哀しみの演歌と絶望のメタルを聴き漁るブログ

演歌とメタルをとおして、人生の理不尽さをみつめるブログ。

ディスク・レビュー ヘヴィ・メタル

EVIL INVADERS「FEED ME VIOLENCE」がつまらなかった件

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10代のころにはヘヴィ・メタル系バンドの新譜を

こまめにチェックし買い漁っていた私も、

年齢を重ねるにつれ

そういうことをしなくなってきました。

インターネットの進化により、なにか新しいバンドとかが出てきても

どんなサウンドなのかちょこっと聴くということが簡単にできちゃう、

というのと、トシになって感受性が鈍っている、

もしくはそもそもカッコいい作品が出てこなくなってきている

(個性的な作品やバンドは全然出てこない、もっと言うならメタルというジャンルそのものが煮詰まってきている)、

というのがおもな要因だと考えているんですが、

それでもちょくちょくメタルの新譜を買ってます。

今回紹介するベルギーのEVIL INVADERSの新譜もそのうちのひとつ。

バンド名に惹かれて買ってみた

結成から約10年、これが2枚目のフルレンス・アルバムとなる

ベルギーのスラッシュ・メタルバンド。

実はその存在を知りませんでした。

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80年代のスラッシュ・メタル風のサウンド・・・ときき、

それは私の大好物じゃないか・・・ということで食指が動いたのですが、

なによりも「EVIL INVADERS」というバンド名に

オッサンメタラーである私は心を動かされました。

 

スラッシュ・メタル、「EVIL INVADERS」とくれば、

もうこれしか思い浮かばない。

1985年に出たカナダのRAZORの2ndアルバム、

「EVIL INVADERS」。

amazon.co.jp Evil Invaders

これは個人的に非常に思い入れのある作品で、

いつか記事にして紹介したいです。

サウンド・プロダクションは最悪(とくにペタペタいうドラムの音)

でしたが、超攻撃的、冷酷にザクザクと切り刻みつつ

すべてを破壊しつくすかのように疾走するリフが

猛烈にクールで、スラッシュ・メタルの魅力を完璧に体現した名盤。

アルバムジャケットもチープながらカッコいい。

そしてサウンドはSLAYER直系の典型的スラッシュ・メタル。

 

で、ベルギーのバンドのほうのEVIL INVADERS、

アルバム附属の解説によるとやはりバンド名は

RAZORの作品からきているそうで、

じゃあサウンドもRAZORみたいな一直線スラッシュか・・と

期待して聴いてみると・・・

カッコいいけど・・曲はイマイチ

今回、「FEED ME VIOLENCE」とあわせて、

2013年の6曲入りEP「EVIL INVADERS」も買って聴いてみました。

 

サウンドはRAZORっぽいところはあまりない。

「EVIL INVADERS」EPのほうを聴くと、

EXODUSの直系子孫・・・という印象を受けましたが、

新作の「FEED ME VIOLENCE」アルバムでは

かなりバラエティに富んだ曲構成になっていて、

ドゥームっぽかったりエピックな感じの曲があったり、

ただ騒がしいだけのメタルじゃねえぜ!

というところを聴かせてくれます。

しかし・・・あんまり印象に残る曲はなかったなあ~。

最近のメタルは、ちょっと聴くとカッコいいんだけれど

繰り返し聴く気にはならない、というのばかりなんですよね。

 

EVIL INVADERSの場合、

私はヴォーカルに難があると思いました。

それが味といえば味なんでしょうが、

全編ひたすらヒステリックな高音シャウトで聴いていて疲れる、というか飽きる。

ここぞというときにだけハイトーンになればいいのになあ。

 

で、そのヴォーカルのせいもあるけど

歌メロ(メロディはほとんどないけど)に魅力がない。

カッコよくて聴いているこっちもいっしょに叫びたくなるような

印象的なものがない。

そういう面では日本盤ボーナスの

EXCITERのカバー「Violence And Force」が

いちばんカッコよく聴こえちゃって、

EXCITERの偉大さを感じるとともに

EVIL INVADERSはまだまだこれからだなあ・・という気がするのです。

 

スラッシュ・メタルに歌メロなんていらないしそんなもの求めるなよ・・

というのは大間違い。

SLAYERだって「Die By The Sword」とか「War Ensemble」とか、

ヴォーカルラインが印象的な曲はいくらでもある。ていうかそういう曲が多い。

先に出したRAZORの「EVIL INVADERS」アルバムだって、

ほとんどすべての曲が印象的なサビを持っています。

 

そういう部分が全然練られていないので、

何度も聴きたいという気にならない。

リフも勢いはあるけれど、

あまりのカッコよさに自然に首が振れる・・というようなものはない

(後期のRAZORもそんな感じだった)。

 

サウンドも演奏もハイクオリティなんだけれど

曲はたいしたことない・・・

というメタルバンドはここのところものすごく多くて、

はっきり言えば「なんか小賢しい」

みたいなのばかり・・と思ってるのです。

バラエティに富んだ楽曲なんていらないから、

もっとリフと歌メロのカッコよさを徹底的に追究してほしかったなあ~

というのが正直なところでした。

次作にちょっとだけ期待します。

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