本ページのリンクには広告が含まれています PURE/AUTHENTIC/TRADITIONAL THRASH/POWER/SPEED 今週聴いたもの

今週聴いたもの:2024年12月5日~12月11日(ANGEL、KATANA、ATHLANTIS)

言わずと知れた世界的ヘヴィメタルバンド、IRON MAIDENからドラマーのニコ・マクブレインが脱退する、というニュースをみました。

すごく驚いたんですがよく調べるとどうやら「ツアーから引退」ということのようで「脱退」ではないらしい。バンドのSNSには彼をたたえるこんな動画が上がっているとのこと。これは泣けますなあ。

 

脳梗塞をやったりしたし、年齢ももう72歳ということで、仕方のないことなんでしょう。ていうか今の今まで70すぎて世界中をまわってドラム叩いてたこと自体が凄いわけですからね。しかし寂しいのはたしか。IRON MAIDEN自体もその歴史に終止符をうつときが遠からず必ずやってくる、と思うとさらに寂しい気持ちになります。ツアーから引退して急に老け込んだりしないかが心配ですが、ゆっくり休んでと言いたい。

ANGEL「ANGEL」

アメリカのハードロックバンド、ANGELのデビュー作。1975年。

Amazon.co.jp 天使の美学

ヘヴィメタルファンにはGIUFFRIAやHOUSE OF LORDSの中心人物・グレッグ・ジェフリアが在籍していたバンドといえば通りがいいのかも。70年代バンドとかあまり聴かない(嫌いではない)私ですが、このアルバム、ANGELの作品中(再結成以降のは全く知らないけど)でいちばん好きなんですよ。だからたまに聴きなおすこともある。

 

↑なにしろこの1曲目が猛烈にカッコいい。私がこれを初めて聴いたのはもう大学生くらいになった1990年ころでしたが、こんなスゴイのを聴かずにいたとは、とその勉強不足を痛感したものです。これに「ロック・アイドル」なんていうキャッチコピーをつけてるんだもんなあ、当時のレコード会社の人たちはほんと音など聴かずに売る戦略を考えていたんでしょうね。ちょっといいオトコがヒラヒラの衣装を着てやっていたから、ビジュアル的にはそれで合ってるんだろうけど、「ロック・アイドル」と呼ぶにはあまりに音が凄すぎた。まあ今でも、女性がやってればなんでも「ガールズ・バンド」とか「嬢メタル」とか呼んで売りたがるからそれと同じようなものなのか。

それはともかく、まだ聴いたことないメタルファンにはこの1stだけは聴いて温故知新することをおススメしたい。2作目以降はまあ急いで聴かなくてもいいかな、と言っておきます。

おススメ度・・・★★★★☆

KATANA「STORMS OF WAR」

スウェーデンの正統派ヘヴィメタルバンド、KATANAの2作目。2012年作。

Amazon.co.jp Storms of War

このバンドについては以前に1stを紹介したことが。

今週聴いたもの:2023年12月7日~12月13日(KATANA、DEATHHAMMER、HORRIZON)

そのときに「ほかのアルバムも聴かなきゃ!」と書いていたのに、その次の作品であるこれを聴けたのがつい先日。ジャケ絵が似てて間違って同じものを買ったかと勘違い。まあ1stと同じように強力なオールドスクール・ヘヴィ・メタルであることには変わりないだろうな・・・

 

そしたらこれが期待以上に素晴らしくてひっくり返った。前作よりもさらに曲は雄々しさとドラマティックさを増していて、そのうえキャッチーであるところはきちんと守られている。全体的にIRON MAIDEN風味がかなり濃く混ぜ込まれている。3曲目なんか最高ですね。7曲目以降は全部、イントロもリフも展開もMAIDENっぽさ丸出し。MANOWAR風味を感じさせるエピカルな6曲目もイイ!

1ミリも疑うことのできない正真正銘のヘヴィ・メタルサウンド。メタルっていいもんだよね、と心より快哉を叫びたくなる。このメタルの魅力が今の若者には伝わらない(そもそも聴かれないんだから仕方ないんだろうけど。北欧ではそうでもなくて普通に若者も聴くのかな?)っていうんだから悲しい。

おススメ度・・・★★★★☆

ATHLANTIS「ATHLANTIS」

イタリアのシンフォニック・パワーメタル、ATHLANTISの1st。2002年作。

Amazon.co.jp Athlantis

メンバーの写真をみるとじつにクドいというか濃いカオの男たちが5人。ジャケ絵からしておそらくメロパワなんだろうと想像して買いましたが、これは暑苦しいメタルが期待できるのかな・・・・

 

まあカオは関係ないってのは当たり前として、カオの濃さとはちょっと違った、わりとさわやかに突っ走るシンフォニック・メタルになっていました。澄み切ったようなサウンドのなかを、じつに広い声域をもつハイトーンヴォーカルがさわやかに駆け抜けていく。ギタリストの速弾きもなかなかスゴイ。

そのテのサウンドが好きなら気に入るでしょう、ていうか気に入らない理由はないはず。というのは、とくに変わったところはないというか、いわゆるメロスピの典型というか、悪く言えば耳に残るものがないサウンドだから。聴いてるときはじつに耳触りがいいメロディで気持ちよくなるのに、聴き終わるととくに残るものがない。悪くないけどとくに良くもない。これ以降の作品はどうなんだろう。メロスピマニアならおススメ。

おススメ度・・・★★★

-PURE/AUTHENTIC/TRADITIONAL, THRASH/POWER/SPEED, 今週聴いたもの
-, , , , , , , , , ,