哀しみの演歌と絶望のメタルを聴き漁るブログ

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思い出の名盤:至高のB級ジャーマン・メタル! STORMWITCH 編!

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私の少年時代を彩った名作メタルを振り返る記事の続き。

今回はドイツ産のメタル。私がメタル初心者だった80年代前半は、ドイツのヘヴィメタル/ハードロックといえばまずSCORPIONS、ACCEPTあたりが代表格であったころ。 私もこのあたりのバンドのレコードを手始めに、貸しレコード店でいろいろ借りまくってました。

そんななか、通っていたとある貸しレコード店。この店はメタル系の輸入盤も入荷する貴重な貸しレコード店で重宝していました。そこに入荷したのが今回記事にするSTORMWITCHのアルバムでした。

愛すべきB級ジャーマン・メタル!

STORMWITCHは80年代から活動するドイツ出身のヘヴィ・メタルバンド。一部のマニアからは「ブラック・ロマンティック・メタル」とも呼ばれているようです。

現在も活動しているようですがオリジナルメンバーはヴォーカリストだけになっており、長い歴史のなかで音楽性も若干変化しています。初期のころはJUDAS PRIESTやNWOBHMの影響をモロに感じさせる劇的なメタルでしたが、のちにキーボードを導入してみたりとか、売れ線を意識したメタルに変化していきます。

 

1984年の1stアルバム「WALPURGIS NIGHT」ではまだまだ粗削り、音も悪かったものの、ジメジメしたオカルトっぽい世界観が魅力的でした。

Amazon.co.jp Walpurgis Night

裏ジャケットにはレザー&スタッドのファッションでカッコつけた若き日のメンバーが。ギタリストのリー・タロット(右端。故人。1989年に脱退)はまだ痩せててそこそこイケメン。

 

この1stアルバムは好きでした。ヴォーカルはヘタクソだし、トータルでみればハイクオリティとはいいがたいデキでしたが、モワ~ッとしたジメジメ感と陰鬱さ加減が独特の魅力を発散していました。

 

↑なにしろ曲がイイ。中間部のIRON MAIDEN丸パクリ展開にしびれちゃう。歌メロもキャッチーなものが多くて良かった。同時期にGRAVE DIGGERやHELLOWEENも同じようなことをやっていましたが、STORMWITCHの中世的でオカルティックな雰囲気はまさに独特のものだったと感じます。

まったく洗練はされていないけど、徹底してドラマティックなメタルを追及するその作風は、ガキだった私にも魅力的でした。

最高傑作は、誰がなんと言おうと・・・

で、1985年の2ndアルバム「TALES OF TERROR」は、個人的に彼らの最高傑作と認定している、80年代B級ジャーマン・メタルの名盤。

Amazon.co.jp TALES OF TERROR

ジャケット・デザインはちょっとだけマシに。しかし曲のデキと大仰なドラマティックさ加減は、ちょっとだけどころか猛烈にグレードアップ。音質はあまり向上してないけど。

↑さっきの「Cave Of Steenfoll」と同じような感じの曲だけど、カッコいいんだからそれでOK。イイなあ。勇壮な歌メロといい、メロディアスな長尺ギターソロといい、これがメタルのカッコよさというものですよ。ヴォーカルがヘタ?だからどうした。

 

↑カッコいい。テンションのあがる曲展開がステキ。思わず「We are the slaves!」と叫んじゃう。ヴォーカルがもっと上手かったら・・という意見も出るんでしょうが、私はそうは思わない。このヴォーカルだからこのファンタジックな雰囲気が出るんでしょ。後述しますが次作以降はメジャー感を意識したためジメジメ感が後退し、まさに「ヴォーカルがもっと上手かったらなあ・・」というふうになっちゃう。その意味でこのアルバムは奇跡的なバランスを保っていました。

ファンタジックでドラマティックで勇壮でキャッチーなヘヴィ・メタル・・という独自のスタイルを完成させたという点で、私はこのアルバムを彼らの最高傑作としたい。あくまでも客観的に完成度を評価するなら次作と次々作が上回っているんですけどね、どれが一番好きか、と言われれば圧倒的に「TALES OF TERROR」アルバム。

次作以降もいいアルバム揃いだったが・・・

1986年には3rdアルバム「STRONGER THAN HEAVEN」を発表。

Amazon.co.jp Stronger Than Heaven

このあたりからレザー&スタッドのファッションをやめ、中世の貴族みたいな衣装に身を包み、メジャー感に色気を出してきます。もともとルックスはそれほど良くもなかったからこれは失敗だったと思います。そしてこのふざけた感じのジャケットデザイン。曲もジメジメ感が少し後退。軟弱になった、とまでは言わないけど、2ndまでがイモっぽさ全開ながらも硬派なメタルだっただけに、少し落差を感じる内容に。

↑それでもこういう、真正メタルマニアが感涙にむせぶこと必至の曲もあったりして、曲はいいのが揃っていました。個人的には2ndのほうが圧倒的に好きだけど、これも間違いなく名盤。

 

4枚目「THE BEAUTY AND THE BEAST」ではさらにメジャー感が増し、曲のクオリティもアップ。メジャー・レーベルと契約してもおかしくなった・・・と思うんですが、初期のイモッぽさが好きだった私としてはだんだん興味をなくしていくことに。

↑北欧メタルファンは歓喜しそうな曲がいっぱい。あくまでも客観的に、クオリティの高さで言うならこのアルバムが最高傑作かも。でも、私の主観が入るとやっぱり「コレジャナイ」っていうことになっちゃう。

 

この後の作品も、生来のジメジメ感はちょっとだけ残しつつポップさに気を遣った作風、でもあくまでもメタル・・というある意味独自のバランスを保っていて、いまとなっては貴重な正統派メタル。未聴の方にはぜひとも買って聴いてほしい。

しかしなかでもとりわけ、古き良きジャーマン・メタルの魅力を堪能できるという意味で、1stと2ndは必聴・・・と言いたい!こういうのが「古い」「ダサい」と言われるようになっちゃったからメタルは斜陽なんだよなあ・・・。

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