野球のWBCで日本代表が準決勝に進出を決めたそうな。
私はあんまり野球を知らないし正直言ってあまり興味はありませんが、日本のプロ野球で三冠王とった人が「フツーの人」みたいに見えちゃうくらいの化け物がゾロゾロいるメンツで、優勝しちゃう確率はけっこう高いんでしょう。
それはそれで喜ばしいこと。最近の日本ではサッカーに押されて野球の人気がない感じでしたが、これを機にそのへんも(少なくとも一瞬は)変わるのかな。私が子どものころは男の子の「将来なりたいもの」の上位にはいつも「プロ野球選手」ってのがありましたが、今はだいぶ少ないようで、いつも「YOU TUBER」が上位らしい。
私に言わせれば「YOU TUBERになりたい」なんてのは「パチプロになりたい」とか言うのとたいして変わらないと思うので、ぜひとも子どもたちにとって「プロ野球選手」が「YOU TUBER」よりも輝いて見えるようになってほしいものです。その意味で日本代表を応援したい。
しかし気になるのは、マスコミはWBCに全振り(それだけ数字がとれる人たちが揃ってるから当然だろうけど)で、たわけたことぬかして開き直ってる自民党の高市の問題や、東京五輪の汚職問題などがほったらかしになっていること。それじゃあ報道機関としての責任を果たせないと思うんですよねえ。マスコミが高市をまともに追及できてないってのが、まさに報道機関への「圧力」は厳然として存在している、っていう証拠になっている、と国民に思われても仕方がない。
いずれにしろ日本代表の活躍は政権にとって好都合でしょう。これでWBC日本代表が優勝したりしたら、岸田は支持率を上げるために「国民栄誉賞を」とか言い出すんだろうなあ。個人にあげようとしたらイチロー選手のときみたいに断られて赤っ恥になる可能性があるから、チーム自体にあげる、というふうにするかな。そういえば大谷翔平選手は1回断ってるんだっけ。ともかく政権の支持率を浮揚するための道具にしかなってない「国民栄誉賞」っていう制度自体もう廃止してほしい。いや、それに値する人を表彰するってのは必要なことだろうから(だったら「叙勲」でもいいと思うが、そっちも問題だらけ)、制度自体の問題よりもそれを運用する奴らの問題なのかな。国会でウソつきまくる詐欺師とか、やることはいつも「注視する」「検討する」だけのみっともない無能とかから、奴ら自身の利益のために「あんたはエライ。表彰してあげる」とか上から目線で言われても、大谷選手とかみたいなまさに「次元の異なる」人からすれば「いやそういうのは結構です」って感じになるんでしょう。
羽山みずき「ひとつ花」
山形県鶴岡市出身の演歌歌手、羽山みずきの9枚目のシングル。目下の最新曲!
ここ5作は曲名が全部五音なのはわざとやってるのか偶然か。前作「こころ町」は彼女の持ち味は発揮されているものの曲としてはピンとこなかった、と書いたんですが→今週聴いたもの:2022年4月7日~4月13日、今回ももちろん期待して買いました!そしたら・・・
いやいやいや、いいじゃないか!「こういうのでいいんだよ」という素晴らしいデキ。美しすぎるMVも最高。ちょっと前髪を乱して色気を押し出したりして、オッサンのファンをノックアウトしようというあざとさが感じられるぞ!けしからんね!
この独特のふんわりしたやさしい歌声では私が好きなドロドロした情念を歌うような暗黒曲は似合わないからなあ~と思っていましたが、この人にそういうのを求めるのは間違ってるんだ、と理解しました。この歌唱だからこそ表現できる女性のピュアな心情ってものがあるんだなあ。「わたしひとりを愛してください」という嫉妬やエゴ丸出しの情念も、この人が歌うと汚れた感じが全然しない。それが唯一無二の魅力になっている。
いずれにしろこういうオーセンティックでシンプルな直球の哀愁演歌がこの人にはふさわしい。ぜひともこの路線で行ってもらいたい!ところで「みちのく娘!」の新曲はそろそろ出たりしないのかな!そっちにも大期待!
おススメ度・・・★★★★☆
RUSTED BRAIN「HIGH VOLTAGE THRASH」
ポーランドのスラッシュメタルバンド、RUSTED BRAINの1st。2013年作。
Amazon.co.jp High Voltage Thrash
B級のニオイ全開のジャケ絵と、若さみなぎるハチャメチャなスラッシュが聴けそうなアルバム・タイトルに惹かれて入手。
80年代のスラッシュ・メタルの影響を確実に受けているリフや曲構成で、私としては大好物・・・なんですが、ヴォーカルに難があるなあ。
声質自体はDARK ANGELのロン・ラインハートもしくはMETALLICAのジェイムズ・ヘットフィールドみたいで悪くないけれども、語尾をいちいち上げて伸ばす歌いまわしもそのへんの人たちのマネをしてるようで、それがたまにならいいけど全編にわたって「AWaaa⤴aaay!」「Deeeee⤴aaad!」「Wii⤴iiiil!」って感じで同じようにやるからとにかくウザい。バックの演奏は悪くないのにヘンなヴォーカルのせいで台無しに。歌メロをきちんと書くかヴォーカリストを交代させたほうがいいと思う。その後は作品を出してるのかな?
おススメ度・・・★★
THORNSPAWN「EMPRESS FROM THE REALMS OF BLASPHEMY」
USテキサス出身のプリミティヴ・ブラックメタルバンド、THORNSPAWNのEP。2001年作?
Amazon.co.jp Empress from the Realms
US、しかもテキサスのブラックメタルかあ~。USのバンドっていうだけで個人的期待度が激下がりするんですけど、裏ジャケではコープスメイクをギンギンにキメた4人が変顔して凄んでいて、それがただのコケ脅しかホンモノの凄みをもっているか確認したい、と思って視聴したところ、
BATHORYもしくはBATHORYに影響されたブラックメタルバンドが好きなんだろうなあ、というかなり騒々しいサウンド。ズ~ン・・ドドドド・・・ギャア~・・・という暗黒プリミティヴブラックを予想してましたがちょっと違った。デスメタル風味もまぶされたブルータルなブラックメタル。
北欧のブラックのような寒々しさ、狂気を感じさせる凍てつくような冷酷さはないので、真正・暗黒プリミティヴ・ブラックのマニアにはちょっと物足りないんじゃないかな~という気もしますが、ある意味でのマトモなサウンドで、なかなか悪くない。このあとにアルバムを何枚か出してるみたいだからそっちも聴いてみようかな、という気にはさせられる。クレジットをみるとドラマーがヴォーカルをやってるようですが、これを叩きながらちゃんとやってるならなかなかスゴイ。でもドラマーがヴォーカルやってるメタルバンドってほとんど例外なくライヴはショボい感じになっちゃう(これはAUTOPSYあたりの一流どころでもそうなっちゃうから仕方がないんだけど)んだよなあ。このバンドはどうなのかな。
おススメ度・・・★★★