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思い出の名盤:「男哭きメタル」の最高傑作!TANK「HONOUR & BLOOD」

先日の記事で

5月に出たDÜELのニュー・アルバム「RAGING SOLDIER」

を絶賛しました。これは文句なしにカッコいいメタルアルバム。男なら聴かなきゃダメ。

個人的2019年のベスト・メタルアルバムはもうこれに決定!DÜEL「RAGING SOLDIER」が最高にカッコいい!

 

で、DÜELのサウンドを聴いたなら、ある程度の年齢のメタルマニアならば絶対に思い出すはずのバンドが、

TANK・・・のはず。

DÜELを記事にしたらTANKのことについても書かなきゃあ・・と思うので、

私が「棺桶に入れてくれ」と遺言に書くことが確定している

史上最強クラスの傑作について書いておきます。

5枚目までのアルバムはどれも傑作だが・・・

TANKは、1980年ころから活動している(現在は分裂して2つにわかれている状況らしい。くわしくはここではとりあえず書きません)

イギリスのヘヴィ・メタルバンド。

 

初期2作まではいわゆる「NWOBHM」(New Wave Of British Heavy Metal)と呼ばれた

ムーブメントのなかのバンドによくあるタイプの

爆走するリフが特徴的なメタルをやっていましたが

↑1stアルバム「FILTH HOUNDS OF HADES」のトップの曲。これもカッコいい

3作目「THIS MEANS WAR」から作風が変化。

大仰でドラマティックなメタルになっちゃいます。

そこから加入したギタリスト、ミック・タッカーの持ち込んだ叙情的で扇情的な曲と哭きまくるギター、

そしてアルジー・ワードの歌唱は男クサさを増し、徹底的に硬派なサウンドに。

 

3作目「THIS MEANS WAR」も凄い作品だったのですが、

私が彼らの曲を初体験したのは1984年作品、

4枚目の「HONOUR & BLOOD」でした。

最高傑作は文句なしにこれ

Amazon.co.jp オナー・アンド・ブラッド

 

邦題は「血まみれの栄光」。

高校に入って知り合ったメタル好きの友達から薦められ、

カセットテープを借りて聴いたのが最初でしたが・・・・

1曲目の「The War Drags Ever On」。

もうバカバカしいほどのカッコよさで、

高校に入りたてくらいのガキだった私は

誇張でなく感動で倒れそうになりました。

 

「MOTORHEADの弟分」というキャッチフレーズでデビューした、

という話はきいていたので、

ああ、ああいう埃っぽくやかましいロックンロール、みたなサウンドなのかな、

と予想して聴いたら、とんでもない。超劇的ヘヴィ・メタル。

慟哭のギターソロ。バッキングのリフの物悲しさがそれをさらに引き立て、

そこへ、血の涙を流しながら吠える戦士のようなアルジー・ワードの叫びがかぶさってくる。

これを聴いて1ミリもカッコいいと思わないなら、メタルをムリして聴く必要はないでしょ・・・というくらい。

 

アレサ・フランクリンの「Chain Of Fools」をカバーしてたり(知らなければオリジナル曲と思うくらいTANKらしくアレンジされている。実際私は10年間くらいオリジナル曲だと思っていた)、

「Too Tired To Wait For Love」のような軽めの曲もありますが、

基本的にヘヴィでドラマティック、男の哀愁をただよわせるリフと長尺の哭きのギターソロをフィーチュアした曲が中心(「Kill」のギターソロも最高)で、

「男ならこれを聴いて泣け!」というしかない作品。

まさに「男哭きメタル」の最高傑作・・と断言したい。

 

80年代に活躍した、「男らしいメタル」といえば

MANOWARも思い浮かびますが、

個人的には

MANOWARの場合は、戦う「King」、って感じ。

対してTANKは「Soldier」って感じに思います。

どちらもカッコいいですけどね。

 

あとで知るのですが前作の「THIS MEANS WAR」と「HONOUR & BLOOD」は曲もアルバムの構成もソックリ。

「HONOUR & BLOOD」発表時「前と同じじゃねえかよ」とか言われなかったのかな。

しかしそんなことはどうでもいいというくらいにカッコいい。

これだけ凄い曲が聴けるんなら何十枚でも同じような作品をつくってくれ。

「THIS MEANS WAR」のオープニング曲

「Just Like Something From Hell」も、「The War Drags Ever On」と似た感じの劇的長尺曲。

 

5作目の「TANK」(1987年)も同じような構成のアルバムで私は好きだったのですが、

その後は活動停止や分裂などでめちゃくちゃな状態に。

いま現在はふたつに分かれて活動しています。

 

ともかく、「HONOUR & BLOOD」はメタル史に燦然と輝く名盤であり、

これを聴かずに死ぬのはメタルの魅力をほんとうに理解しないまま死ぬということと同義。

入手困難な状態なようなのがほんとうに残念ですが、

多少高かろうがとにかく手に入れておくべき作品です!

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