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NHK BS「演歌フェス2023」

11月19日に東京・渋谷のNHKホールで行われた「演歌フェス2023」。観覧に応募したら運よく抽選に当たって、観に行ってきたことは先日記事にしました。

NHK「演歌フェス2023」を観てきました

その記事ではとりあえず観に行ったこと自体の感想だけを書きましたが、12月29日にNHK BSにて放映されたのを見直しましたので、曲などについても感想を書いておきます。

 

出演は、

石原詢子、市川由紀乃、五木ひろし、大江裕、丘みどり、川中美幸、川野夏美、北山たけし、香西かおり、伍代夏子、小林幸子、坂本冬美、真田ナオキ、島津亜矢、神野美伽、瀬川瑛子、千昌夫、田川寿美、辰巳ゆうと、田中あいみ、天童よしみ、中村美津子、長山洋子、新浜レオン、福田こうへい、藤あや子、細川たかし、美川憲一、三丘翔太、森山愛子、山内惠介、山川豊、山西アカリ。

第1部

第1部の曲目は以下のようになっていました。

 

「まつり」・・・・全員

「よこはま・たそがれ」・・五木ひろし

「北酒場」・・・・細川たかし

「河内おとこ節」・・中村美津子

「星影のワルツ」・・千昌夫

「恋する街角」・・・山内惠介

「函館の女」・・・・北島兄弟

「珍島物語」・・・・天童よしみ

「夜明けのブルース」・・五木ひろし

「時は流れて・・・」・・五木ひろし

「あゝ上野駅」・・・・・五木ひろし&細川たかし

「残雪・津軽」・・・・・細川たかし

「愛の懺悔じゃないけれど」・・田中あいみ

「浪花節だよ人生は」・・細川たかし&山西&森山&丘&市川&田中&辰巳&真田&新浜&大江

「道頓堀人情」・・・天童よしみ

「星見酒」・・・・・天童よしみ

「浪花恋しぐれ」・・天童よしみ&山内惠介

「こころ万華鏡」・・山内惠介

「二人は若い」~「銀座カンカン娘」・・川野夏美&三丘翔太

「津軽平野」・・・・千昌夫

「北国の春」・・・・千昌夫&森山&田中&山西

「買物ブギー」・・・神野美伽

「ジャングル・ブギー」・・市川由紀乃

「ヘイヘイブギー」・・山西アカリ&田中あいみ

「東京ブギウギ」・・中村&神野&市川&山西&田中

「酔いのブルース」・・真田ナオキ

「雪月花」・・・・・辰巳ゆうと

「捕まえて、今夜。」・・新浜レオン

「心の糸」・・・・・田川&藤&伍代&坂本&長山

「忍ぶ雨」・・・・・伍代夏子

「時の川」・・・・・伍代夏子

「むらさき雨情」・・藤あや子

「女がひとり」・・・藤あや子

「花わずらい」・・・市川由紀乃

「紀ノ川よ」・・・・山西アカリ

「ふうふ」・・・・・中村美津子

「夜が泣いてる」・・神野美伽

「アメリカ橋」・・・山川豊

「人生苦労坂」・・・山川豊

 

第1部はお客さんたちがまだあったまってないというか、わりと反応がおとなしい感じ。

新浜レオンの「捕まえて、今夜。」のときなんかはだいぶ盛り上がってきたー!って感じだったんですけどね、テレビでみるとそうでもないように感じちゃう。録音されたテレビで聴く音は小奇麗になっていて、客席の盛り上がりはイマイチ伝わってこないっていうのもあるかな。

この曲は完璧にカッコいい。曲がカッコよければお客さんもやっぱり盛り上がる。浅野里香アナの「窓ふきダンス」はかわいすぎた。

曲がキャッチーなうえに振り付けもキャッチーで、MVのデキも完璧じゃないですかね。MVのバックで踊ってる女性ダンサーたちがじつにイイ味を出してて、何べんでも繰り返して見ちゃう。去年出た曲だけど今年の紅白に出てしかるべきだった素晴らしい曲。(三山ひろしが出ること自体に文句はないけど)けん玉世界記録挑戦なんかよりこっちで踊ったほうが100倍盛り上がるだろうに。やっぱりNHKはバカ。

 

伍代&田川&藤&坂本&長山の五人のあたりは歌の前後ものすごく面白くてお客さんが笑いでどっと沸くようなやりとりがいっぱいあったんですけど、ゴッソリカットされてましたね。セットの切り替えとかをしている合間のことだからカットするのは当たり前とはいえ、アナウンサーや歌手たちが場をつなごうとしてしゃべっていた部分のほうが実は面白かったってのは、観覧に行った人は得した気分になるけれど、テレビでその雰囲気が伝わらないのもどうかという気がする。

