9月2日より公開されている劇場版アニメ
「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 激突 ルウム会戦」
の主題歌「I CAN'T DO ANYTHING -宇宙(そら)よー」
を、「AYA」名義で担当している、というのをついこのあいだ知りました。
「機動戦士ガンダム」は、私は世代的にビッタリ(10歳くらい)なのですが、
どうもキャラクターがいけすかない(特にアムロ)感じで
好きになれず、そのあとにいろいろ続いた作品も、当然今回の映画も興味がありませんでした。
しかし島津亜矢が唄うとあってはチェックしないわけにはいかない。
AYAの歌唱はあいかわらず素晴らしいが・・・
で、YOU TUBEでAYAこと島津亜矢が歌っているところを見ました。
う~ん・・・さすがにAYAの歌唱は素晴らしいんですけど、
曲自体のデキがそれに追いついていない気がしました。
映画をみながら聴けばまた違うんでしょうけど、なんか軽いなあ、と。
ロニー・ジェイムス・ディオがJ-POPを歌ってもサマにならないであろうというのと同じで、
島津亜矢のような凄いシンガーがこんな軽い曲を歌っても、なんかカッコよくないんですよね。
安彦良和総監督が、「強い歌がほしい」ということで島津亜矢の起用を考えたそうです。
それはいいアイデアでしたが、それなら曲を聴いた時点で
「これでは強くない」と書きなおさせるべきだった・・・のでは。
amazon.co.jp I CAN’T DO ANYTHING -宇宙よ-
島津亜矢は歌う曲をもっと選んでいい
島津亜矢はアルバム「SINGER」シリーズで、
演歌以外のさまざまなジャンルの歌をカバーしています。
私もよく聴いていますし、たいへん素晴らしいデキの歌ばかりなのですが、
ごく一部には、彼女が歌うべき曲なのだろうか、というのもあります。
この選曲は本人がやっているんでしょうか。
彼女はもう、「この曲歌ってください」「ハイハイ~わかりました!なんでもやります!」
というレベルは完全に超越した存在であるという認識が、
本人にも周囲の人にもないんじゃないかな、と思うんですよね。
ド新人とか落ち目のロートルならいざ知らず、
彼女ほどのシンガーなら、
「この曲は歌いたくない」とか言っても全然いいと思うんですけどね。
そういうこだわりが本人にそもそもないのかもしれませんけど。
いずれにしろ、もっとこう、なんというか、
血を吐くような哀しみや情念を表現する曲のほうが
彼女にはふさわしいと思うのです。
そうするとやっぱり演歌、ということになるわけで、
いろんなジャンルにチャレンジして知名度やファンのすそ野を広げるのは
たしかに大事なことかもしれませんけど、選曲はもっと慎重でいいと思います。
そういう意味で、今回のガンダム主題歌をきくと、
「まだまだ彼女は過小評価されているなあ・・・」という気がしました。
もっとカッコイイ曲をつけてあげて!