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台風15号で大規模停電を体験

前の記事→令和元年9月8日放送の「新・BS日本のうた」

で、台風15号の影響でテレビが見られない・・みたいなことを書きました。

 

しかしその記事を書いてからがたいへんでした。

夜中に停電が起き、延々と復旧しない。

風雨の音が凄まじいうえに蒸し暑くてほとんど寝られずに朝に。

朝になっても停電は復旧しておらず、

結局我が家は26時間くらい、近所では場所によってはまる2日以上

電気が使えない状態となりました。

(私の別ブログでも記事にしました→災害に関して「他人事」と舐めていたのを徹底的に反省

 

私の住む地域では長くても2日間ほどで電気は復旧してくれましたが、

千葉県ではいまだ復旧しない地域もあるとのこと。

被災された方々にはお見舞い申し上げるとともに、

一刻も早い復旧をお祈り申し上げます。

政府は初動対応の失敗を認めよ!

それにつけても、停電で大きな被害が出るなかでのんきに内閣改造をやり、

甚大な被害が明らかになっても「東電の見通しが甘かったせい」などと東京電力を非難してばっかりの

無能な政治家たちはいったいなんなんですかね。

 

呆れたのは、初動の対応を記者に問われて官房長官が

「災害の発生前から関係省庁が会議を開くなど、政府一体となって対策をとってきた。問題は無かった」

などと答えていたこと。

 

マヌケすぎじゃないですか?「会議」を開いただけで仕事したつもりになってるとは、

まるで使えないサラリーマンみたいじゃないか。

記者も「会議を開いた?それだけ?会議でなにを決めてなにを実行したんですか?」って突っ込めよ。

民間企業でこんなこと言ってる中間管理職がいたら間違いなく「無能」の烙印を押されますよ。

こんなんでポスト安倍とか言ってるの?

官房長官は凄い切れ者と聞いていましたが・・・猛烈に残念ですね。

ここは素直に「初動が悪かった」と認めればいいのに。

見栄を張っていいのは外交のときだけだろ。

 

「対応に問題はなかった」などとぬかしているところに、

いかに現政権が国民を舐めているかがよく表れていますね。

「国民はアホだから『ちゃんとやってます』と強弁してりゃあ大丈夫」と思っているわけだ。

真摯さのかけらもない。

国民の誰もが、「たかが停電」と甘く見て内閣改造をやって浮かれていたんだろ・・と見抜いているのに。

こんな政権を生き永らえさせている我々国民の責任は重い。

「内閣改造」するなら替えなきゃいけないのは首相と官房長官と、ついでに財務相だろ。

 

とはいうものの、私も自分で停電を体験するまではこんな大事になると思っていませんでしたから、

人のことはいえない。

停電も、どうせすぐ復旧すると思っていた。

官邸のやつらもその程度の認識でいたんでしょう。

 

電気がいかに現代の生活では必要不可欠かを思い知らされました。

このまだまだ暑い時期の停電は、おおげさでなく命の問題となります。

私の地域の場合はそれほど長期間にならず助かりました。

 

・・と、今回は台風の話だけで終わるつもりでしたが、

このブログは音楽について書くブログなので、

そのへんの話もついでに書きましょう。

「停電」で思い出すのは・・

電気がなければ現代人の生活はほんとうにまったく成り立ちませんね。

パソコンだのスマホだのといったものはもちろん使えず、

好きな音楽を聴くこともできない。

我が家にはレコードとCDがどれだけあるか見当がつかないくらいありますけど、どれだけあろうとも電気がなければな~んの役にも立たない。

 

その音楽の話題に移りますと、

「停電」、つまり英語では「Blackout」を体験するたびに思い出すのはこの作品。

コレにおける「Blackout」は

気絶するとか人事不省に陥るとかいった意味なんですけど、

「Blackout」という言葉をきけば私はこれしか思い浮かばない。

史上最も成功したドイツのハード・ロックバンド、SCORPIONS

ドイツのハード・ロックバンド、SCORPIONS。

非常に長い歴史をもつバンドで、作品によって作風にかなりの違いがあったりしますが、

80年代以前の作品は全部好きです。

各作品についてはおいおい記事にしていきたいと思っていますが、

今回は1982年発表の8枚目のアルバム

「BLACKOUT」。

Amazon.co.jp 蠍魔宮~ブラックアウト

 

中学生のころに貸しレコード店「友&愛」で借りた、

私にとってのSCORPIONS初体験の作品。

 

実家の近所の汚い雑居ビルの2階にあった「友&愛」には、

SCORPIONSのレコードがいっぱいありました。

しかし、いつか借りよう借りようと思っていつつなかなか手が出なかった。

それは、SCORPIONSのレコードの多くが、ジャケットのデザインがイヤらしい(もしくは、それを連想させた)ものだったので、

ガキだった私にはそれを借りることはちょっと勇気が要ることだったのです。

いま売っているCDなどは差し替えられているようですが(今なら絶対ムリ)、

「VIRGIN KILLER」といい「IN TRANCE」といい「ANIMAL MAGNETISM」といい、

中学生のガキにはハードルが高すぎた。

 

そんななか、「BLACKOUT」はそれほど凄いジャケ絵ではないし、

私よりメタルに詳しかった友達が「めちゃめちゃカッコイイ」と絶賛していたため

借りることにしたのです。

家に帰って、ダビングするカセットテープをセットし、レコードに針を落とすと・・・

史上最強クラスのキラー・リフの数々にブッ倒される

トップの「Blackout」のカミソリのごとき切れ味のリフのあまりのカッコよさには、

なにも知らないガキだった私でも「スゲー!」とブッ倒れた。

そしてガラスの割れる音から間髪入れずに入ってくる

「Can't Live Without You」の、これまた鋭くキャッチーなリフ。

この流れはもう完璧にカッコよくて、ほかのアルバムの過激なジャケットにしり込みしてなかなかSCORPIONSを聴こうとしなかった自分のバカさ加減を呪ったものです。

「もっと速くて過激なメタルが聴きてえ!」と思っていた私でもそのアグレッションに驚いた「Dynamite」や「Now!」、

哀愁の漂う「No One Like You」「You Give Me All I Need」「When The Smoke Is Going down」、

ヘヴィな「China White」。

アメリカ向けっぽい曲調の「Arizona」だけはあまり好きじゃなかったけど、

とにかく捨て曲ナシ。とくに一度聴けば必ず耳に残ってしまうリフは素晴らしい。

ハードロック/ヘヴィ・メタルという音楽のキモはやはり

「リフ」であるということを再認識させられます。

 

それに加えてクラウス・マイネのヴォーカルが凄い。

このアルバム制作時に急に声が出なくなってそのままヴォーカリストとして再起不能になるかも・・

という事態にまでなって、手術によって復活した・・

というのは知られた話ですが、

「Now!」などでのシャウトを聴いてると、

とても病み上がりとは思えません。

 

ともかく、全力でヘヴィ・メタルをやっていたSCORPIONSを聴ける、という意味でも

必聴の作品であるので、まだ聴いてないという若い方には

ぜひとも手に入れることをおすすめしておきます!

 

 

・・・電気の復旧後に落ち着きを取り戻してから

このアルバムを引っぱり出して聴きつつ、

あまりに豊かすぎる日本では

電気でもなんでも、ありとあらゆるものに対する有難み、感謝を忘れてしまうものなんだなあ、と反省。

当たり前のように感じているものでも、それがなくなってからはじめてその有難みに気がつくものなんですね。

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