サービス精神というかプロ根性というか、お客さんを目の前にすれば喜ばそうとしていろいろ余計な(?)ことをしゃべりたがるのが(そういうタイプじゃないというのが明らかな人もいるけど)歌手ってものなんでしょうね、歌手が話していたところはだいぶ切られていた。そのしゃべりが予定外のものばかりだったんだとすれば、終演が予定より大幅に(1時間くらい?)遅れたのも納得。

それにしても「むらさき雨情」はいいなあ。今回の演歌フェス、じっさいに観て聴いていちばん感動に震えたのはこの曲でした。まだ学校を卒業して社会に出たばかりだったころにそのCDを手に入れ、その美しすぎる歌唱とルックスに衝撃を受けた。それを生で聴くことができて嬉しかったのです。藤あや子の最高傑作はだれがなんと言おうと「むらさき雨情」。

 

それと、山西アカリと田中あいみが力強い歌唱で素晴らしかった。まわりが超ベテラン揃いだったせいか、若いゆえのパワーがビンビンに伝わってくる歌唱でした。山西の「紀ノ川よ」のときは「アカリ!」っていう掛け声もかかって盛り上がってましたね。テンションのあがる曲調とキャッチーなサビがいいですなあ。

第2部

第2部の曲目はこうなっていました。

 

「さそり座の女」・・・美川憲一

「無言坂」・・・・・香西かおり

「二輪草」・・・・・川中美幸

「夜桜お七」・・・・坂本冬美

「じょんから女節」・・長山洋子

「命くれない」・・・瀬川瑛子

「おもいで酒」・・・小林幸子

「あばれ太鼓」・・・坂本冬美

「再会酒場」・・・・坂本冬美

「好きになった人」・・坂本冬美&香西かおり

「流恋草」・・・・香西かおり

「澪標」・・・・・香西かおり

「帰らんちゃよか」・・島津亜矢

「与作」・・・・・島津亜矢&北島兄弟

「時の救い 命の不思議」・・島津亜矢

「人生一路」・・・森山愛子

「港町十三番地」・・丘みどり

「みだれ髪」・・・田川寿美

「柔」・・・・・・石原詢子

「リンゴ追分」・・福田こうへい

「リンゴの唄」・・川野夏美&三丘翔太

「捨てられて」・・長山洋子

「美味しいお酒 飲めりゃいい」・・長山洋子

「長い夜」・・・・真田ナオキ&新浜レオン&辰巳ゆうと

「椿姫咲いた」・・丘みどり

「下田の椿」・・・田川寿美

「天空の城」・・福田こうへい

「ちょうちんの花」・・川中美幸

「冬列車」・・・川中美幸

「柳ケ瀬ブルース」・・美川憲一

「長崎の夜はむらさき」・・瀬川瑛子

「雪椿」・・・・・小林幸子

「ろくでなし」・・美川憲一&小林幸子&瀬川瑛子

「笑いじわ」・・・瀬川瑛子

「釧路の夜」・・・美川憲一

「千本桜」・・・・小林幸子

「明日があるさ」・・全員

 

 

島津亜矢と北山たけしと大江裕による「与作」は良かった。島津亜矢はやっぱりどこまでもド演歌で勝負してほしいなあ。まあそういうふうに狭いカテゴリーのなかで収まりたくないんだろうしそんなレベルの人ではないっていうのもわかりきっているけれども、ポップな曲はやはり似つかわしくない。若い聴き手に媚びる(そんなつもりは1ミリもないだろうけど、私も含めそういうふうにみてしまうファンも多いはず)ような曲ばっかりやるのは、なんか安っぽくみえてしまう。

丘みどりの「椿姫咲いた」、田川寿美の「下田の椿」、石原詢子の「五島椿」と「椿」の曲が3曲続けられたのは意図的だったのかな。石原詢子の「五島椿」は私の個人的2023年のベストチューンに選出したとても素晴らしい曲なんですけど、短くぶった切られたのが残念。

2023年の演歌・歌謡曲 個人的ベスト・チューンは・・・

 

まあしかし、第2部で圧倒的な別格さをみせつけたのはやっぱり川中美幸じゃないですかね。しゃべればめちゃめちゃ面白くて爆笑させられ、歌えばその独特のビブラートに必ず心を震わされちゃう。

小林幸子は「千本桜」などというクソ曲(あの曲大嫌い)ではなく「とまり木」とか「ふたりはひとり」とかにしてほしかったし、三丘翔太と川野夏美や北島兄弟のふたりが自分の曲を歌わずじまいだったのはあんまりだ・・・とかいう文句もありますが、まあ名曲が目白押しだったし、とくにヒドいパフォーマンスをみせた歌手もいなかったから、「演歌フェス」という名前にふさわしい内容だったんじゃないでしょうか。できればもっと若い歌手をいっぱい呼んで、毎年開催してもらいたい!

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