経団連の会長がなにかにつけて「消費税増税は必要だ!逃げるな!」と発言して、マスコミはいちいちそれを垂れ流して、国民に「消費税が上がっても仕方がないのかな~」となるように誘導しようとしていますね。
我々国民はこれに騙されないように気をつけなくてはならない。財界の人間はしょせん法人税を上げられたり自分たち金持ちが余計に税金取られるのがイヤっていうだけの話なんだから。自民党という詐欺師集団の片棒をかつぐ財界人の言うことなんぞハナクソ同然、と冷静に対応しないと。
くだんの財界人が消費増税の必要性をさけぶのは、どうやら「少子化対策」を意識してのことらしい。しかし少子化対策についての報道をみてていつも気になるのは、政府がきめた「異次元の少子化対策」でほんとうに少子化が解消されるのかどうか、ほんとうにそれでいいのか、ほかにやるべきことがあるんじゃないか、という議論をすっとばして、「政府のきめた対策にはカネが必要!そのカネどうしよう!」という話ばっかりしているところ。
何度も言うけど少子化対策の必要性は90年代頃からすでにさけばれていたことで、自民党政権が「少子化担当大臣」をおいたのはもう15年以上も前の話。15年たって出生率は改善したのか? してないじゃないか。ということは今までやってきた(なにをしてきたの?)ことはおそらく間違っていた、と判断するのが妥当。初代はこんど外相になった上川なのか。ひとことくらい「私は初代担当相としてこれこれこういうことをしたが効果がなかった。すみませんでした」くらい言ったらどうか。自民党の人間は無能なうえに反省するということすら知らないからなあ。こんな奴らにまかせておいてから少子化はこれだけ進んでしまった。いまさら「異次元」とかぬかすこと自体が「いままでは本気でやってなかったってことかよ。国民をバカにしすぎだ!」という話では。「無能」ということだけが異次元。
これまでの対策ではダメだった、だから「異次元」の対策が必要、ってはもちろんだけど、いまの政府がやろうとしている対策ははたしてほんとうに「異次元」なのか。
いやいやいや、そんなふうに受けとめている国民はほとんどいないでしょう。我々国民がビックリして目ん玉飛び出て「いますぐ結婚しなきゃ!」「いますぐ子づくりしなきゃ!」と色めき立つようなことになればそれこそ「異次元」でしょうが、国民の大部分は「異次元とか言ってるけどよく知らない」ってくらいのもんでしょう。じっさい、すでに結婚している人、それとすでに子どもがいる人への経済支援を拡充してバラまきます、っていうだけですしね。それに該当する人以外にはまったく関係ないんだから、国民の関心をあつめるはずもない。
生殖能力とその意欲が満々な高校生がカンタンに結婚できて子どもをつくれて、経済的支援は行政がおこない、子育ては地域のヒマな高齢者が手伝う社会に変えるとか、それくらいやらないとダメでしょう。高校生が「子どもができたとしても地域の大人たちが手伝ってくれる!カネは政府がなんとかしてくれる!」となればみんなバンバン子どもつくるでしょ。高校生くらいの世代はシタくてシタくて仕方がないんだから。結婚可能年齢を引き上げるなんてのは愚策もいいところ。十代で結婚・出産すれば若いうちに働きにもどってそこからキャリア形成もできるし、育休がどうのなんて話も必要なくなるのに。中高生が「できちゃった」と言ったら大騒ぎして問題視するのではなく、大人が「よくやった。俺たちがサポートしてやるから産め!」という社会に変わらなくてはならないはずでは。
しかしそういうまさに「異次元」の社会構造の変革にはとてつもないエネルギーと時間が必要。そんなことをする能力がなく結果が出るのに時間がかかる政策では票にならない、と思っているいまの政治家に実現できるはずもないから、結局手軽に「バラマキ」するだけになる。国庫に入るカネは自分たちのカネと勘違いしてますからねえ。
みんなカネがなかったり将来に希望がもてないから結婚しないし子どもをもたないのだから、少子化をとめたいというのが目的であるなら、これまでの政策の延長のような施策で効果があるはずがない。もっとも効果があるのは消費税減税と自民党の解体、それからアホな財界人にも退場してもらうことでしょう。税金が高すぎてみんなカネがない、詐欺師どもが政財界を支配しているから希望がもてない、だからこどもをもつのは不安、ってなってるんだから。
「これで少子化はとめられるかも!」と国民が本気で期待しちゃうような政策を実行するために増税がほんとうに必要なら、国民だって増税を受け入れなければならない。しかし政府の奴らがかかげている政策は全然「異次元」でもないし、それで効果がありそうとは誰も思ってないし、かりに政策が「異次元」であったとしても、ほんとうにそのために消費税増税が必要なのか、というのもわからない。ただ単に声の大きい奴ら、自民党に味方することでうまい汁を吸える奴らが「増税が必要だ!」と言ってるだけです。それに騙されてはならない。
財界人は「少子化対策のためには法人税を上げるのも致し方ない!そしたら我々役員の報酬を減らす!それくらい今は日本の危機なんだ!所得税の最高税率も70%に戻せ!金持ちが社会に富を還元するのは当たり前!」くらいのこと言ったらどうか。そしたら「おお~カッコいい」って私もなりますけどねえ。しょせん自分たちの利益のことしか考えてない守銭奴がそんなこと言うはずもない。消費税増税して従業員の暮らし向きが悪くなったとしてもたいした賃上げをするつもりもないくせによくもまあシャアシャアと増税とかぬかすもんだと感心する。
山口かおる「ふた情け」
デビュー30周年をむかえる山口かおるの新曲!
