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令和5年9月24日のNHK BSプレミアム「新・BS日本のうた」

大相撲九月場所は優勝決定戦のすえに大関貴景勝が4度目の優勝。

カド番からの優勝で「よくやった」・・と言いたいところですが、決定戦の相撲はなんだよあれ。

立ち合いからして、大関が手をつくのを待ってる熱海富士に対して手をつこうとしながらつくのやめるフェイントしてたりしやがって。そしてまともにぶつからず変化気味にはたき込んで勝利。相手は平幕だぞ?そしてアンタは大関。わかっているのか?

この優勝を「大関の意地をしめした」などと報じるアホなメディアもいたり、決定戦の立ち合い変化を問題視する人を「勝ってナンボだろ」と批判する人もいるようでほんとしょうがねえなあと呆れちゃう。そういう人やメディアが大相撲をつまらなくしている。

ほんとうに「勝ってナンボ」という低い意識でやっている人間に対してならそれを言ってもいいでしょうが、そんな程度で満足したくなくて努力してる人間をつかまえて「勝ってナンボだからね。こすっからいこともアリだよね」と言うのは失礼そのものだし恥ずかしいこと、ってのがわからないんだろうなあ。貴景勝の師匠だった貴乃花は若いころ小錦にふっ飛ばされまくって、貴闘力が「まともにぶつからず動き回ったほうがいい」とかアドバイスしても決して聞き入れず真っ向勝負を貫いたらしいが、そういうふうに「勝ってナンボ」などとはツユほども考えないホンモノのサムライってのも稀にいるのです。

貴景勝も本心ではそういう高みを目指している(目指していた?)はず。私は彼について「勝ってナンボ」などという低レベルでは満足しない、まさに力士らしい力士、と高く評価していたのに、ずいぶんとおちたもんだなあ、と猛烈にガッカリ。師匠が変わったからなのかな。こんな優勝、1ミリも褒められたもんじゃないでしょう。自分で「勝つには勝ったがこれじゃだめだ。恥ずかしい」とか言うかと思ったら「とにかく勝たないといけないから」とかぬかす始末だしねえ。かつていたモンゴル横綱たちと同じレベルに落ちた。

残念ながら彼が横綱になることはありそうにない、というかこれで横綱になんぞなられたら困る。断言するが来場所綱取りとなっても万が一にも彼が昇進することはないでしょう。かりに彼が来場所全勝優勝したとしても、まともな人間が横審にいたなら、「格下相手にあんなクソ相撲とる野郎が横綱?ふざけてるの?」ってなるはずだし、まともな相撲ファンは全力で反対の声をあげるべき。まあそんなまともな人がここしばらく横審にいないから白鵬みたいなとんでもない野郎がクビにならずに親方なんかになれたわけなんだけど。

貴景勝はちょっと考え直さないと、永遠にカド番→カド番脱出を繰り返すだけの大関で終わってしまいそう。いやそれでも別にいいんだけど、ああいうこすっからい相撲をとらないというところが、八百長モンゴル人横綱らと一線を画すところだったのに。その矜持をすてるならしょせん彼もそれだけの男だったということになる。みてるほうは誰が優勝するかなんてどうでもいいんだよ。男と男が命がけで鎬を削るところが観てえだけなんだよ。それを貫いてくれたならたとえ優勝しなくても後世に名を残す力士になれるのに馬鹿だなあ。

対して熱海富士はよく頑張りましたね。セコい先輩たちのマネはせずにこのまま真っ正直な相撲をつらぬいてほしい。最初から大器と言われていたから、テングになってダメになるんじゃないかと心配してましたが、今のところそんな心配は無用なのかな。出身地の熱海市、そして出身校の飛龍高校のある沼津市でも盛り上がっているようですね。彼の後輩である飛龍高相撲部の部員は「大関に変化させたのは熱海富士関が強い証。大関のプライドに勝った」と言ってたそうで、それが正常な見方でしょう。プライドよりも目先の勝ちを優先するなら、貴景勝もそこらの八百長力士とたいして変わらない、とみられても仕方がない。「勝ってナンボだろ」とか「大関の責任を果たした」などと褒めるのは見当違い。

そういえば、阿炎なんかも熱海富士に対して思いっきり立ち合い変化していましたね。おいおい、相手は思いっきり格下のガキンチョだぞ? しかも残されて無様に負けてりゃあ世話ない。あまりに情けなさすぎる。こんな相撲をみせておいて「9勝!来場所返り三役だ!」とか喜んでるようでは、大関は夢のまた夢。絶対になってほしくないからそれでいいけど。

こいつはいつだったか優勝したときも、決定戦で立ち合い変化してなかったか。会場のお客さんはこういうときにはブーイングと帰れコールの大合唱をぶつけてやらなきゃ。高いカネ払ってこんなゴミみたいな相撲みせられて、よく怒りませんね。阿炎の師匠の寺尾はいったいなにを教えてるの?

