東京で活動する「超男気系暴走型哀愁」メタルバンド、
DÜELの17年ぶりのフルレンス・アルバム
「RAGING SOLDIER」がBlack listed recordsから
5月24日に発売されました!
私も待ち焦がれていたので予約して購入。
これが・・・awesome ! amazing ! cool ! great ! ・・・と、
どれだけ「凄い!」と言葉を並べても足りないくらい
素晴らしい作品でした!
私の個人的2019年ベスト・メタルアルバムはもうこれで確定。
メタルを好きなら絶対に買わなきゃあ損・・・
ということで記事にしておきます。
偶然手に入れた「DEATH WISH」アルバムにK.O.される
私は彼らのライヴなどをみたこともなく、
手に入れた音源の範囲内のことしか知らないのですが、
DÜELのことを知ったのは、7~8年くらい前かな?ファースト・フルアルバム「DEATH WISH」を偶然手に入れたことから。
↑ながいこと入手困難な状態で残念。再発して!
なにかの用事で遠出したときに、
通りがかりで見つけたブックオフに入って
中古CDをちょっと物色したんですよ。
で、250円~500円のコーナーをみていたときに見つけたのがコレでした
(なんとこの名作が500円ですよ。こういうことがあるからリアル店舗でCDやレコードを探すのは楽しい)。
タイトルが「DEATH WISH」。ジャケットは戦車の絵。
裏ジャケにはファンが拳を突き上げているライヴの様子が。
そのあたりだけをパッと見て、ハードコア・パンクのバンドなのかな?と予想しつつ、あまり期待せずにカゴに放り込んだんです。
家に帰ってCDの中をみると帯があって、
そこには
「100%ツイン・リード 200%の哀愁 300%の男気」
「・・男と生まれたからにはヘヴィ・メタル。男にしかできないバイオレント・ロックの魂、デュエルの1stフルレンス・アルバムが今作である」
とか書いてある。
おお・・・そのとおりならば私にはどストライクの類。
CDをプレイヤーに入れますと・・・
一音目から男気あふれまくり、
目の前にあるものすべてをなぎ倒して突進するようにツーバスが疾走し、
そこにDrinker F.(新作では「Fumimatsu Hyodo」というクレジットに)の、あまりにも男臭い声がのっかり、
そして、死ぬまで戦い続けなければならない過酷な宿命を背負った戦士の慟哭のような、哀愁のツイン・リードが炸裂する。
最初に聴いたときは、曲のカッコよさもさることながら、
あまりにもクセの強い声に圧倒されましたね。
TANKのアルジー・ワードの声の特徴的な部分だけを増幅させたような声。
この声は好き嫌いが分かれそうですが・・・
私にはとてつもなくカッコよく思えた。
「超男気系暴走型哀愁音楽」という触れ込みにウソはなかった。
IRON MAIDENやACCEPT、TANKなどを彷彿とさせるあまりにも男らしいピュアなメタル。
曲は猛烈にアグレッシヴなのにキャッチーでもあり、野太いコーラスは一緒に叫びたくなるカッコよさをもっていました。
そういうわけで、私は「DEATH WISH」アルバムでノックアウトされ、
そのときまでDÜELを知らなかった自分のマヌケさ加減を呪ったものです。
2009年に出ていたミニ・アルバム
「THUNDER IN THE SKY」もそののちに手に入れまして、
こちらも凄いデキでした。
Amazon.co.jp THUNDER IN THE SKY
新作も、その方向性にブレはまったくなし!
で、ニュー・アルバム「RAGING SOLDIER」。
Amazon.co.jp Raging Soldier(レイジング・ソルジャー)
私は彼らの曲を前記の2作品しか知らないので、
どれが新曲でどれが既発の曲なのかわかりませんが、
とりあえず「Tower Of Stone」「Ace-No.1」「D.U.E.L.」は「DEATH WISH」アルバムに収録されていた曲の新録ですね。
「Outlaw Horses Comin'」も、同名の音源が過去に出されていたらしいのでおそらくは定番曲なんでしょう。
基本的な方向性は前記の2作品とまったく変わりありませんね。
年齢を重ねると日和っちゃうメタルバンドも多いなか、
全然ブレないところがまたステキ。
もうここのところず~っとこのアルバムを聴きまくっていますが、
破壊的なスピードとアグレッションはそのままに、
メロディはさらに深い哀しみをたたえ進化、深化しているように感じます。
タイトル・トラック「Raging Soldier」はリフからして哀愁があふれまくり。
「He's Raging Soldier !」というサビでは思わず拳を握りしめ「RAGING !!!」と叫んでしまいますね。
それに続く感動的なギターソロは最高です。
「Standing Alone」なんかを聴くと、
個性的なあの声もちょっと聴きやすくなったような気がするし、
サビのキャッチーさはさらに増した感じ。
まあとにかく、全曲が完璧にアグレッシヴかつメロディアスかつキャッチー、そして硬派な、徹頭徹尾ピュアメタル。
メタルという音楽はなにが魅力的なのか、どうやればメタルはカッコよくなるのか。
それを徹底的にわかってる人たちだなあ・・・と感服するしかないです。
ピロピロいうギターに細っこいハイトーンヴォーカル・・・なんて
そんなのはメタルじゃねえ!!という、
男気のあふれるカッコいいほんもののメタルが聴きたいと思う方は、
絶対に買うべき!
こういうほんとうに素晴らしい作品、素晴らしいバンドが売れてくれれば、
日本もフィンランドやスウェーデンみたいなメタル大国になれるかもしれないのに。
今後も期待してます!