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令和5年2月5日のNHK BSプレミアム「新・BS日本のうた」

「性的少数者」への差別発言をしたとして、岸田首相が荒井勝喜首相秘書官を更迭したそうです。

その差別発言、性的少数者について「見るのも嫌だ」「隣に住んでたら嫌だ」「秘書官はみんな嫌だと言っている」「同性婚を認めたら国を捨てる人も出てくる」などという内容で、どうやらいわゆる「オフレコ」を前提で問われたときにこたえたことだった模様。

これに関して「オフレコ破り」を問題視する声もあるようですが、たとえオフレコだろうが報道機関が「これは重大。国民に知らせなきゃ」と判断すればそりゃあ表に出すだろうし、それが民主社会における報道機関の正しい姿でしょう。オフレコなのにどうのこうのとかいうのはナンセンスそのもの。記者と官僚の約束より国民の利益が優先されるべきなのは当たり前。荒井は「オフレコ」だから正直に言っちゃった、っていうことなんでしょうね。つまりこれは本心からそう思ってるってこと。

その発言の差別的内容が批判されていますが、日本国憲法では「思想および良心の自由」が認められているんだから、内心で「嫌だ」と感じること自体は仕方がない。だからといって立場も考えずそれを言ってしまうってのが無能の証なんだとしても、思想は自由なんだからべつに発言を撤回したり謝罪したりせず「嫌なものは嫌なんだから仕方ないだろ!それと制度をどうするかは別の問題だ!」って言えばいいと思うんですけど、政治家や官僚ってのは保身という本能だけでうごいているケダモノだから、自分の信念よりも「とにかく謝っとこう」っていうのが優先されるんでしょうね。情けなさすぎる。

しかも荒井の野郎の「謝罪」は、「首相に申し訳ない」とかいう内容で呆れた。まあ8人もいるらしい「首相秘書官」の仕事は、外遊のときについていって首相の個人的なお土産買って持って帰って議員とかに配ること(岸田はそれも「公務」だと言い切ってましたよね。首相が自腹で雇う私設秘書ならそれでもいいが、首相秘書官の給料は税金じゃないのか?そんなゴミみたいな仕事が「公務」とは・・・)らしいですからね、首相に媚びて出世のあしがかりにすることしか考えてないんでしょう。

問題は「嫌だ」という部分より、「国を捨てる人が出てくる」とか、岸田も言ってた「同性婚を認めて制度を改正すると家族観、価値観、社会が変わってしまう」とかいう時代錯誤そのものな凝り固まった認識じゃないですかね。「国を捨てる人が出てくる」?正気で言ってるのか。そんなわけないだろ。隣に同性婚カップルが住んでるからってそれがどうした、他人のことなんぞ構ってるヒマがあるかよ、ってのが現代の価値観でしょう。荒井は私よりちょっと上くらいの世代のはずだが、そのへんがすでにズレている。家柄だの世襲だのといまだに言ってる世界に生きてるからそのへんの価値観がアップデートできないんでしょう。荒井のムスコは酔っ払ってトラブル起こして警察につかまり「俺の親父は首相秘書官だ!お巡りは高卒だろ!」などという暴言を吐いた、という報道がありましたが、親をみれば「さもありなん」としか言いようがない。

しかしまあ、同性婚を認められないから国を出ていく、っていうのはありえる話でしょうね。そう考えると岸田の発言も荒井と同じくらいズレているし問題。お前も荒井と同じようなもんだろ。だいたい「多様性を尊重」と言いながら同性婚を認めないってのは矛盾そのものでしょう。「多様な」家族観を否定してるくせに「多様性」を尊重するのが政府の方針だってんだから、ほんとイカレてる。同性婚を認めたからって社会にとってなんの不都合が起こるというのか。憲法に違反するとかいうアホな考えをもっているのかな。憲法は両人の自由意志のみで結婚できる、誰にも強制されないし邪魔されないっていう権利をうたっているだけであって、男と女じゃなきゃいけない、って意味じゃないでしょ。くだらんことに関しては憲法を曲解して屁理屈こねるくせに、この件に関してはそれをやらないってのは、岸田もただ「嫌だ」って言うだけだからなんだろうなあ。

