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今週聴いたもの:2020年4月16日~4月22日

まもなく大型連休。私の住む地域は観光が主産業であり、観光に携わる人たちは書き入れ時に儲けを最大化するために全力で準備を仕上げる時期・・なはずですが、今年に限っては「どうすれば生き残れるか」をひたすら考えなければならない状態でしょうね。

大型連休もまともな営業ができないことはもう確定、それどころか夏休みもムリかも・・という状況で、「コロナ倒産」がそろそろバタバタと起きて、地域経済が崩壊するのでは・・という心配を私もしています。

ともかく個人のレベルでできることは、少しでも早く終息させるために、ウィルスをもらわない、他人にうつさないように行動を律することだけなんでしょう。

BURNING WITCHES「DANCE WITH THE DEVIL」

スイスの女性5人組メタルバンド、BURNING WITCHESの3rdアルバム。

Amazon.co.jp ダンス・ウィズ・ザ・デヴィル[CD(日本語解説書封入/歌詞対訳付)]

 

このバンドの作品については以前にも記事にしました。特定のバンドの新譜を楽しみにしたりすることがあまりない私としては珍しく注視しているバンドのひとつです。

BURNING WITCHESの2ndアルバム「HEXENHAMMER」を聴いた

スイスのBURNING WITCHESのデビューアルバムが出色の出来!

 

今作でヴォーカルが交代しましたが、基本的に前任者と同じタイプなのでほとんど違和感はないです。

先行して発表されていた「Dance With The Devil」が、いかにも「ラジオ用にキャッチーな曲を書きました」・・みたいな感じで、あれ?いままでとちょっと違うなあ、ひょっとして日和っちゃたりするのかな・・と不安になったのですが・・・

 

全編聴き終わってみれば、いやいやいや、全然日和ってなかった。相変わらずのオールドスクールな風味の、徹頭徹尾ピュアなメタルでした。「Dance With The Devil」も、よく聴けばべつに軽くない。イイじゃないか!

個人的に気に入ったのは、キャッチーなリフとJUDAS PRIESTみたいなギターソロの掛け合いがカッコいいスピードナンバー「Lucid Nightmare」、ARCH ENEMYみたいな攻撃リフから始まり、後半はメロディアスな歌を聴かせる「Wings Of Steel」、ツイン・リードのイントロとヒロイックかつ哀愁のあふれる歌メロがカッコいい「The Final Fight」など。

恒例?のカバー曲はMANOWARの「Battle Hymn」。ロス・ザ・ボスが参加したらしいです。選曲のセンスはさすが。これも良かった。

「The Final Fight」のようなこれまでになかったタイプの曲もあり、アルバム全体としてはこれまでのオールドスクールでアグレッシヴなスタイルはそのままにさらに幅が広がった・・という印象を受けました。必殺のキラー・チューンが欲しかった気もするけど、今作もぜひとも買うべき作品です。

オススメ度・・・★★★★

「おんまちベストコレクション 好きです♥かわさき♪」

こちらは2010年に出た、「音楽のまち・かわさき」推進協議会が制作したCD。「おんまちベストセレクション 好きです♥かわさき♪」。

神奈川県川崎市の、市をテーマにした曲やご当地ソング、市歌などをあつめたコンピレーション。

Amazon.co.jp おんまちベストコレクション 好きですかわさき♪

なんでこれをここに取り上げたかというと、これには都はるみの歌う盆踊りの曲「川崎おどり」が収録されているから。

私は一時川崎市に住んでいたことがあり、そのときにこの曲を耳にしました。チャンカチャンカチャンカチャンカいう陽気なメロディもイイが、とにかく都はるみの歌唱がスゴイ。私はイッパツで「あ、これは絶対に都はるみだ・・」と思ったのをおぼえていますが、これほど唯一無二の「音頭」を歌える人はほかにいないでしょう。

先日偶然にこのアルバムに「川崎おどり」が収録されていることを知り、迷わず買った次第。ものすごく久しぶりに聴いたけどホント凄い。死人をも踊らせてしまいそうな圧倒的な明るさ、扇動力。もう聴いてて笑っちゃう。

↑この夏はこんなことも不可能なんでしょうね。それどころかこういう文化じたいが消滅してしまうかも。コロナおそるべし。

 

ほかの収録曲には特筆すべきものはない(そこはかとない哀愁と明るい希望の同居する「好きです かわさき 愛の街」と、勇壮なサビが印象的な「川崎市歌」はなかなかイイ)けど、「川崎おどり」1曲のために買ってもいいのでは・・ていうくらい。調べたかぎりではこの曲の音源は都はるみのカタログのなかにもないみたいですしね。

アルバムとしてのオススメ度・・・★★★

HOLOCAUST「PREDATOR」

METALLICAが「The Small Hours」をカバーしたことでも知られる、NWOBHMバンド、HOLOCAUSTの2015年作。

Amazon.co.jp Predator by Holocaust

まだ活動してるの知りませんでした。けっこう活発に作品も出している。

私はNWOBHMが華やかなりし頃はまだ小学生~中学生くらいでしたからリアルタイムで経験しているわけでもなく、このバンドについてもほとんど知らない。昔、伊藤政則氏のラジオ「ロック・トゥデイ」で「Heavy Metal Mania」のライヴ・バージョンを耳にし、オっ、ヘヴィでカッコいいじゃん・・・と思ったのをおぼえているくらいで、音源はひとつも聴いてない。

そういうわけで先入観も思い入れもなく聴いたのですが・・・

NWOBHM色を感じさせる、MOTÖRHEAD風というかブギーっぽい曲や、BLACK SABBATH風のドロドロに重い曲、ちょっとスラッシュ・メタルっぽいリフの曲など、さまざまなスタイルの曲があって悪くはないんだけどはっきりいって曲はつまらない。

いや、ヴォーカルがもうちょっと良ければだいぶ印象は変わったかな、という感じ。MOTÖRHEADのレミーも上手いというヴォーカルではなかったもののそんなことを超越したカッコよさがあったわけですが、申し訳ないけどこのバンドのヴォーカルはただ単にヘタ。若い専任ヴォーカルを入れたらいいんじゃないかなあ・・。

オススメ度・・・★★☆

IN VAIN「ÆNIGMA」

ノルウェーのプログレッシヴ・ブラックメタルバンド、IN VAINの2013年作。

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名前はきいていたけど音源にふれる機会はありませんでした。

プログレッシヴなんちゃらメタルっていうのが嫌いな私としては、すすんでおカネを払って聴こうという気持ちは起きなかったのです。

しかし聴いてみるとこの作品、なかなか悪くなかったです。暴虐性と叙情性がうまいバランスで同居してる感じで、「オッ!」と思わせる瞬間はけっこうありました。

ヴォーカルは甲高いデス声と低いグロウルとクリーンヴォーカルが入り乱れて使用されています。ヴォーカルはふたりでやってるみたいですね。曲を聴く限りでは、べつにデス声じゃなく全編クリーンヴォーカルでもいいような気もしました。そう思わせるだけのメロディックさと叙情性がありますね。なんでもかんでもすぐにデス声で吠えたがるからつまんなくなっちゃうんだってば。

さらに文句をつけるとすれば、やたらと曲は長いのにとくに「聴かせどころ」が見当たらない曲ばっかりというのがイマイチでした。泣きの長尺ギターソロを入れてみるとか、もうちょっと頑張ればいいのに。雰囲気はいいけどとくに印象的なところはない・・という曲ばっかり。

オススメ度・・・★★★☆

 

といったところで今回は終わり。また来週。

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