哀しみの演歌と絶望のメタルを聴き漁るブログ

演歌とメタルをとおして、人生の理不尽さをみつめるブログ。

THRASH/POWER/SPEED 思い出の名盤・名曲

HELLOWEENの最高傑作は、誰が何と言おうと・・・

投稿日:2019年2月4日 更新日:

先日、某老舗メタル雑誌を立ち読み

(申し訳ないがどうしても買う気になれない)

していたら、

HELLOWEENの特集記事で、

いろんな人が「この曲が好き」みたいなことを

書いていました。

 

HELLOWEENはすでに長い歴史をもつバンドとなり、

「この作品が好き」というのは

ファンが10人いれば10通りの答えが出てくると思うんですが、

私にとっての「これを聴かなきゃあダメだろ」という作品は、

もう一択、これしかありえません。

もっと速くてウルサくてしかもメロディアスな、カッコいいメタルが聴きてえ・・・という願いをかなえてくれた傑作

1986年ころ、高校生だった私。

中学生のときにIRON MAIDENを入口としてメタルにのめり込んでいた私は、

だんだんに「もっと速くて刺激的でカッコいい曲が聴きてえ・・」

と思い、METALLICAやSLAYERなどのスラッシュ・メタルに傾倒していきました。

 

で、当時いつも利用していた貸しレコード店。

そこにはどうやらメタル好きな店員さんがいたらしく、

マニアックなメタルの輸入盤がたくさん入荷していました。

ガキでカネのなかった私には非常に重宝な存在で、

いつも学校帰りに寄って新入荷をチェックしていました。

 

その貸しレコード店で、ある日みつけたのが、

「WALLS OF JERICHO」。

HELLOWEENの1stフルレンス・アルバム。


amazon.co.jp ウォールズ・オブ・ジェリコ

↑いま出回っているCDはだいたいが1stミニアルバム「HELLOWEEN」と、今作に続くシングル「Judas」が組み合わされているようです。

 

ジャケ絵からしてIRON MAIDENの影響下にありそうで、

しかもB級っぽさがプンプン。

これは聴くしかない・・・と思って借りることに。

 

家に帰ってレコードをターン・テーブルにのせると、

「ロンドン橋」のメロディが流れてきます。

当時はなにかしらのSEをアルバム冒頭に入れて、

そこからドッカーンと速い曲をぶちこんで劇的さを演出するのが

流行っていましたから、これもそのパターンなんだろ、

と思い、さあ、くるぞくるぞ~と期待していると、

やっぱりきた!「ロンドン橋」が終わった次の瞬間、

ゴリゴリバキバキ、超アグレッシヴ&スピーディーな

「Ride the Sky」が炸裂します。

↑リマスター音源は小ぎれいな音になっちゃって原盤の騒々しさがちょっと薄れた気も。

 

いまはとなっては影響を受けたバンドが

掃いて捨てるほどにいる「メロディック・パワー・メタル」は、

この「Ride the Sky」から始まった・・・と言ってもいいんじゃないでしょうか。

ツーバスドコドコ、ヤケクソ気味にシンバルをぶったたきながら疾走するドラムに、

スピードにのりつつもメロディアスなベース・ライン、

ゴリゴリのギター・リフと流麗なツイン・リードのハモリ、

そこへカイ・ハンセンの、まるで魔女が歌っているような不思議な雰囲気のハイトーンが、

アニメソングのようなくっさい歌メロをかぶせてくる・・・。

 

これは、当時IRON MAIDENを聴きながら、

「これくらいカッコよくて、しかももっと速くてウルサいメタルが聴きてえ」

と願っていた私の想いをかなえてくれた作品でした。

Heavy Metal (Is the Law)は不滅のメタル・アンセム!

さらにB面2曲めの「Heavy Metal (Is the Law)」のカッコよさはまさに卒倒もの。

メタルという音楽の素晴らしさを凝縮したような曲。

私にとっては永遠のメタル・アンセム。

「Heavy Metal is the law that keeps us all united free」という歌詞が泣かせます。

私はHELLOWEENの初来日公演(1987年、「KEEPER OF THE SEVEN KEYS PART 1」発表直後)

を観に行ったのですが、

この曲の「Hea~~vy Metal !」「hi !!!」

というコール&レスポンスを体験できるのかな・・・と期待していたら、

この曲をやってくれなくてものすごく残念に思った記憶があります。

 

まあ、このときはすでにマイケル・キスクが加入していて、

彼がこの曲を歌うのもちょっとなあ・・・という気は

(彼がメタル嫌いということが知れちゃった今となっては)するので、

しょうがなかったのかな、とも思いますけどね。

 

このアルバム、または前作のミニアルバム「HELLOWEEN」での

カイのヴォーカルを「ヘタ」という向きもあるようです。

まあ、たしかに「上手い」という歌唱ではないことは確か。

しかし・・・

私に言わせれば「キスクやアンディ・デリスが歌うRide the Skyなんて・・」という感じ。

ヘタだろうがそれがどうした。

これほどに唯一無二の魅力をもつカッコいいメタル・ヴォーカルはない。

カッコよければそれでいいんだ!

 

そしてアルバムの最後は反戦をテーマにした

感動的な「How Many Tears」。

この曲に関してはキスクの歌もいいですね。

「KEEPER~」はもちろん大傑作だけれども・・・

一般的には、HELLOWEENの代表作と言えば

「KEEPER OF THE SEVEN KEYS」の2枚のアルバムということに

なるだろうし、私も「KEEPER~」は大好きです。

とくに「Ⅱ」のほうは死ぬほど素晴らしい。

 

たしかに、完成度という点で言えば圧倒的に

「KEEPER~」のほうが上でしょう。

メタルを知らない一般の人にもアピールできる素晴らしい楽曲が詰まっている。

「March Of Time」なんてもうあまりに素晴らしくて悶絶してしまう。

 

しかしやっぱり・・・

私が棺桶に入れてほしいのは

「WALLS OF JERICHO」なんだなあ。

メタルってやっぱりいいなあ・・

メタルを好きでよかったなあ・・・

と思えるのは、「KEEPER~」よりも「WALLS OF JERICHO」なのです。

 

4枚目のアルバム「PINK BUBBLES GO APE」以降は、

私のとっては受け入れられない作品ばかりで、

いまとなっては新作が出ようが

まったく興味がわかない存在になってしまったのが残念ですが、

カイ・ハンセン時代のHELLOWEENはほんとうに素晴らしかった。

もし万が一このアルバムを未聴であるなら・・・

いますぐに手に入れることをおすすめしておきます!

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