家族観が変わる?それがどうした。そんなものはすでに昭和時代とは変わりまくっている。あの国民的アニメとされていた「サザエさん」ですら、その昭和的価値観は現代にいたっては害悪だ、って言われちゃう(それもどうかと思うけど)くらい、社会はすでに変容しているのに。

ていうかお前らみたいなのが官僚だの政治家だのをやってるから絶望して国を出ていく人が増えるんだろ。事実、海外で働いたほうが稼げるからって「国を出ていく」若者が急増しているらしい。そんなふうに日本が「外国人が出稼ぎに来る国」から「出稼ぎのために若者が外国に出ていく」ような貧しい国に転落したのは全部、お前ら無能な官僚や自民党政権のせい。首相も荒井も、国のことを本気で憂うのならいますぐすべての職を辞してほしい。国のことなんかよりも自分の保身とカネが大事なんだからそんなことを考えるはずもないか。

 

それはともかく、今回の「新・BS日本のうた」は、茨城県龍ヶ崎市での開催。

出演は、

鳥羽一郎、原田悠里、島津亜矢、山内惠介、市川由紀乃、辰巳ゆうと、白雪未弥、谷島明世、藤井香愛、木村徹二。

鳥羽一郎がひたすらカッコいい回でした

今回の曲目は以下のようになっていました。

 

「熱き心に」・・・山内惠介

「人形の家」・・・市川由紀乃

「北国行きで」・・島津亜矢

「月がとっても青いから」・・白雪未弥

「言えないよ」・・辰巳ゆうと

「想い出ぼろぼろ」・・藤井香愛

「りんどう峠」・・谷島明世

「北の旅人」・・・鳥羽一郎

「かしこい女じゃないけれど」・・原田悠里

「二代目」・・・・木村徹二

「されど人生」・・鳥羽一郎

「海鳴りの詩」・・島津亜矢

「釧路空港」・・・山内惠介

「流氷波止場」・・市川由紀乃

「男の港」・・・・鳥羽一郎&木村徹二

「磯節」・・・・・白雪未弥&谷島明世

「潮来花嫁さん」・・白雪未弥&谷島明世

「潮来音頭」・・・・白雪未弥&谷島明世

「あの娘が泣いてる波止場」・・山内惠介

「三味線マドロス」・・・原田悠里

「早く帰ってコ」・・・・辰巳ゆうと

「ご機嫌さんよ達者かね」・・市川由紀乃

「別れの一本杉」・・・・島津亜矢

「男の友情」・・・・・・鳥羽一郎

「心機一転」・・・・・・辰巳ゆうと

「夢告鳥」・・・・・・・藤井香愛

「ふたり」・・・・・・・原田悠里&鳥羽一郎

 

白雪未弥と谷島明世って実の姉妹だったのか。知りませんでした。ふたりとも頑張っていただきたい。今回は持ち歌が聴けなくて残念。これからの演歌界を背負っていく人なんだからNHKはそういう人に持ち歌をやらせなさいよ。

 

鳥羽一郎とその次男の木村徹二が共演。鳥羽一郎のまさに唯一無二のカッコいい歌声がいっぱい聴けて、それだけで大満足できました。前回の記事で若手男性歌手たちについて「カバーを歌ってると画面見ないと誰が誰だかわからない」と書きましたが、鳥羽一郎クラスになるとそれはあり得ない。何を歌っても鳥羽一郎そのもの。これくらいになるにはやっぱり何十年もの積み重ねが必要なんでしょう。

その鳥羽一郎を「目標」と公言する木村徹二。演歌デビュー曲「二代目」は津吹みゆと一緒にやってるラジオでもう何度も聴いていて、キャッチーだしなかなかカッコいい曲で気に入ってます。

Amazon.co.jp 二代目/つむじ風

しかし歌唱については、悪くないけど個人的にはもっと湿り気や重みがほしいなあ~という印象。この曲を鳥羽一郎が歌ったら猛烈にカッコいいだろうなあ~という気がしてしまう。まあそれは鳥羽一郎が偉大すぎるというだけだし、彼はまだこれからの人なので今後に期待したいし応援したい!

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