2025年に開催される予定の大阪・関西万博。パビリオンの出展を予定していたメキシコなど複数の国が「撤退」の意向を表明しているそうですよ。
要は「カネがかかるから」ということらしいけれども、ホンネは、国際的地位が低下しまくりの日本のオオサカとかいういち都市の地域おこしのために多額のカネつかうメリットなんかねえよ・・・ということに気づいたから、というところじゃないのか。
1970年の大阪万博の時は、戦後日の出の勢いで世界2位の経済大国となった日本で行われる万博に出展することに大きな意義を見出す国も多かったでしょう。しかし今の日本は当時未開の国だった中国にも抜かれ斜陽となった将来のない国。
大阪府のサイトには「万博」の「目的」についてこのように書いてある。
「万博」には、人・モノを呼び寄せる求心力と発信力があります。
この力を2020年東京オリンピック・パラリンピック後の大阪・関西、そして日本の成長を持続させる起爆剤にします。
「目的」は「人とモノを呼び寄せてカネもうけにつなげることです!」と高らかに言っちゃってるけど、これってなんか恥ずかしくない? それがホンネだとしてももうちょっと全人類的で崇高な「目的」をとりあえず書いとこう、とは考えないんだろうか。そこらの観光地のPRみたいだ。
こんな利己的な目的のためにカネ使ってくれる国なんかないでしょう。ほかの国からすりゃあ「大阪の成長なんぞ知ったことか」ってなもんじゃないですか?「日本の成長を持続させる」ための万博にカネつかって、それが自国のメリットとなるならカネも出すでしょうが、先述のように日本の国際的存在感が1970年当時とは比較にならないほど下がってしまったいま、「インターネットが普及しているこの時代にわざわざ日本で万博・・・。タテモノだって終わったらぶっ壊すだけなのに。そんなカネもったいないよ」となるのは当然でしょう。
それに、この「万博」は政治家とそのお友達が「公金チューチュー」(それが仕事だと思ってるような自民党の議員がこの言葉を使って他人を批判してるのをみて爆笑してしまった。いや笑い事じゃないんだけど)するのが目的で推進されたもの(としか思えない)でしょ。それは多くの国民が理解しているところであり、だから日本国内でも「万博楽しみ!頑張って!」とかいう雰囲気にはならない。外国の人たちにもそれがバレちゃってるから、「撤退」する国が出てきてるんじゃないの。
結局のところ、日本が諸外国から軽んじられるのも、そのせいで「万博」が盛り上がらないのも円安になるのも、自民党の奴らをはじめとした政治家や財界人が銭ゲバと詐欺師ばかりで信頼するに値しない、っていうのがその原因。そいつらがなんかやると絶対に「これを使って公金チューチュー&中抜きをするんだろうなあ・・」としか思われないんだもんなあ。その醜悪さは社会主義国家で独裁して私腹を肥やすような奴らとなにも変わらない。ルーマニアのチャウシェスクなんかはそのせいで政権から引きずり降ろされ処刑されたけれども、日本ではそういう私腹を肥やす政治家を死刑にするのはムリだとしても選挙で落とせば抹殺することができる。我々が選挙で落とせば、オリンピックだの万博だので公金チューチューしようとするような奴はいなくなり、日本は国際的信用を取り戻し、円安は改善し物価も安くなるかもしれないのに、なぜそれをやろうとしないのか。
HATE ETERNAL「PHOENIX AMONGST THE ASHES」
USのブルータル・デスメタルバンド、HATE ETERNALの5作目。2011年作。
Amazon.co.jp PHOENIX AMONGST THE ASHES
どの作品でも超ハイクオリティな超絶エクストリームなサウンドを聴かせてくれるバンド。私ももちろん好きですがこの作品は未聴でした。
尋常じゃない密度の音の壁が聴き手の鼓膜と精神を破壊すべく襲ってくる。聴き手はもはやなすすべなく、その嵐が通り過ぎるまでひたすらひれ伏すことしかできない。
1曲聴くだけで疲労困憊してしまうけれど、その疲労がなんともいえない快感を伴うからまいっちゃう。圧倒的アグレッションのなかにキャッチーなリフと聴かせるギターソロを巧みに混ぜ込んでくれてて、二流以下のブルデスバンドのような「どの曲も同じに聴こえる」感はない。超一流のデスメタルとはこういうものだ、と示してくれている。
ほかの作品となにか違うかと言われればべつにそういうのはないけれど、全編にわたって隙のない素晴らしい作品。なにかイヤなことがあったときにはCDに手をのばし、轟音に身を任せながらヘドバンすれば頭を真っ白にリセットできるでしょう! 「脳がブッ壊される」感覚を味わえる凄まじさ! BELPHEGORのように荘厳なラストの「The Fire Of Resurrection」が最高!
