白くて、これカットしないで放送すればいいのに、とか思ったり。
実際に終わったのは22時半ころになりまして、それでは帰れないんであろうお客さんたちが途中で帰ったりもしていましたね。う~ん、これはもっと早い時間に開始すべきだったんじゃないか。せっかく抽選に当たって遠くから来たのに最後までみられないのではもったいない、というか気の毒。
ということで、5時間以上にわたって八十数曲、演歌・歌謡曲をたっぷり堪能できて満足して帰ってきました。メンバー的には「あの人がいないじゃないか!」とか「あの人なんでいるの?」っていうのもありましたが、それは仕方がない。五木ひろしなど数人の歌手が何度か言ってたように、ほんとに「演歌ってイイもんですね~」と再認識。年末には全国民が紅白のかわりにこれを観て、演歌の魅力を再発見してほしい!