哀しみの演歌と絶望のメタルを聴き漁るブログ

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THRASH/POWER/SPEED 思い出の名盤・名曲

DARK ANGELの最高傑作は、誰がなんと言おうと・・・

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思い入れのあるスラッシュ・メタルの名盤を紹介する記事の続き。

今回は80年代から90年代にかけて活躍、今も活動してる(?)らしい、USのスラッシュ・メタルバンド、DARK ANGELの名盤について。

エクストリームメタル界にその名を轟かせる超人ドラマー、ジーン・ホグランが在籍しているバンド、というほうが通りがよいのかもしれない。

そのDARK ANGEL、4枚のアルバムを残して(新作を出す予定って話を聞きますがどうなってるんだろ)いますね。

4枚とも、程度の差はあれ好きで聴きまくった思い出のアルバムなのですが、そのなかでの最高傑作はどれ・・・って訊かれると正直ちょっと迷ってしまう。表題の「誰がなんと言おうと・・」ってのはいつもそう書いてるからそうしただけ。難しい問題です。

「WE HAVE ARRIVED」(1985年)

とりあえず順番に検討していくことにしましょう。

1stの「WE HAVE ARRIVED」(1985年)は、わりとストレートでシンプルな作風。嫌いじゃない。でもこれは最高傑作ではないかな。

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↑Amazonで売られてるこのCDはオフィシャルなものではないっぽいので買わないほうがいいかも。

「We Have Arrived」、2作目にも収録される「Merciless Death」等の名曲も入ってる。しかし雰囲気としてはSLAYERの「SHOW NO MERCY」アルバムみたい(「Hell's On Its Knees」なんてまるっきりSLAYER)で、オリジナリティという点ではまだまだだったという印象。NWOBHMからの影響も感じさせるところもあって、スピードとアグレッションに重点をおいた正統派メタル、って言ってもいいスタイル。のちの激速&テクニカルスラッシュの面影はまだ薄い。

サウンドプロダクションは貧弱だし、演奏はわりとスロー。でものちのライヴ盤やライヴ映像なんかをみると猛烈にスピードアップして演奏されてて、そのへんもなんか初期SLAYERっぽい。

まあ最高傑作はこれじゃない、ってのは言えるけどこれはこれで好き。

「DARKNESS DESCENDS」(1986年)

で、1986年に2作目「DARKNESS DESCENDS」が出ます。

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この作品からジーン・ホグランが加入。そして楽曲のスピードとアグレッションは猛烈にアップし、いわゆる「スラッシュ・メタル」に!

このアルバムはマジで全編カッコいい。前作と比較するとこの2作目は、サウンドにみなぎる緊張感が格段にアップしている。1曲目「Darkness Descends」の圧倒的スピードに一発でKOされちゃう!

そのとてつもない騒々しさは当時の常識からかけ離れていて、私の友人などは「なにやってるのかよくわからん」みたいなこと言ってました。当時はこういうサウンドスタイルはまだまだキワモノ扱いされていたから仕方がなかった。BURRN!誌のレビューでもたしか50点台をつけられて酷評されていた。私などは「これ聴いてカッコいいと思わないとか正気かよ」と思ってましたが、ひたすら速くウルサく、そしてカッコいい・・という意味でこの作品は史上最強クラス。このすさまじい騒々しさは、超スピードで刻まれるキャッチーなリフと、圧倒的手数のジーンのドラムによるものが大きいんでしょう。これはもう聴かずには死ねませんよ、というスラッシュ・メタルの大傑作です。

私の持論である「スラッシュ・メタルは速くてカッコよければそれでいいんだ!」「小難しいことばかりやってるスラッシュ・メタルは大嫌い!」ってのを踏まえると、彼らの最高傑作はこの「DARKNESS DESCENDS」ということになるかな。3作目と4作目も素晴らしいんですが、そのへんから複雑でテクニカルな路線に寄っていってしまう。

「LEAVE SCARS」(1989年)

3作目「LEAVE SCARS」は1989年に発表されました。このアルバムからヴォーカルがロン・ラインハートに交代。この人の野太い声が大好き。ガナリつつも実はちゃんと歌える、実に魅力的なヴォーカル。そしてジーン・ホグランのドラミングはますます人間離れしていきます。

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楽曲はさらに複雑、長尺に。やたら長くてつまんない曲もありますが、「No One Answers」なんかは長くてもリフや展開は非常に練られていて、息詰まるような緊張感が全編にわたって満ち満ちてダレることなく聴ける名曲だし、トップの「The Death Of Innocennce」はわりとわかりやすく突っ走る激速曲でめちゃめちゃカッコいいし、続く「Never To Rise Again」もキャッチーなサビが印象的。不穏かつ劇的なイントロから雪崩のように圧倒的スピードで攻めまくる「Older Than Time Itself」も素晴らしい!前作のストレートなスピードとアグレッションが好きな方にはこの複雑さは受け入れられないかもしれませんが、速い曲の速さは前作よりもアップしてるし、カッコいい曲も多いし、なによりもロンのヴォーカルが恐ろしくクールなので大好きなアルバムです。

「LIVE SCARS」(1990年)

1990年にライヴ・アルバム「LIVE SCARS」を発表。

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これがまた素晴らしい作品。ロン・ラインハートが歌う「The Burning Of Sodom」や「We Have Arrived」が聴けるってのも嬉しいし、スタジオ盤よりもさらにスピードアップした凄まじい演奏は、聴き終わるともうグッタリしちゃうほどに爆発的なエネルギーをまき散らしている。数あるスラッシュ・メタルのライヴ作品のなかで私が最も好きな作品のひとつです! 中古品はあまり市場にないようなので見つけたら必ず買っておくべし!

「TIME DOES NOT HEAL」(1991年)

そして4作目が「TIME DOES NOT HEAL」。1991年作。

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当時の謳い文句が「9曲で67分、246のリフ!」。複雑な構成の長尺曲の中にリフリフリフ、という作風に。

DARK ANGELの作品のなかでこのアルバムは私にとって、折に触れて聴いてみよう、という気持ちになる機会が最も少ない。嫌いじゃないし、聴けば「やっぱDARK ANGELはスゲー」ってなりますけどね。どちらかというと、っていう話。

「Time Does Not Heal」とかの好きな曲もあっていい作品なんですけど、これを聴くんならDEATHを聴いたほうが、っていうふうになる。この作品でDARK ANGELはいったん解散し、ジーン・ホグランはDEATHへ加入、このアルバムでやってるようなプログレッシヴなデス/スラッシュメタルをやることになる。そのDEATHは天才、故チャック・シュルディナーのバンドで、ジーン加入後のDEATHはチャックとジーンの個性とテクが反応しあってまさに唯一無二の世界をつくっていた(と感じる)わけで、それと比べちゃうとこの「TIME DOES NOT HEAL」はちょっと物足りないデキと感じる。

そのDEATHも最初期にはひたすら突っ走るドロドロスラッシュで、いかにも未完成ながらもとにかくカッコよかったですが、DARK ANGELもその最大の魅力は、「DARKNESS DESCENDS」で聴かれるような、わかりやすく突っ走る、でもただの単細胞じゃないっていう激速スラッシュな部分だと思うんですよね。

 

そうするとやっぱり、私にとってDARK ANGELの最高傑作は「DARKNESS DESCENDS」ということに。まだDARK ANGELを未経験の方には、まずは「DARKNESS DESCENDS」を買ってもらって、80年代スラッシュの魅力を堪能してきただきたい!

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