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令和5年1月22日のNHK BSプレミアム「新・BS日本のうた」

国産エレキギター「フェルナンデス」の西日本総代理店「大阪フェルナンデス」が経営難により破産の手続きに入ったとのニュースを見ました。

代理店というだけで、メーカーの「フェルナンデス」とは別会社らしいですが、「ギターが売れない」「楽器が売れない」っていうのは世界的な潮流になっているらしい。ギターの「レスポール」で著名な世界的メーカー「ギブソン」でさえ破産(現在は経営再建中?)したくらいですからね。

私が学生のころ「いかすバンド天国」が社会現象となって、影響されて多くの若者が楽器を買ったりバンドを始めたりしましたね。そのときには楽器メーカーも相当に儲かったようですが、盛者必衰ってのはどんな世界でも真理。かなしいことですがもうあらゆる意味で時代が変わったということなんでしょう。

楽器なんてのは経済的にも精神的にも余裕がないと始めようなんて思わないですもんね、若者も親もみんなカネや余裕がない今の世の中では楽器が売れないってのも当然でしょう。

それに今となっては、音楽をやりたいと思ったらギターを練習するより打ち込みを勉強したほうが早い、と考える若者も多いでしょう。一昔前までにはいつの時代にもいた「ギター・ヒーロー」みたいに言われるような人も今はいないから、「あの人みたいに弾けるようになりたい!」っていう動機も生まれにくいんでしょうね。

私はギターをいちおう所有していますがやはり余裕がなくてあまり触っている時間がない。そんななかでたまにふと引っ張り出してジャカジャカやりたくなるのは、カッコいいギターソロやクールなリフを聴いてそれを自分で弾いてみたくなったときなんですけど、今は若者の間で流行る歌はギターが使われてなくてほとんど打ち込み、っていうのばっかりですもんね、それではギターをやってみようという気になるわけがない。

さらに、私が若かったころは「バンドをやればモテる」という動機でやり始める人間も多かったですが、今はバンドよりもダンスができたほうがたぶんモテるんだろうからなおさら。

もはや若い人がギターだのを買うようになるとは思えず、すると将来はロックや演歌みたいなギターオリエンテッドな音楽はますます廃れていくことになるのか。かなしいなあ。それは日本の少子化&人口減と同じように、これからすごい勢いで加速していくんでしょう。時代の流れとはいえ、なんとかならないものだろうか。

 

で、今回の「新・BS日本のうた」は、福岡県久留米市での開催。

出演は、

大江裕、パク・ジュニョン、真田ナオキ、二見颯一、彩青、一条貫太、新浜レオン、木川尚紀、青山新、原田波人、戸子台ふみや。

実力派も多かったが・・みんな師匠や先輩に似すぎで気になる

今回の曲目は以下のようになっていました。

 

「子連れ狼」・・・真田ナオキ

「さらば友よ」・・新浜レオン

「星は何んでも知っている」・・原田波人

「あゝ新選組」・・彩青

「上海帰りのリル」・・パク・ジュニョン

「祝い節」・・・・戸子台ふみや

「君たちがいて僕がいた」・・青山新

「若いふたり」・・一条貫太

「有難や節」・・・二見颯一

「街の灯り」・・・木川尚紀

「浪曲子守唄」・・大江裕

「渇いた街」・・・パク・ジュニョン

「なぁ親父よ」・・一条貫太

「ギザギザハートの子守唄」・・全員

「上を向いて歩こう」・・・木川尚紀&新浜レオン&全員

「遠くへ行きたい」・・・・パク・ジュニョン&一条貫太

「こんにちは赤ちゃん」・・大江裕&戸子台ふみや

「世界の国からこんにちは」・・二見颯一&彩青

「夢であいましょう」・・・・青山新&原田波人

「黒い花びら」・・・・・・・真田ナオキ&新浜レオン

「帰ろかな」・・・・・・・・大江裕

「明日があるさ」・・・・・・全員

「下手くそな生き方だけど」・・木川尚紀

「君恋列車」・・・・・・・・二見颯一

「悲しい色やね」・・・・・パク・ジュニョン&真田ナオキ

「詠人」・・・・・・・・・大江裕&戸子台ふみや

「恋におちて」・・・・・・青山新&新浜レオン

「黒田節」・・・・・・・・二見颯一&彩青

「母に捧げるバラード」・・一条貫太&木川尚紀

「涙をこえて」・・・・・・全員

 

今回は全員男性歌手。オッサン視聴者としては「やめろ!」と言いたくなるけれども、個人的にその歌唱が好きな真田ナオキや大江裕や二見颯一を聴けてよかった。個性的だと思えるのはその三人くらいだったという気もするけど、これからの歌謡界をしょって立つ人たちですから、みんな頑張ってほしい。

しかし大江裕も含め、なんかみんな師匠や先輩からの影響を隠さないというか、「○○っぽい」っていう歌唱を聴かせる人がものすごく多いなあ~という気が。

真田ナオキあたりはそういうの感じないけど、大江裕は完全に師匠(北島三郎)そのものだし、彩青も最近は師匠(細川たかし)にだいぶ寄せてきたように感じられる。師匠が指導すればそうなるのが当然なんだろうか。青山新は歌唱もヴィジュアルも辰巳ゆうとと区別がつかない(その辰巳は氷川きよしそのもの)し、なんかつまんなかった。

他人の曲のカバーを歌ってるところをテレビ画面みないで聴いてると、歌ってるのが誰なのかちょっとわかんないっていう人が多いんだなあ。聴きこめばそうはならないのかな。たとえば大川栄策や大月みやこや多岐川舞子や水森かおりみたいな、なにを歌っても一瞬でその人ってわかるっていうのがない。その意味で現時点でアタマひとつ抜けているのは真田ナオキということになるのかも。

まあみんなまだ若くてこれからの人なので、今後に期待しましょう!来週は再放送回なのでお休みします。

令和元年10月27日放送のNHK BSプレミアム「新・BS日本のうた」

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