哀しみの演歌と絶望のメタルを聴き漁るブログ

演歌とメタルをとおして、人生の理不尽さをみつめるブログ。

ディスク・レビュー ヘヴィ・メタル

ARCH ENEMYの「WILL TO POWER」を聴いた

投稿日:2017年9月6日 更新日:

ARCH ENEMYの新譜「WILL TO POWER」を聴きました。

amazon.co.jp ウィル・トゥ・パワー

ARCH ENEMYは私の好きなバンドのひとつではあるんですが、

近作はあんまりパッとしないなあ・・

と思うメタルファンは、Amazonのレビューとかをみていると少数派のようです。

「WAR ETERNAL」はつまらなかった

もうARCH ENEMYのアルバムって10枚目なんですね。

それぞれのアルバムについて思うところは今後書いていきたいと思ってますけど、

前作「WAR ETERNAL」は個人的には駄作でした。

新加入のアリッサのヴォーカルは、

なんか「(前任の)アンジェラよりアタシのほうがスゲえグロウルができるぜ!」

みたいな気負いというか、自身のグロウルの迫力についての過信というか、

そんなのが鼻につく感じで一本調子。

「キレイなクリーンボイスで歌えるのに、なぜそれを使わないのだろう・・」

という疑問しか浮かばなかった。これなら別にアリッサじゃなくたっていいだろ・・みたいな感じ。

 

さらに曲も、とってつけたようなオーケストレーションとか、

なんか「流行りものを導入してみました」的なニオイが充満している上に

曲自体のデキもそれほどではなくて、

いまいちだなあ・・と思っているところへ日本盤ボーナスの

「Breaking The Law」(もちろんあのメタル・ゴッドのカバー)がとどめをさしてくれました。

なんだよこれ・・まあ、あくまでもオマケ、ファンサービスのつもりでしょうから、

テキトーなノリでやったのかもしれませんが、まさに蛇足としかいいようがない。

原曲を知っている人でもそうでなくても、これを聴いて「カッコいい」と思った人はたぶん

あんまりいないのでは。

 

そういうこともあって、個人的には作を重ねるごとに期待値が落ちていってるのですが、

今作は・・・

クリーンボイスを導入、バラードもあり

近作はパッとしない、といっても、

それはARCH ENEMYだからこそものすごく高いレベルを期待するからであって、

凡百のエクストリーム・メタルとは一線を画すところにあるのは間違いなくて、

決してつまらないというわけではなかったのですが・・・。

 

今作もあんまり変わらない感じ。

ハイクオリティだけどあんまりおもしろくない、

というか「ぐお~カッコいい!!」って震える曲がない。

 

3曲目「The World Is Yours」はなかなかカッコいいけれど、

最後まで爆走して突っ走る展開にしてほしかった。

全体的に、メロディをきかせる部分が、

得意の「クサい」メロディというよりも、

安っぽいメロディという感じで、いまいち感動を呼び起こされない。

そこへ、一本調子のデスボイスがかぶさってくるというマンネリパターン。

 

で、アリッサがクリーンボイスを一部で導入、というのが

ひとつのトピックになっているのですが、

別に印象は変わらないですね。

「Reason To Bilieve」はバラードで、

クリーンボイスから始まってサビでデスボイスが炸裂するのですが、

この曲は別に吼える必要ないでしょ。

 

やっぱり、このマンネリ感は、

デスボイスを前提に曲をつくってるかぎりなくならないのではないかと思うんですよね。

ヨハン・リーヴァ時代やアンジェラ加入のころは、

楽曲の充実がそれをカバーしてきた感じでした。

しかし結局のところ最近は曲がイマイチなので、

アリッサのデスボイスの一本調子さがますます目立つ感じになっている。

デスボイスはもうやめたら?

CANNIBAL CORPSEのようなバンドならともかく、

メロディ志向のエクストリーム・メタルバンドは、

デスボイスにはもういいかげんに見切りをつけるべきだと私は思っています。

どうカッコつけようが安直、ワンパターン、一本調子になってしまうのは

間違いのないところなのです。

 

ARCH ENEMYはずっとデスボイスにこだわってきたので、

このスタイルを崩すことはないでしょうが、

それなら曲がもっとカッコよくないと苦しいのでは。

 

あ、それから、ストリングスだのキーボードだのは

私はあんまりやってほしくないと感じています。

なんかどうしても、とってつけた感が拭い去れない。

 

それから、今作は新加入のジェフ・ルーミスが関わった曲はないらしいです。

次作以降、彼が作曲に携わってくれれば、また違う作風に期待できるかもしれないので、

次作を待ちたいですね。

 

最後に、ボーナストラックのカバー曲。

今回はPRETTY MAIDSの「Back To Back」と、

G.B.H.の「City Baby Attacked By Rats」。

 

「Back To Back」は・・・

う~ん、毎回感じるんですけど、

なんか、昔の曲もヘヴィなギターとデスボイスにすればクールだろ?、みたいな安直さが

プンプン匂うんですよね。

 

G.B.H.のカバーはまあ普通。驚きはないですね。

個人的には、ARCH ENEMYがやるなら、

よりメロディアスな「City Baby's Revenge」のほうを、

お得意の泣きメロを駆使してやってみるとか、

そういうのを聴きたかったかな、と。

どちらにしろ、安直なボーナストラックはもういいです。

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