昭和時代やモンゴル横綱全盛時代と比べて八百長くさい相撲が減ったのはとてもいいことではあるけれど、トータルでみると相撲の質はあんまり上がってない気がするなあ~。若貴ブームのころは私もしょっちゅう国技館へ足を運んでいたけれど、残念ながら今はそんな気にまったくならない。カネなんか払いたくないしわざわざそんな遠くまで行く時間がもったいなさすぎる。

頼むから、観ている人間のファイトを奮い立たせてくれるような、命がけでぶつかり合う男たちの姿に思わず涙してしまうような、そういう相撲をみせてほしい。若貴時代はそれがみられたからこそ空前の相撲ブームになった。貴乃花が育てた貴景勝がそれをわかってないはずはないと思うんだけど・・・。

 

 

で、今回の「新・BS日本のうた」は、広島県庄原市で公開収録されたもの。

角川博、中村美津子、長山洋子、山内惠介、石原詢子、美貴じゅん子、杜このみ、駿河ヤマト、水城なつみ、真田ナオキ。

駿河ヤマトがソロデビュー曲を披露!今後に大期待!

今回の曲目は以下のようになっていました。

 

「情熱の嵐」・・・・真田ナオキ

「君の名は」・・・・長山洋子

「抱擁」・・・・・・山内惠介

「さよなら列車」・・杜このみ

「ついて来るかい」・・駿河ヤマト

「わすれ宿」・・・・石原詢子

「故郷ごころ」・・・水城なつみ

「愛のきずな」・・・美貴じゅん子

「秋冬」・・・・・・石原詢子&杜このみ

「ひばりの佐渡情話」・・中村美津子

「逢いたかったぜ」・・角川博

「海峡浪漫」・・・・・山内惠介

「ズルい男に乾杯 !!」・・駿河ヤマト

「達者でナ」・・・・杜このみ

「忘れないわ」・・・角川博

「涙の酒」・・・・・真田ナオキ

「紅とんぼ」・・・・石原詢子

「すみだ川」・・・・中村美津子&山内惠介

「ふたりの大阪」・・角川博&長山洋子

「昭和枯れすゝき」・・石原詢子&真田ナオキ

「紅い雪」・・・・長山洋子

「瞼の母」・・・・中村美津子

「放浪(さすらい)かもめ」・・美貴じゅん子

「あかつき情話」・・水城なつみ

「大阪とおり雨」・・角川博

 

石原詢子が出るということで、個人的2023年演歌ベスト・チューンの最右翼である「五島椿」が聴けるかと楽しみにしていたもののそれはナシでちょっと残念。しかしその石原詢子をはじめ、真田ナオキや角川博など、すでにその歌声で唯一無二のものを確立している人たちの素晴らしいパフォーマンスをみられて満足。真田ナオキのダミ声はますますカッコよくなってきたなあ。

声がカッコいいといえば、「はやぶさ」でも活動している駿河ヤマト。はやぶさのふたりはどちらも声が魅力的。

 

あま~いテイストの低音がいいですなあ。この甘ったるさは浜圭介先生を彷彿とさせる。昭和風のデュエット曲とかをやったら売れそう。関係ないけど純烈はこういうふうに個性的な歌唱ができる人を加入させて本格コーラスグループを目指せばいいのに。背が高くなきゃダメとかどうでもいいことにこだわってるから健康センターのアイドルから突き抜けられないんだと思うんだけど。なんだかんだ言っても結局いちばん大事なのは歌なんだから。

それはともかく、駿河ヤマトはこのカッコいい声を活かすカッコいい曲でヒットを出してもらいたい!

 

といったところで今回はこれまでで。来週は再放送回です。

令和3年11月14日のNHK BSプレミアム「新・BS日本のうた」

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