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平成初期のころ聴きまくっていたメタル名盤をふりかえってみる。その①

いよいよ「平成」が終わり「令和」が始まりますね。

しかし、「昭和」が終わったときと違ってまだ天皇陛下はお元気だし、

ひとつの時代が終わる・・・という実感はあまりなく、とくに感慨はないです。

「平成最後の・・」とか「令和最初の・・」とかいう騒ぎがはやく終わってくれればいい、と思うだけ。

 

とはいうものの思い返すと、「昭和」が終わったときは病と闘っておられた昭和天皇がついに亡くなった・・ということもあり、

私も「昭和というひとつの時代が終わったんだな・・」という実感をもったものです。

そのとき、私は大学生。

今回はそのころに聴きまくっていたメタル作品をふりかえってみます。

まだ純真なガキだった昭和末期~平成初期

昭和64年1月7日朝に、昭和天皇が崩御したとのニュースが流れました。

大学生だった私は外食チェーン店でアルバイトしていて、

その時間にはちょうどバイトに行くために起きたところでした。

ああ・・ついに亡くなったのか。

バイトに出勤すると、店長から喪章を渡され(ヤバいという話はしばらく続いていたので用意していたようです)、

それを店員全員がつけて営業をしました。

今日はあんまりニコニコするな、とも言われた記憶がありますね。

 

当時の私はスラッシュ・メタルばかり聴いていました。

友達の多くがBOØWYとか長渕剛とか爆風スランプとかを聴いたり歌ったりしていたのに。

具体的になにを聴いていたのか、記録はしてないので定かではないのですが、

いろいろ調べつつ思い出してみました。

 

通学やバイトへの通勤には電車を使っていて、

そのあいだや歩いているときにもいつもウォークマン(もちろんカセットテープ)で

なにかを聴いていました。

CDウォークマンもすでに登場していましたがカセットに比べてデカいし音飛びが多くて私は使ってませんでした。

中古レコード店もしくは貸しレコード店で手に入れたものをカセットに録音し、それをウォークマンで聴く・・・

というスタイル。

 

そんな感じで1988年~1989年くらいに聴きまくっていたものをいくつかピックアップして

紹介していこうかなと思います。

今回は、ドイツのパワー・メタルバンド、RUNNING WILDの1989年の作品、

「DEATH OR GLORY」。

ひたすら男クサい海賊メタル!

RUNNING WILDは

70年代半ばから現在も活動している

ドイツのヘヴィ・メタルバンド。

 

最初期にはちょっとサタニックなテイストもあるパワー・メタルをやっていましたが、

3作目のアルバム「UNDER JOLLY ROGER」(1987年)から

「海賊」をモチーフにし始め、

それが現在まで続いています。

Amazon.co.jp Under Jolly Roger

私はこのアルバムからこのバンドが好きになりました。

アルバムのトップを飾るタイトルトラック「Under Jolly Roger」は

勇壮かつキャッチーな名曲。

惜しむらくは、男らしすぎるヴォーカルは同時に声域がすごく狭くて

「同じような曲ばかり」にきこえてしまうところもあったこと。。

4thアルバム「PORT ROYAL」(1988年)も「UNDER JOLLY ROGER」の延長線上にあるような作品で、

これもいい作品だったのですが、

ヴォーカルの問題もあっていまひとつ突き抜けられない内容にも感じられました。

 

しかし・・・5thアルバム「DEATH OR GLORY」(1989年)で突然変異。

Amazon.co.jp Death Or Glory

サウンドプロダクションが向上、

ヴォーカルのヘタさ加減などはどうでもよくなるほどに曲が洗練され、

古典的なジャーマン・メタルのまっすぐさとヴァイキング・メタルのドラマティックさを融合させたような、

男なら心を震わされること間違いなしの、男気あふれまくりのメタルに。

「Riding The Storm」のような曲を聴くたび、

ああ、メタルってなんて素晴らしいんだろう・・・と再認識するのです。


このアルバムからもう30年か・・・。

RUNNING WILDはこの後、一度解散したりしながらも現在まで活動していて、

これまでに16枚のスタジオ・アルバムを発表しています。

まあ、多少のデキのバラツキはあれど基本的にはどのアルバムを聴いてもやってることは同じ。

男クサい海賊メタル。

 

ブレないところがなんともいえずステキ・・・

なのですが、このバンドの作品を未体験の方には

やはり圧倒的最高傑作の「DEATH OR GLORY」をおすすめしたい。

現代のメタルはテクノロジーの進化によってサウンドはブ厚くなったけれど、

こういった血と汗のニオイが充満する男らしいメタルを体現している作品は非常に少ない。

その意味で新鮮に感じられるはずです。

 

しばらくのあいだ、平成初期のころのメタル名盤の話を続けていきます。

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