Amazon.co.jp ふた情け/三行半のブルース/葛飾細田かんらん音頭
「夜は眠れなくて」以来ひさしぶりの新曲。作曲はやっぱり浜圭介先生!
昭和末期~平成初期のころの歌謡曲を彷彿とさせる哀愁曲。いいですねえ。絶妙にカスレる魅力的な声も健在!
そして注目すべきは、3曲目に収録されている「葛飾細田かんらん音頭」。山口本人が「香音鈴」(かおりん)名義で作曲した盆踊り曲。よく知らないが葛飾区が山口の出身地であり、「かんらんちゃん」ってのは葛飾細田でうまれたキャベツ「中野甘藍」のキャラクター。その細田地域の盆踊り用に山口がプロデュースしたということのようです。
香音鈴名義の曲はこれまでにもありましたが、今回はなんと株主優待生活で有名な元棋士、桐谷広人さんがコーラス(合いの手)で参加している。桐谷さんは山口の事務所所属だからこういうこともできるわけか。まあ聴く限り桐谷さんはべつに歌がうまいわけでもなさそうだから「合いの手」だけ、でよかったんだろうけど、「デュエット」ってのも面白そうな気もする。楽しそうな曲で聴いてるほうもいい気分に。どこまでも幸せそうな桐谷さんの声に癒されること必至。
それと、30周年を記念する2枚組ベストアルバムも出ていて、入手困難なコロムビア時代のシングル6曲を網羅(私も持ってない)しているので、こりゃあ買わなきゃあ・・と思ったら価格が5,000円。う~ん、新録曲がいっぱいあるんならともかく、既発曲だけなのにその価格はちょっと強気すぎるのでは。しかしコロムビア時代の曲は欲しいので、余裕ができたら買うつもり。聴いたら記事にします!
おススメ度・・・★★★★
EXCALION「PRIMAL EXHALE」
フィンランドのメロディック・パワー・メタルバンド、EXCALIONのデビュー作。2005年作。
このバンドは先日6作目を発表したばかり。ワードレコーズから国内盤も出ていますね。
どんなサウンドのバンドかはYOU TUBEなんかでチラッと聴いてはいたものの実はアルバム1枚とおして聴くのはこれが初めて。
ブックレットにあるメンバーの写真をみると、う~ん若い!老けて見えるのが常の西洋人がこれだけ若く見えるってことは相当に若かったんだろうと思いますけど、サウンドだけを聴くと未熟な感じは全然ない。カンロクたっぷりのパワー・メタルになっています。
↑昔のアルバムだからなのかYOUTUBEにはオフィシャルらしき動画が見当たらなかった。これはギタリストの名前のチャンネルにあった動画なのでOKかな?
上に貼った「A Moment In The Spotlight」はイッパツで気に入ってしまった。「○○っぽい」というのを言おうとするならそれはSTRATOVARIOUSとかHELLOWEENとかDREAM THEATERとかいっぱい出てくるから、「このバンドならでは!聴けば5秒でそれとわかる!」っていうようなところはあんまりないけれど、楽曲のクオリティはすさまじいものがありますねえ。いままで聴かなかったことを後悔させられる。素晴らしい!
おススメ度・・・★★★★
NETHERBIRD「THE FEROCIOUS TIDES OF FATE」
スウェーデンのメロディック・ブラック・メタルバンド、NETHERBIRDの3作目。2013年作。
Amazon.co.jp The Ferocious Tides of Fate
個人的には「元AMON AMARTHのドラマー、フレデリック・アンダーソンが2019年作から参加した」、ということで名前は知ってはいたものの作品には触れてなかったというバンド。
冒頭のCANDLEMASSを彷彿とさせるドゥーミーなイントロを聴いて、ドゥーム風味のブラックメタルなのかな、とちょっと期待。しかしブラストビートによくあるタイプのデス声がのっかってギャオ~って感じの曲がそのあとに始まって、ああやっぱりどこにでもいそうなブラックメタルバンドなんだな、やっぱりダメかな・・・となりましたが・・・
いやいやいや、最後まで聴いてみるとこれがなかなかカッコいい。たしかにブラックメタル然としたトレモロリフなんかも出てくるけれど、ドゥームっぽい展開はしょっちゅう出てくるし、3曲目なんかはほとんどAMON AMARTHでメロデス的な側面もあったりするし、4曲目なんかはメランコリックかつキャッチーなフレーズが印象的だし、ひとことでくくれない幅広さがありつつも「いろいろやっててブレブレ」という印象はまったく受けないだけの曲のデキの良さがある。これは掘り出し物かも。
ただ、11分半もの長い曲はちょっと冗長だし、ヴォーカルラインにもっとキャッチーさがほしい、など残念なところはあるかな。しかしほかの作品もぜひとも聴いてみたいという気持がフツフツとわき上がってくるバンド!
おススメ度・・・★★★☆