おススメ度・・・★★★★☆
THEOCRACY「AS THE WORLD BLEEDS」
US出身のプログレッシヴ・パワーメタル、THEOCRACYの3作目。2011年作。
Amazon.co.jp As the World Bleeds
1曲目が11分の長い曲であるのをみて、プログレッシヴなんちゃらが嫌いな私は「変拍子を多用した小難しい曲をやってドヤるバンドだったらどうしよう」と嫌な予感をおぼえ、あまり期待しないでCDをプレイ。そしたら・・・
いやいやいや予想をいい意味で裏切ってくれる素晴らしい曲でした。テクニカルでプログレッシヴな要素もたしかにあって、この1曲目はなんかDREAM THEATERみたいという気もしましたが、テーマとなるメロディが印象的でそれを中心に考え抜かれた構成で展開していくから11分でも長いとは全然感じない。プログレッシヴなんちゃらでもカッコよければそれで文句ない。
そういうバンドなのか・・と思って続きを聴くとちょっと様子が変わってきて、HELLOWEENやDRAGONFORCEみたいないわゆるメロパワ、メロスピみたいな曲が並んでいた。ああ、1曲目が特殊というか、本来はそっち系のバンドなんだな。このバンドを「プログレッシヴ」と形容するのはちょっと違う気がするな。
いずれにしろどの曲も歌メロを大切にしてるのがイイですね。のびやかなハイトーンを駆使してキャッチーなメロディを歌い上げるヴォーカルも素晴らしい。歌メロにしろギターソロにしろどの曲にもきちんとフックが用意されていて、長い曲が多くても飽きるとかダレるとかいうことはない。
これは素晴らしい。買ってよかった。調べたらついこないだ7年ぶりの新作を出して国内盤も出てるらしいので、そっちも買って聴いてみようかな。
おススメ度・・・★★★★
ALMAS MILITARES「BATALLA EN EL SEPTIMO CIELO」
メキシコのメロディック・パワーメタルバンド、ALMAS MILITARESの3作目。2008年作。
Amazon.co.jp Batalla En El Septimo Cielo
現在も活動している?もうかなりのベテランの域のバンドですが私はこれまで聴く機会がありませんでした。
イントロとなる1曲目はギタリストが速弾きテクをひけらかすネオクラシカルなインスト。「そういう」バンドなのね~これは期待してもいいのかな、と聴き進めますと、2曲目から入ってくるヴォーカルがかなり不安定でズッコケることに。
音程が危ないというか、そもそもの歌メロがだいぶ不自然というか調子っぱずれな感じ。スペイン語で歌ってるせいか、と思いましたがどうもそうではないらしい。
悪くない曲もあるし、ギタリストの速弾きはスゴイんだけれども、ギターソロとかも含め、不自然でぎこちないメロディや曲展開がそれをぶち壊してくれる感じ。リズムも不安定で聴いててイライラしてするし、曲の終わり方がものすごく乱暴で「えっ?そこで終わるの?」みたいなのも多いし、とにかくいろいろおかしい。メキシコの人の感覚ではこれで自然なんだろうか。
おススメ度・・・★★