我が家の地上デジタル放送の受信はたまに不安定になり、
見たいものを見ているときに限って
「現在放映されていません」とかふざけたメッセージが出て
なにも映らなくなったりします。
何度か調べてもらいましたがハードの問題ではないようで、
もうどうしようもないとあきらめています。
運悪くその状態になると録画も止まってしまうため、
録画予約しておいたのに最初の3分しか入ってなかった・・・
などということが起こったり。
で、今日は「うたコン」の時間にそれが起こり、
数分間が見られませんでした。
今回の「うたコン」、テーマは、 「大切な人へ贈る きずな歌」。
出演者は、
石川さゆり,市川由紀乃,イル・ディーヴォ,大月みやこ,郷ひろみ,島袋寛子,天童よしみ,半崎美子,氷川きよし,二葉百合子。
ついこのあいだが「母の日」ですからね。やはりお母さん関連の曲が多くなりましたね。
二葉百合子の凄味がギラリと光る
今回の内容は以下の通りでしたが、
さっきも書いたとおり受信状況が悪く、
「童神」あたりで一度見られなくなり、
回復した時には「お弁当ばこのうた」が終わるころだったので
そのあいだの詳細がわかりません。なにか抜けてたらすみません。
「岸壁の母」・・・・・・・二葉百合子
「きよしのズンドコ節」・・氷川きよし
「難破船」・・・・・・・・市川由紀乃
「童神(ウチナーグチ)」・・島袋寛子
「男の子女の子」・・・・・・郷ひろみ
「お弁当ばこのうた~あなたへのお手紙~」・・・半崎美子
「ヨイトマケの唄」・・・・石川さゆり
「YOU RAISE ME UP」・・イル・ディーヴォ
「母なる海よ」・・・・・・大月みやこ
「きずな橋」・・・・・・・天童よしみ
「恋はシュミシュミ」・・・郷ひろみ
実力のある人が揃って、いい曲をたくさん聴かせてくれて
いい内容だったと思います。
が、冒頭に登場した大御所中の大御所、
二葉百合子の「岸壁の母」の凄味が
ほかの歌手のすべてのパフォーマンスを
圧倒してしまった、という印象でした。
これが86歳・・・素晴らしい。うらやましい
認知症で歩けなくなり特別養護老人ホームにいる私の母よりも
年上な二葉百合子。
幼いころ、二葉百合子の「岸壁の母」のレコードが家にあり、
三橋美智也の「武田節」とともに亡父が好んで聴いていて、
私も自然に覚えました。
もちろん子どものときには歌詞の意味は全然理解していませんでしたが、
オトナになってから、さらに自分の母が認知症でかわいそうな状態になってから聴くと、
戦争について、親子という人間関係についてなど、
いろんなことを考えさせられ、
違った感動が胸に迫ってくる、まさに名曲中の名曲。
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しかし、86歳とは信じられない歌声で素晴らしかったですね。
お元気(などという言葉を使うと怒られそう)でうらやましいかぎり。
もちろん若いころそのまま、というわけにはいってないですが、
この番組に過去に売れた自分の曲を披露しに来る歌手の中には
ハナクソ並みに劣化しまくったヒドイ歌を聴かせちゃう歌手もいるわけで、
そういう人たちは二葉百合子センセイの爪の垢を煎じてのむべきでしょう。
↓の動画でのパフォーマンスは、正座して鑑賞したくなる凄まじさ。
もし、憲法9条改正の国民投票が行われるとするなら、
全国民はこの曲を聴いてからよく考えて投票するべきだ。
ほかははっきりいってオマケ・・・に思えた
二葉御大のパフォーマンスが凄かったので、
あとはオマケっていう感じに。
市川由紀乃の「難破船」(中森明菜の名曲)は
まるっきり中森明菜という感じで、
さすがに上手いなあ、とは思ったけれど
逆にそれが不満、というか印象が薄くなっちゃった。
市川由紀乃クラスの人なら、「完コピ」というレベルで歌ってほしくないんですよね。
めちゃめちゃ上手いんだけど印象が薄い、というヴォーカリストは多いんですけど、
市川由紀乃にはそこにとどまってほしくない。
それから、郷ひろみの新曲はつまらない曲でガッカリ。
そろそろ年相応の曲をやるようにしたらどうか。
彼のファンもそれなりの年齢の人が多いはずですが、こんなので喜ぶんでしょうか。
大月みやこの「母なる海よ」はぬくもりを感じさせるようないい曲でした。
しかし、こういう曲は彼女には似合わない気がしました。
この人には、血を吐くようなドロドロの情念をうたい
聴き手を懊悩の渦にたたきおとしてしまうような重い曲がふさわしい。
といったところで今回はこのへんで。
来週は西田あいと杜このみに期待です!