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令和4年4月10日のNHK BSプレミアム「新・BS日本のうた」

プロ野球千葉ロッテの佐々木朗希投手が史上16人目、28年ぶりの「完全試合」を達成したとのこと。

昭和50年代の子どもがみんなそうだったように、私も子ども時代にはそこそこはプロ野球は見ていましたが、オトナになってからはサッパリ。あまりプロ野球のことは気にしてませんが、これがとてつもないことだということはわかる。元巨人の槙原氏は紹介されるときにはいまだに必ず完全試合のこと言われますもんね。

想像するに、本人にとっては「大チャンスを逃してなるものか!」と気合が入ることはあったにせよ、あまりに凄いことゆえ達成できなくてもそれは仕方ないからプレッシャーはそんなにないんじゃないかと思うんですけど、ほかのチームメイトの緊張は相当なものだっただろうな、と。エラーしたらとんでもないことですからね。プロであっても「頼むからこっちに打つな」とか思うのかな。そう考えると、もちろん佐々木朗希選手はすごい投手なんだろうけど、完全試合の記録っていうのは、守ったほかの8人の名前も刻まれてしかるべき、という話なのかもしれません。

昭和の名作漫画「巨人の星」で、星飛雄馬の完全試合目前のところで長嶋茂雄がただのゴロをカチンコチンにかたくなりながら無事に処理して「ホっ」とするシーンがありましたが、野球などチームでたたかう競技のあらゆる記録や偉業ってものは自分一人では絶対に実現できない。いや、個人の競技であったとしても、自分がそれだけの実力を培うまで身の回りのことをしてくれたり、競技に集中できる環境を整えたりといったサポートをしてくれる人がいなければ抜きんでた成果を出すことはムリなはず。その意味では「巨人の星」の星飛雄馬は最悪です。チームの先輩方に「エラーしてもらっては困るんだっ!」とか言っちゃってましたからね。年少者からベンチであんなこと言われたらチームの士気ダダ下がり必至、私ならわざとエラーしますね。絶対にパーフェクトなどできないでしょう。いつ腕がイカレるかわからないという緊迫感を出すには必要なシーンだったからこんな文句を言うのは見当はずれだとは思うし、面白い漫画なのは間違いないですけどね、プロ入り後の星飛雄馬の性格だけはどうしても好きになれなかった。

漫画はともかくとして、スポーツにかぎらずあらゆる世界において、どれだけ凄い人であっても「俺が俺が」っていうエゴ丸出し、「俺が努力したから」「俺に才能があったから」感を表に出しまくっちゃう人は一流とは言えない小物ってことなんだろうな。大谷翔平はそういうところを感じさせないからホンモノの一流で人気者なのであり、対照的に大相撲の横綱白鵬は引退しても誰からも惜しむ声が出なかったわけなんだろうなあ。

 

ところで今回の「新・BS日本のうた」は、栃木県宇都宮市での開催。

出演は、伍代夏子、田川寿美、和田青児、パク・ジュニョン、松阪ゆうき、戸子台ふみや、純烈、竹島宏、三山ひろし。

高齢ミュージシャンが元気に活動する姿をみるとそれだけで嬉しくなる

今回の曲目は以下のようになっていました。

 

「Hi-Hi-Hi」・・・男性出演者

「リンゴ追分」・・田川寿美

「愛の水中花」・・伍代夏子

「流転」・・・・・三山ひろし

「雨の夜あなたは帰る」・・竹島宏

「離別(イビョル)」・・パク・ジュニョン

「おーい中村君」・・・戸子台ふみや

「うしろ姿」・・・・・松阪ゆうき

「夫婦酒」・・・・・・和田青児

「お岩木山」・・・・・三山ひろし

「銀閣寺」・・・・・・パク・ジュニョン

「君を奪い去りたい」・・純烈

「華観月」・・・・・・田川寿美&伍代夏子

「満月」・・・・・・・伍代夏子&田川寿美

「さよなら海峡」・・・田川寿美

「大ちゃん数え唄」・・三山ひろし

「戻り川」・・・・・・伍代夏子

「なみだ恋」・・・・・伍代夏子

「再り会い」・・・・・竹島宏

「女・・・ひとり旅」・・田川寿美

「LOVE」・・・・・・伍代夏子&田川寿美

「北空港」・・・・・伍代夏子&純烈

「夢で逢えたら」・・田川寿美&松阪ゆうき&純烈

「男と女のはしご酒」・・伍代&田川&竹島&三山&純烈

「人生いろいろ」・・伍代夏子&田川寿美

「星空のむこう側」・・・戸子台ふみや

「里ごころ」・・・・和田青児

 

スペシャルステージは伍代夏子と田川寿美。「演歌まつり」というテーマどおり、シブい演歌をたくさん聴かせてくれてよかった。

そこへジャズクラリネットの草分け、北村英治が登場し、「LOVE」で演奏。

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ジャズには1ミリも興味ない私であってもこの人の名前は聞いたことがある。名前だけでその作品に触れたことはないけれど、いまだ現役なのか。93歳!凄いなあ。

脳梗塞をのりこえ(「君といつまでも」で)「死ぬまで歌い続けるぞ」と言ったという84歳の加山雄三も凄いが、こっちはさらに年長。レジェンド級であっても年齢をかさねたことによって満足なパフォーマンスができないなら晩節を汚す前に引退してほしい、って言いたくなるような人は多い(北村や加山はそんなことないけど)が、ここまでくると続けていること自体が尊敬に値しますね。

やっぱり健康に長生きするためには「死ぬまで働く」っていうのがいちばんなんだろうなあ。いつもこのブログで自民党のおじいちゃんたちに「いつまで権力にしがみついてんだよ・・・」と文句を言ってますけど、そういうことは言ってはいけないのかも。まあ彼らには権力はとりあえず手放してもらってほかのかたちで働いてほしいとは思いますけどね。

 

といったところで今回はこれくらいで。来週は大御所クラスが大集合のようです。元気ならそれでよし。

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