北朝鮮による拉致の被害者家族と岸田首相が面会してるのをニュースで見ました。
首相は相も変わらず「あらゆるチャンスを逃さず全力で取り組む」「金正恩と向き合う」とか口から出まかせをぬかしていましたね。
いやいやいや、安倍のときから同じセリフ何年間言ってるんだよ。どんだけやるやる詐欺師なんだ。いいかげんにしろ。やるやるって口だけで言ってれば済むなんて、政治家とはなんて気楽な商売なんだろう。
驚いたのは、拉致被害者家族会の横田拓也さんが岸田首相に「拉致被害者救出の道筋や行程、期限を政府として明示」してくれ、と言っておられたこと。
私は、政府のほうは被害者家族に「現在はこれこれこういう取組みをしている。その結果が出るのにはこれくらいの期間が必要だ。そしてこれからこういうことをいつまでにやる予定。今後これこれこういう作戦で北朝鮮にゆさぶりをかける」とかいう話を当然しているんだろうと思っていたのです。政府がなにをしてるのか国民にみえてこないのは、そういったことが報道されないからというだけなんだろう、と。
しかし、家族会が「道筋や行程や期限を明示しろ」と言うということは、政府はやっぱりなにもしてないということなんだな、と驚いたのです。これは信じがたいほどひどい話。拉致被害者家族を目の前にしても、ただひたすら「がんばりま~す」「やりま~す」「やりぬく決意で~す」って言うだけで、具体的なことはな~んにも言ってなかったんだ。よく恥ずかしくもなく家族会の前に出られるよね。その面の皮の厚さが信じられない。
だいたいねえ、マスコミも岸田が棒読みで「あらゆるチャンスを・・・」とか「私が解決したい」とかいつものセリフ吐いたら、「チャンスってどんなチャンスですか?」とか「どうやったら解決できるとお考えですか?」「毎度毎度同じこと言ってますけど、ほかに言うことないんですか?」とか追及しろよ。被害者家族は言いたくても言えないんだから。民間企業の株主総会で「解決する決意です!」って言うだけで具体的な方策をひとことも言えないような経営者がいたらそれはただの無能、クビになってしかるべきなわけですよ。「拉致問題には時間がない」とか言いつつ、その「時間」が切れるまで「やりま~す」で通してりゃあいいや、と思ってるんじゃないのか。まじめに仕事する気がないなら頼むから自ら辞めてくれ。
この首相のやる気のなさ加減を批判する論調が出てこないのがあまりに不思議。やるやる言うんならどうやってやるつもりなのかを説明してほしい。できる見込みがないんなら「私にはできません」と正直に言って辞めてほしい。
VAL GAINA「FINGERTIPS」
ロシアのヘヴィ・メタルバンド、KRUIZのギター&ヴォーカルを務めていた、VAL GAINAのソロアルバム。2011年作。
先日KRUIZの大傑作を記事にしまして→ロシアン・メタル思い出の1枚。 、あらためて聴きなおしてその素晴らしさに感激したところ。
で、そのKRUIZのヴァレリー・ガイナさんが現在も活動している(アメリカにお住まいらしい?)ことを知りまして、その作品を急遽さがして入手!
これはソロ名義ですが、GAINAなるプロジェクトでも3枚ほど出しているらしい。いやあ全然知らなかった。最近はメタルに限らずいろんなジャンルの音楽のプロデュース業や楽曲提供などもやってるという話で、メタル色ゼロの作品だったらどうしよう、とちょっと心配しましたが・・・
その心配は不要でした!もちろん、80年代のころのようなパワーがほとばしるような作風ではなく、年齢をかさねたことによるものなのかすごく洗練されていますが、これはまぎれもなくメタルそのもの。↑の動画の曲は1曲目に入ってるんですけど、そのカッコよさにブッ飛ばされた。ハゲ(剃ってるだけ?)たオッサンになってもそのメロディセンスはまったく衰えてない。素晴らしい!
12曲収録で8曲がインスト。どれもこれも伸び伸びと弾きまくってくれててキモチのいい曲ばかりなんですけど、私はヴォーカル入りの曲の方が全部気に入りました。声質のせいもあってか、MEGADETHみたいな雰囲気。この声とロシア語の親和性はクセになる!なに歌ってるのかサッパリわからないのが残念。
いやあ、インストも良かったけど、歌メロのセンスは天才的でしかも声も魅力的なんだから、ヴォーカル入りの曲をもっと多くしてほしかったなあ、っていうのはちょっぴり不満ではありましたが、これは素晴らしい作品。ほかの作品も可能な限り入手したい!ていうか日本のレーベルはなんで放っておいてるんだろう。全部国内盤で再発して!
おススメ度・・・★★★★☆
MORGOTH「CURSED」
ドイツのデスメタルバンド、MORGOTHの1stフルアルバム。1991年作。
懐かしいですなあ。発表当時けっこう気に入ってて聴いていました。たまたま聴きなおしたから記事にしてみようと。
今聴きなおしてみると、いやあ~まるっきりDEATHそのもの。30年前に聴いたときはそんなふうに思わなかったけど今はそう感じる。そのことが、DEATHがいかに突出した存在でその後のデスメタルに与えた影響がいかに大きかったか、ということを物語ってる気がします。彼ら(ていうかチャック・シュルディナー)こそがデスメタルそのものだったということなんだな。
その意味では、これを聴く前にまずはDEATHを聴いとけ・・という話になりますが、このMORGOTHのアルバム、「DEATHのフォロワーのひとつ」で片づけるのはもったいないカッコよさ。デスメタル草創期の傑作のひとつと言って差し支えないんじゃないか。1993年発表の「ODIUM」もいいアルバム。
おススメ度・・・★★★★
21LUCIFERS「IN THE NAME OF...」
スウェーデンのデスメタルバンド、21 LUCIFERSの1st。
Amazon.co.jp In the Name of...
知らないバンドだったので、全然期待しないで聴いたのですが、いわゆるデスラッシュ。長い曲でも3分14秒、ほとんどが1分半とか2分の曲で、破壊的なスピードで突っ走るサウンド。
意外に悪くなかった。ひたすら押して押して押しまくる、ギターソロはほぼなし、ヴォーカルはひたすら吠えるだけというデスラッシュながら、聴きどころはちょくちょく設けられている。でも、そういった「オっ!イイね!」と身を乗り出しちゃうような聴きどころがあってもそれがあっという間に終わっちゃうのがなあ。意識して短くしてるんだろうけど、個人的にはもうちょっと長い曲が多くても良かった気が。
おススメ度・・・★★★☆