愛知県で1日から開かれていた国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」。
そのなかの企画展「表現の不自由展・その後」で
いわゆる従軍慰安婦を象徴する少女像が展示され抗議が殺到、
テロ予告ともとれる抗議もあったということで、
安全が確保できないという理由で企画展が中止になったそうです。
私自身は企画展の意図自体は支持したいですが、
このタイミングで従軍慰安婦像というのはまずかったんでしょうね。
そこは批判されてもしょうがないけれど、
しかしそれ自体も「表現の自由」であるはずで、べつにそんなに悪いことをしたわけではないでしょう。
問題はやっぱり「ガソリン携行缶を持ってお邪魔します」などと脅迫したりといった、
まともな方法で意見を表明することをしない。できない人間たちのほうでしょう。
これはファックスで送られてきたらしいので、特定するのはカンタンでしょうから絶対に検挙しないと。
「表現の自由」について考える契機とされることを目論んだはずの企画展が
暴力によって(こんな抗議は暴力と同じでしょ)妨害され、さらに行政が介入して中止に。
日本には「表現の自由」など実は存在しない、ということが明らかになってしまった。
そして、韓国人の民度の低さを批判する論調があふれているけれども、
結局は日本人もたいして変わらない、ということも。
過剰に反応しすぎでしょ。あくまでも落ち着いて合法的に抗議するべきでは。
それはともかく、今回のNHK・BSプレミアム「新・BS日本のうた」。
「若手実力派・大集合!懐かしの名曲を熱唱&熱演スペシャル」。
出演は、
小沢あきこ,川上大輔,工藤あやの,真田ナオキ,田川寿美,竹島宏,津吹みゆ,中澤卓也,西田あい,パク・ジュニョン,羽山みずき,松阪ゆうき,美川憲一,湯原昌幸。
7月4日に長野県塩尻市で実施されたものです。
個人的に注目している人がたくさん出演する予定で、楽しみに待っていました!
素晴らしい内容
今回の曲目は以下のようになっていました。
古今東西名曲特選
「ふるさと」・・みちのく娘!&パク・ジュニョン&川上大輔&真田ナオキ&中澤卓也
「そして、神戸」・・・真田ナオキ&パク・ジュニョン&川上大輔&中澤卓也
「この世の花」・・・・田川寿美
「赤と黒のブルース」・竹島宏
「暖流」・・・・・・・工藤あやの
「コスモス街道」・・・中澤卓也&パク・ジュニョン
「星の流れに」・・・・小沢あきこ
「赤坂の夜は更けて」・・西田あい
「黄昏のビギン」・・・・川上大輔
「365日の紙飛行機」・・田川寿美&レザン少年少女合唱団
「知りたくないの」・・・松阪ゆうき
「ひとり酒場で」・・・・湯原昌幸
「雨がやんだら」・・・・美川憲一
特報★新曲情報!
「夢の振り子」・・・・・竹島宏
「鳳仙花」・・・・・・・小沢あきこ
スペシャルステージ
「シーサイド・バウンド」~「花の首飾り」~「君だけに愛を」・・中澤卓也&パク・ジュニョン&真田ナオキ&川上大輔
「家へおいでよ」~「さのさ」~「花笠音頭」~「会津磐梯山」~「ショウほど素敵な商売はない」~「テネシー・ワルツ」・・・みちのく娘!
「銀座カンカン娘」・・・西田あい
「津軽のふるさと」・・・松阪ゆうき
「ろくでなし」・・・・・美川憲一
「おだまり」・・・・・・美川憲一
特報★新曲情報 パート2
「みちのく恋桜」・・・・津吹みゆ
「雪割り酒」・・・・・・羽山みずき
「星になるまで」・・・・湯原昌幸
真田ナオキが例のダミ声で歌う「そして、神戸」は恐ろしくカッコよかった。
今回、中澤とパクと川上と真田が「イケメン四人衆」などと呼ばれていましたが、
個人的に一番期待しているのは真田ナオキ。
吉先生がイッパツ超カッコいい曲を書いてくれさえすればすぐにブレイクできるんじゃないか。
松阪ゆうきのピアノ弾き語りも感動的だったし、
西田あいもいつもどおり超ハイクオリティ。
湯原昌幸の新曲はすんごいカッコよかった。
抽選で当たればこれをタダで観られるとはなんとぜいたくなことか
(だからといってクソ転売屋から入場券を買っちゃダメですよ!)。
これだけのクオリティの歌番組は民放ではムリ。
羽山みずきが新曲を披露!
みちのく娘!の3人はスペシャルステージにて
またまた動きまくりのハイテンションのパフォーマンスをみせてくれました。
これは若い彼女たちだからできることであって、
その意味ではみちのく娘!はすでにそのアイデンティティを確立しつつあるともいえるのかな。
そのみちのく娘!の津吹みゆと羽山みずきは
それぞれの新曲を披露。
津吹の「みちのく恋桜」については前に記事にしたので
そちらをみていただくとして、
今回は羽山みずきの新曲について。
「雪割り酒」。
これまでの彼女のシングル曲にはなかった、マイナー調のせつない曲。
曲自体は、悪くないけどちょっと地味だな~という印象をもちました。
もうちょっとキャッチーさが欲しいな。
それに、やっぱり彼女にはマイナー調の重い曲は似合わない気が。
「他人の幸せ見るたびに 胸の中まで雪が降る」なんていう歌詞は、
独り身の私にはすごく胸に突き刺さるものがあるんですけど、
どうも彼女が歌うとなんとなくほんわかしちゃって、
寒々しい心情があまり感じられない。
いや、これはケナしているわけではないです。
彼女自身も
「無理しないで私らしく唄おうって」
「作り込んで歌が重たくならないようにと。仕上がりを聴いてみて、私らしくサラっと、ふんわりと唄えていたので安心しました」
と語っているように(「歌の手帖」9月号)、
重い曲もほんわかと歌ってみせるところが彼女らしさなんだろうな、と。
それがイイか悪いかは聴く人によりけりなんでしょう。
個人的にはもちろんこれでOK、この味が好きなわけですけど、
逆に言えば「なにを歌ってもほんわかしちゃう」というところが壁であって、そのおかげでブレイクできないのかもしれない、という気もします。
といったところで、今回はこのへんにしておきます。
今回はほんと素晴らしい内容でした。文句ナシ。
来週も楽しみにしてます!