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昭和歌謡ではなくこの路線でいくべきかも。山田姉妹「故郷~日本の愛唱歌1」を聴いた

前の記事→平成30年10月16日のNHK「うたコン」

で予告しましたが、

すでに9月に発売されていたのを知らなかった

山田姉妹の新譜

「故郷~日本の愛唱歌Ⅰ」を買いました!

その感想。

 音楽に限って言うなら「日本って美しい」というのはまさにそのとおり

これまでの2枚のアルバムはポピュラーソングが中心の選曲になっていましたが、

今回は日本の童謡・唱歌に特化した内容になっていました!

amazon.co.jp 故郷~日本の愛唱歌I

 

ブックレットにあった彼女たちのメッセージによれば、

「私たちの世代は、日本の歌に馴染みがない世代になってきました。だからこそ、私たちが歌って残していきたい。歌い継いでいきたい、と強く思いました。みなさまにとって大切な、愛おしい景色が、心の中に蘇り、若い世代の方に古き良き日本の良さを知っていただけたら嬉しいです」

とのこと。

 

40代後半の私ですら「ああ、聴いたことはあったけど曲名は知らなかった」

みたいな曲がたくさんありましたから、若い世代は知らない曲は多いでしょうね。

若い世代が彼女たちのCDを手に取ってくれるかどうかはちょっと微妙だけれど、

彼女たちのいう「日本って美しい」

ということを徹底的に実感できる素晴らしい内容だったと思います!

 

私は「日本人は美しい」とは1ミリも思ってないんですけど

(テレビとかで、「日本人は凄い。民度も高くて世界から尊敬される民族だ」みたいな内容が流れていると、いいようもない違和感と嫌悪感をおぼえます。それはごく一部の人たちだけの話で、大部分は中国や朝鮮の人とまったく違いはない)

音楽に関していうならやっぱり昔の日本の音楽はものすごく素晴らしいな、と

あらためて認識した次第。

自分はなんでこんなに汚れたオトナになってしまったか・・という嫌悪に陥る

1曲目の「故郷」から、いつもの美しさ全開のハーモニーが炸裂します。

その美しさに身を任せていると、

子どもの頃の純粋だった自分を思い出し懐かしく思うと同時に、

どうしてそれがいまやこんなに穢れたオトナになってしまったんだろう・・・

という自己嫌悪に陥ります。

ああ、すばらしい曲、すばらしい歌声だなあ・・・と思いつつも、

純粋さをなくしてしまった自分を思い返し嫌な気分になる・・・

という、不思議な感情に襲われます。

 

まあ、この美しい歌声を聴いてそんな歪んだ感情を抱く

私のような人は少数派だと思いますけどね。

大部分の人は素直に、

幼いころを懐かしく思い、生まれ育った故郷や育ててくれた父や母に思いをはせる・・・

という楽しみ方ができる作品ではないでしょうか。

流行歌よりこっちのほうが・・・

これまでのアルバムはおもに昭和の流行歌を扱ってきた山田姉妹。

今回の作品を聴いて、

私は「この路線のほうが断然いい」と思いました。

 

前2作では、流行歌をふたりでの合唱のために編曲したものだけに、

どうしてもオリジナルの印象がチラついて

編曲に違和感を感じるものもわずかにありました。

しかし今回のような童謡・唱歌であれば、

そういう違和感を感じることはあまりないのかな、と。

 

今後もこの路線でやっていってほしい。

アルバムタイトルが「日本の愛唱歌Ⅰ」となっているので、

今後も同様の作品を出してくれる・・と思っていいのかな?

「日本の愛唱歌」っていうくくりは、意外と幅が広く奥が深そう。

「荒城の月」とか聴いてみたい。

 

といったところでカンタンではありますがこのへんで。

オトナになる過程で汚れてしまった自分のココロを洗い流したい方はぜひとも買うべきです!

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