先週の記事でアメリカのトランプ大統領の来日の話を
ちょこっと書きました。→平成29年11月7日のNHK「うたコン」の感想
そのあと韓国や中国を訪問していましたが、
中国ではおだてられていい気持ちにされた挙句に
「対中貿易赤字は中国が悪いのではなくアメリカの過去の政権のせい」
とか言わされてしまいました。
結局、習近平に手玉にとられた・・という印象です。
アメリカなんてちょろいぜ・・・と
ますます中国が増長、暴走するだろう・・と不安になりました。
それはともかく、今回のNHK「うたコン」。
テーマは 「古賀メロディー&涙の名曲集」。
出演は 大川栄策,大竹しのぶ,川上大輔,木島ユタカ,工藤あやの,坂本冬美,椎名佐千子,水前寺清子,氷川きよし,水森かおり,May J.,森山良子。
帰宅がおそくなったため、録画でのチェックとなりました。
古賀メロディは世代的にあまり知らない
今回の曲目は以下の通りでした。
「誰か故郷を想わざる」・・・・氷川きよし
「トンコ節」・・・・・・・・・坂本冬美
「青春サイクリング」・・・・・水森かおり&氷川きよし&椎名佐千子&工藤あやの
「湯の町エレジー」・・・・・・水森かおり
「酒は涙か溜息か」・・・・・・大川栄策
「涙を抱いた渡り鳥」・・・・・水前寺清子
「木蘭の涙」・・・・・・・・・川上大輔&May.J.
「涙そうそう」・・・・・・・・森山良子
「願い」・・・・・・・・・・・大竹しのぶ
「十年経てば」・・・・・・・・木島ユタカ
「My Star~メッセージ~」・・・May.J.
稀代の名作曲家・古賀政男の特集。
世代的に古賀政男楽曲は古すぎてピンとこない
というのが正直なところですが、
「誰か故郷を想わざる」は
兵隊さんたちや戦後満州に取り残された孤児の方など、あの時代につらい思いをした方の
(私の母も終戦時に満州にいて、間一髪で残留孤児になるのを免れたらしい。昔はその話をよくしていましたが、いまは認知症がすすんで忘れちゃったようです)。
心情を想像すると胸を締め付けられる名曲ですね。
今回は氷川きよしが歌いましたが、
このメンバーなら大川栄策で聴きたかったなあ・・・。
大川栄策の凄さがギラリと光った
番組中でも触れられていたとおり、
大川栄策は古賀政男の弟子なのですが、
彼が歌った「酒は涙か溜息か」はさすがに素晴らしかった。
これを言うと怒る人がいっぱいいるかもしれないのを覚悟の上で言うと、
大川栄策と比較すると残念ながら
氷川きよしの歌には深みが感じられない。
大川栄策という芸名の由来は初めて知りました。
福岡県大川市の出身、古賀政男も同郷ということで、
「大川」を「栄」えさせる対「策」という意味で古賀がつけたそうです。
その話もあんまり浸透してないし、
なによりこれほど凄い歌手が紅白に4回しか出てないというのは、
音楽業界は何から何まで間違ってるとしか思えない。
「さざんかの宿」があまりにも大ヒット、あまりにも空前絶後の名曲すぎたことが
逆にあまりよくなかったのかな~と。
とにかく正当に評価されてほしいです。
NHKは椎名佐千子&工藤あやのの扱いを改めるべき
期待していた工藤あやのの出番は1曲、しかも4人で歌った「青春サイクリング」のみ。
椎名佐千子も同様の扱いでした。
う~ん、確かに氷川きよしや水森かおりと比べればまだまだ格下なんでしょうけど、
(この番組にとっての)このふたりの将来性を考えれば、
彼女たちには持ち歌をバンバン歌わせて
歌謡界を背負う人たちに育ててほしいんだけどなあ・・。
工藤あやのの最新曲「恋ごよみ」については
工藤あやの「恋ごよみ~特別盤~」を聴いた の記事で書きましたので
そっちを見ていただきたいですが、
今回の歌唱を聴いても過去のような不安定さは感じられなくて
確実に進化しているように思えました。
椎名佐千子の最新シングル「ソーラン鴎唄」も
力強くキャッチーなサビが印象的でカッコいいのに!
くだらない話ですけど、
椎名佐千子をみると、
衣装がドレスでも着物でも
映画「極道の妻たち」をいつも思い出しちゃうんですよね。
あの映画に出ててもまったく違和感を感じなさそう
(決して悪口ではなく、アダルトで凛とした美しさがある、ということ)。
そういう、カッコよくて芯が強そうで・・・というビジュアル的なイメージを
もっと活かす方向で行ったらどうでしょうかね。
「ソーラン鴎唄」はそういった意味で素晴らしい曲だったと思います。
予告によると来週は個人的にあまり期待しないメンバーで、
ひょっとするとレビューしないかもしれませんが・・・
いちおう覗きに来ていただけると幸いです。