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今週聴いたもの:2022年8月18日~8月24日

トヨタの連結子会社である日野自動車が長年にわたり排ガスのデータを改竄して国交省を騙していた問題。親会社のトヨタの社長は、「親会社としても株主としても残念」などという、まるで他人事のようなコメントを出していましたね。

いやいやいや、「残念」では済まないでしょ。株主は株主でもカネは出しても口は出さないっていう株主なわけじゃないでしょ。トヨタは過半数の株をもって日野自動車を子会社化し社長もトヨタ本体から送り込んでいるんだろ。実質的には日野自動車は「トヨタ自動車商用車部」なのに、この相変わらずの「ボクちんはカンケーないよ」という無責任そのものの姿勢。どう考えても違和感しかない。何年社長やってんだよ。仕事しててなんとなく薄々「日野はあやしい」とか感じたりしないのかな。ボケっとしてるからそんなことにも気がつかないんじゃないのか。どうせ自民党の政治家と同じで、実は知ってたけど寝耳に水みたいなフリしてるんだろ、と勘繰ってしまう。

日野の不正は2003年ころに始まったらしいが、トヨタの子会社となって、トヨタから社長が乗り込んできたのが2001年。「不正はトヨタの支配の影響で始まったのでは?」と疑われても仕方がない。

まあいつだったかのトヨタ社員のパワハラ自殺のときに自分の会社は「隠ぺい体質」だとトヨタ社長自身が認めていましたからねえ。その体質がしみついた副社長を日野に送り込んでいたわけだから、日野がそうなってしまったのも無理はなかったのでは。

経営者自身に問題があって風通しが悪くなってるから会社が「隠ぺい体質」になるんだろ。社員がパワハラで自殺したらそれはその部署のやつらと会社の体質のせい、販売店が車検で不正したらそれは販売店のせい、自慢の自動運転車が五輪選手村で事故起こしたらそれは運転者の不注意のせい、子会社が不正したら子会社を切って終わり。なんでも下のせいにして済むんなら経営者なんてパーでもできるでしょ。あの社長は自分が中核企業の経営者であり責任者であるという自覚はあるんだろうか。

それと気持ち悪いのは、マスコミはやっぱり日野自動車がトヨタの子会社であることをなるべく言わないようにしていたこと。「トヨタの子会社である日野自動車」ってちゃんと言えよ。経営者を送り込んでいる子会社が長年不正をしてたんなら、親であるトヨタ本体もやってんじゃねえのか、って考えるのはふつうのことで、そのへんに切り込んでいくジャーナリストとかが出てきてくれないものかなあ。

DEICIDE「DOOMSDAY  L.A.」

USの反キリストデスメタルバンド、DEICIDEのライヴ映像作品。2007年発表。

Amazon.co.jp Doomsday In La [DVD]

2006年11月のライヴ。あの名作「THE STENCH OF REDEMPTION」が最新アルバムであったとき。つまりギターはジャック・オーウェンと、故ラルフ・サントーラ。

「THE STENCH~」の曲が聴けるってのも魅力ですが、ホフマン兄弟が弾いていた初期の曲のソロをラルフが弾いてるところを観られるってのが最大の見どころとなるでしょう!どの曲にも「らしさ」を感じさせる聴かせるソロをぶち込んでくれてて、さすがとしか言いようがない。

↑知らなかったけどYOU TUBEに公式で全編あがってましたね。

 

カメラ・ワークも無駄に目まぐるしく動くところは少なくて落ち着いて観られていい。演奏はさすがの安定感だし、選曲も代表曲をおおむね網羅してて文句ナシ。個人的には「Satan Spawn,The Caco-Daemon」とか入れてほしかったが・・。

YOU TUBEで観るのもいいけど、これはぜひ円盤を自宅に備えておくべき快作!

おススメ度・・・★★★★

PANTERA「FAR BEYOND DRIVEN」

言わすと知れたUSの伝説のヘヴィメタルバンド、PANTERAの7作目かつメジャー3作目。1994年作。

Amazon.co.jp 脳殺

ネットを見てたら、なんとPANTERA再結成ツアーを予定しているっていうニュースをみつけたので、手近にあったアルバムを聴きなおしてみました。

再結成ツアーのメンツはフィル・アンセルモ(vo)とレックス・ブラウン(b)、ギターはザック・ワイルド、ドラムはANTHRAXのチャーリー・ベナンテだそう。そんな動きがあるの全然知らなかった。

しかし・・・バンド創始者である故アボット兄弟の親族は了承しているらしいとはいえ、中心人物が故人となっているのにその名義でツアーをやるってのは熱心なファンはどう思うんだろう。

まあ再結成ツアーにはあまり興味ないのでいいとして、聴きなおした邦題「脳殺」アルバム。ヘヴィ&グルーヴ路線になってからのPANTERAがあまり好きでない私としては、「ここからつまんなくなっていくんだよなあ」という印象しかない作品。前作で最高潮だったキャッチーさは若干後退。ヴォーカルはわめくばっかりの曲が多くなり、メロディを聴かせる曲が減り、その傾向は次作以降さらに顕著になっていく。「Becoming」とかけっして嫌いじゃないし、リフはカッコイイものもあるけれど・・・。


この作品と以降のアルバム2枚を聴くと、やっぱりPANTERA(と、METALLICA)は90年代以降のメタルをつまらなくした戦犯バンドのひとつであると再認識する。もちろん「功」も多大なものがあったのは当然ですが、個人的にはこのスタイルを流行らせたのは「罪」というふうに感じちゃう。

あまりに過小評価された大傑作アルバム「POWER METAL」で聴かせたトラディショナルなメタルのスタイルを貫いてくれていたら、たとえマイナーなままで終わってたとしても「再結成ツアー?そりゃあ楽しみだ!日本に来てくれたら絶対観に行かなきゃ!」って私もなったはずなんですけどねえ。直球メタルをやってた自主制作時代のサウンドがもっと評価されてほしいし、再結成のときはそのへんの曲もやってほしいな。

PANTERAの最高傑作は、誰が何と言おうと・・・

おススメ度・・・★★★

 AXEVYPER「METAL CROSSFIRE」

イタリアのヘヴィメタルバンド、AXEVYPERの2作目。2012年作。

Amazon.co.jp Metal Crossfire

AXEVYPERというバンド名と子どもの絵みたいなジャケ絵にそそられ購入。ブックレットをめくると、今どきの若者が見たらあまりにダサすぎて笑っちゃうであろう、まるっきり80年代のメタルのファッションに身を包んだオッサン(?)が5人。いいねいいね。ダサい?そりゃあメタルバンドに対しては褒め言葉以外のなにものでもない!

ジャケ絵とメンバーのファッションのイメージ通りの古くさいメタル!音程がだいぶ危ないハイトーンヴォーカルもなかなかいい味を出してる。

とくに目立ってカッコいい曲がないってのが残念ではあったけど、こういうバンドはけっして滅びてはならないし、そのために我々はこういうバンドの音源は買わなくてはならないってことだな!

おススメ度・・・★★★☆

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