哀しみの演歌と絶望のメタルを聴き漁るブログ

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ディスク・レビュー 演歌・歌謡曲

水森かおり「歌謡紀行18~高遠 さくら路~」を聴いた

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目下のところ間違いなくナンバーワン女性演歌歌手、

「ご当地ソングの女王」水森かおりの

恒例「歌謡紀行」シリーズの最新作、

「歌謡紀行18~高遠 さくら路~」を聴きました!

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まあ、素晴らしいデキであろうことは聴かなくてもわかる・・・ので、

いちいち記事にしなくてもいいといえばいいんですが、

いちおうひととおり聴いた感想を書いておきます。

今回もいつもの構成で計14曲

ここ最近の「歌謡紀行」の構成をそのまま踏襲し、

書下ろしの新曲が4曲、カバー曲が4曲、最新曲を含み既発曲が6曲・・・

という全14曲。

 

カバーは

「雪國」(吉幾三)

「五番街のマリーへ」(ペドロ&カプリシャス)

「駅」(竹内まりや)

「大阪の女」(ザ・ピーナッツ)

の4曲。

 

う~ん、「雪國」はあまりにもいろんな人が歌ってるので

「いまさら彼女が歌わなくても・・・」という気もしましたが、

「大阪の女」とかシブすぎですね。

私の世代では(1970年代初頭生まれ)知らない人も多いでしょうね。

 

「五番街のマリーへ」もものすごく久しぶりに聴きました。

これは名曲ですね。

「五番街は近いけれど とても遠いところ 悪いけれどそんな思い 察してほしい」

っていうところがあまりにせつなくて好き。阿久悠ってやっぱりスゴい。

 

それはともかく、水森かおりによるカバーのデキはどれも文句なし・・なのは予想通り。

注目はオリジナル曲です。

書下ろし曲は4曲とも良かったが・・・「常磐線から」が最高かも

書下ろし曲は、

「奄美の砂」

「常磐線から」

「幸せになってもいいですか」

「再度山」(ふたたびさん)

の4曲。

 

「奄美の砂」は、南国テイストをほんのりと織り交ぜた、

さわやかな哀愁をふくんだ曲。

 

「常磐線から」は昭和歌謡の香りが充満する、

湿ったサビが印象的な曲ですね。

森昌子か高山厳あたりが歌ってもカッコいいかも。

個人的にはこの曲がいちばん気に入りました。

 

「幸せになってもいいですか」は、

イントロのオカリナを聴くと

また哀しい曲なのかな、と思っちゃうけど

実は幸せをつかんだ女性の気持ちを歌った曲。

彼女自身もそろそろこういう幸せをつかんでほしいものです。

実は幸せをつかんでいるけど結婚はしない、というだけなのかな。

 

「再度山」。

再度山(ふたたびさん)とは神戸市にある山。

こちらは重く哀しい曲ですね。

二度と戻らない、幸せだったあの日・・を想い哀しみを吐き出すサビでは胸が締めつけられます。

このあたりはまさに水森かおりの真骨頂といえるんじゃないでしょうか。

しかし最も素晴らしいのは・・・

既発曲は6曲で、

「高遠 さくら路」

「早鞆ノ瀬戸」

「松島紀行」

「島根恋旅」

「熊野古道」

「鳥取砂丘」。

 

すべてが演歌の神・弦哲也先生の作曲ですが、

やはりこのへんの曲が凄すぎて

新曲やカバー曲はかすんじゃう。

こんな曲をジャンジャン書いちゃう弦先生の凄さを再認識。

 

「早鞆ノ瀬戸」は久しぶりに聴きましたが、

あらためて聴くとそのカッコよさに震えますなあ。

どうしようもないせつなさ哀しさを、壮大なスケールでドラマティックに聴かせる・・・

という彼女の必殺パターン。素晴らしい。

流行りのヤサ男歌手たちにはこれをマネするのはムリ。

 

しかしなかでも「松島紀行」は最高だなあ・・・としみじみと思いました。

「松島紀行」は私の亡父が好きだった曲で、

「水森かおり」という名前は覚えられないくせに

この曲の歌詞は覚えていたくらい。

おかげで私も何百回とこの曲を聴いたのでその懐かしさもあるんですけど、

メジャー調なのに聴くと涙が出てきちゃう。

まさに名曲中の名曲。

 

その「松島紀行」が表題曲だった

「歌謡紀行9」はシリーズ屈指の名作(と私が勝手に思ってる)。

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↑オープニングの「松島紀行」で泣き、

「釧路湿原」の壮大さに圧倒され、「昇仙峡」の哀しさに悶絶。

最後の「倖せに寄り添って」でまた泣かされ、

「松島紀行」が聴きたくてまた最初に戻っちゃう・・・

という、一度聴いたらエンドレスで聴き続けることになる名盤です!

 

 

ともかく、「歌謡紀行18」、

予想通り、いうまでもなく素晴らしい内容でした。

しかし・・・既発のヒット曲が凄すぎてカバーとかがどうでもよくなっちゃう、

という印象をももちました。

「松島紀行」なんかは1回聴いたらもう何度でもリピートしちゃう。

水森かおりが弦哲也先生の曲を歌うのを聴くと、まさに演歌依存症みたいな症状に陥ります。

 

丘みどりなどの素晴らしい若手歌手たちが彼女のあとを追いかけていますが、

これだけ凄いヒット曲を無数にもっている彼女を追い落とすことは

そうカンタンではないだろうな・・と。

まだまだ「女王」の座は安泰ですね。

 

「歌謡紀行」過去記事

水森かおり「歌謡紀行17」を聴いた

水森かおり「歌謡紀行16」を聴いた

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