哀しみの演歌と絶望のメタルを聴き漁るブログ

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水森かおり「歌謡紀行16」を聴いた

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演歌界において、人気・実力ともにナンバーワンの地位を固めつつある

水森かおりのニュー・アルバム「歌謡紀行16」を聴きました!

amazon.co.jp 歌謡紀行16~早鞆ノ瀬戸~

2002年から毎年出している「歌謡紀行」ももう16作目。

書き下ろし曲が4曲、新録カバーが4曲、ヒット曲が4曲、と

近年の作品のフォーマットを踏襲したアルバムになっています。

今回はこの作品の感想を。

タイトルトラック「早鞆ノ瀬戸」がカッコいい

1曲目は最新曲、「早鞆ノ瀬戸」。

作詩はたきのえいじ氏、作曲は言わずもがなの弦哲也先生。

 

「早鞆ノ瀬戸」とは山口県下関市壇ノ浦と福岡県北九州市門司区和布刈との間にある水道。

関門海峡のいちばん狭いところで、幅は約650メートルだそうです。

潮の流れの速さや、平安時代の壇ノ浦の戦いが行われたことなどで有名な場所。

となると、山口県と福岡県、位置づけ的にどっちのご当地ソングなの・・・

と思ったのですが、ここははっきりと「山口県」とアナウンスされています。

福岡のご当地ソングはまだないようで、

福岡県民のファンはおあずけをくらったかたちでしょうか。

 

いつもと同じドラマティックで切ない曲調ですが、

さすがは弦哲也先生というべきか、イッパツ聴けば必ず覚えられる

キャッチーなフックが満載、カラオケでも人気になりそうな曲ですね。

 

この曲にしろ「釧路湿原」にしろ「鳥取砂丘」にしろ、

なんとなくどの曲も似た雰囲気ではあるのに

サビが印象的で必ず覚えてしまえる、というところが

弦哲也先生の天才たるところでしょう。もはや悪魔的な才能ですね。

書き下ろし曲は「比叡おろし」がよかった

書き下ろし曲4曲(「潮来水郷」「比叡おろし」「湯西川」「望郷夢うた」)

のなかでは、「比叡おろし」が印象的でした。

「比叡」といえば比叡山、比叡山は滋賀県と京都府にまたがっているので、

この曲もまたどっちのご当地ソングなんだ・・・となりますが、

歌詞には琵琶湖が登場するので、つまり滋賀県側が舞台、ということですね。

比叡山からふきおろすつめたい風を想起させるドラマティックなイントロがカッコいい。

 

そして、「湯西川」は初の栃木県のご当地ソング。

3拍子でゆったりとした、やすらぎを感じる曲ですね。

重苦しいドラマティック演歌ばかりではなくこういった曲でも

「らしさ」を出せてしまうのが弦先生と水森かおりの凄いところ。すばらしい。

「みだれ髪」は実力が試される曲だが・・・

新録のカバー曲は4曲(「みだれ髪」「知床旅情」「泣きぬれてひとり旅」「コモエスタ赤坂」)。

いろんな人がカバーしている美空ひばりの名曲「みだれ髪」を、

水森かおりが歌うとどうなるのか・・と期待して聴きました。

 

「みだれ髪」が歌い手にとって難曲であることは間違いないところで、

誰かがカバーしているのを聴くとガッカリすることもけっこうありますね。

どうしても裏声がとってつけたような感じになってしまう人が多い。

 

しかし水森かおりにはそんな心配は不要でした!

裏声もとっても自然な感じで、さすがの実力をみせつけてくれます。

 

というわけで、文句のつけどころはなく、

ファンならずとも買うべき作品だと思いますので、

おすすめしておきます!

 

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