哀しみの演歌と絶望のメタルを聴き漁るブログ

演歌とメタルをとおして、人生の理不尽さをみつめるブログ。

THRASH/POWER/SPEED 思い出の名盤・名曲

思い出の名盤:80年代スラッシュの魅力を凝縮・・・WHIPLASH「POWER AND PAIN」

投稿日:2018年12月3日 更新日:

以前の記事→思い出の名盤:「スラッシュ・メタル」の定義・・・「BONDED BY BLOOD」/EXODUS

にて、EXODUSの1stアルバム「BONDED BY BLOOD」について、

これこそが「スラッシュ・メタルとはなにか?」を体現した作品だ・・・と書きました。

 

今回話題にするアルバムも、そんな作品のひとつ。

これを聴かずして「スラッシュ・メタル」の魅力を語ってはいけない、と断言したいくらいの超名盤。

アメリカのスラッシュ・メタルバンド、WHIPLASHの1stアルバム、

「POWER AND PAIN」。

怒涛のスピードとキラー・リフの洪水に、自然に首が振れちゃう・・・これぞスラッシュ・メタル。

WHIPLASHは、アメリカ・ニュージャージー州出身。

80年代なかばに結成され、現在も活動している(らしい)バンドです。

 

私が彼らの曲をはじめて聴いたのは、

MUSIC FOR NATIONS(UNDER ONE FLAG)が出していたコンピレーション・アルバム、

「SPEED KILLS Ⅱ」(1986年)に収録されていた「Warmonger」でした。

そのコンピレーションにはほかにANTHRAX、BATHORY、HELLOWEEN、IRON ANGEL、AGENT STEELなど

そうそうたるメンツの曲が収録されていましたが(いつか記事にします)、

「Warmonger」のカッコよさは際立っていましたね。

 

で、さっそく新宿の輸入盤店で手に入れたのが、

「Warmonger」も収録されている彼らの1stアルバム、「POWER AND PAIN」でした。


amazon.co.jp Power and Pain

もうね、このジャケット絵だけでヤラレましたね。

これをみて「おおお・・・聴きてえ・・・」と

ジャケ買いしてしまうセンスは、

メタルを知らない一般の方には理解できないでしょうね。

↑こちらは私が所有するアナログ盤の裏ジャケット。若いなあ。

しかし、そのサウンドのもつ爆発的エネルギーが、メンバーの姿からも感じられます。

メタルのジャケット写真はこうでなくちゃあ。

 

で、レコードに針を落とすと、

怒涛のリフで押して押して押しまくる

「Stage Dive」が始まります。

曲名がまた泣かせますね。

速い。とにかく速い。しかも演奏はめちゃめちゃ上手い。

そこへかぶさってくる下品だけど圧倒的なアグレッションをほこるヴォーカル。

さらに超スピードのリフはすぐ覚えられるキャッチーさをもち、

歌メロも印象的。「thrash!! to kill!! blood!! will spill!!」

ってところは思わずシンガロングしてしまうカッコよさ。

 

ヘヴィでスローなパートを効果的に織り交ぜることでスピード一辺倒の一本調子にならず、

最後までスピードの快感を感じさせたままダレることなく聴かせる・・・

そういうスラッシュ・アルバムは実はそんなに多くないのですが、

このアルバムは全編捨て曲ナシ、

首を振り続けているうちにあっというまに聴き終わってしまいます。

スピードとアグレッションとキャッチーさがすべて備わった、

間違いなく80年代を代表するスラッシュアルバムのひとつ。

スラッシュ・メタルは速くてカッコよけりゃあそれでいいんだ!

当時のBURRN!誌のレビューではたしか68点くらいの評価がされていて、

「音楽に関しては、他人の言うことはアテにならない、アテにしてはいけない」

ということを心の底から理解した思い出があります。

他人がイイと言っているからといってそれが素晴らしい作品であるとは限らないし、

他人がクソと言っているからといってほんとうにクソだとは限らない。

自分の耳で聴いて判断するべきです。

 

ともかく、こういう作品を聴くと、

スラッシュ・メタルは速くてカッコよければそれでいいんだよ、

四の五の余計な事考えずに「どうすればカッコいいか」だけを考えればいいんだよ、

と、言いたくなります。

 

小賢しいコンセプトだのを持ち出してきたり

知性を感じさせようとして複雑な曲構成とかに色気をみせたりすると

途端につまらなくなるバンドは多い。

METALLICAなんかはまさにそれで、

理屈抜きでカッコいい・・と震えられたのは初期3作だけで、

あとは小賢しいだけの退屈な作品ばかりになってしまった

(まあ、別バンドに生まれ変わった、と考えるべきなんでしょうけど。しかしそう考えたとしてもゴミ同然の作品ばかりだった)。

 

WHIPLASHはこのあと6枚のアルバムを発表。

2nd以降は(いい作品ばかりだけど)

「POWER AND PAIN」のような理屈抜きのカッコよさ、

ハチャメチャなパワーは失われていきました。

それが成長、年齢をかさねる、ということなのかもしれないので

しょうがないんだろうけど・・・・。

 

「POWER AND PAIN」は残念ながら現在は入手困難なようですが、

中古盤店で見かけたら絶対に買うべき歴史的名盤・・・

ということを声高に主張しつつ、

今回はこのへんにしておきます。

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