中国の企業が開発したAI「Deep Seek」が、米国企業のそれと同等の性能でしかも圧倒的低コストで開発され、その結果低価格でユーザーに提供される・・・ということで世界に衝撃が走ったらしいですね。
低コストで実現できたのは技術や情報を不正な手段で盗んだからなんだろうなあ・・・と私などは疑ってしまいます(ていうか中国でつくっているものはほとんど全部そうなのでは)が、それはともかくとしても日本人の感覚では、中国で開発されたAIなんて怖くて使えない、っていうのがほんとうのところじゃないですかね。そうでもない?若者はなんの抵抗もなくTIK TOKだのを使っているようですが、私などは無料であったとしても使いたくない。食品は生活から中国製品をすべて排除することはもう不可能になっているけれども、それ以外はできるだけ避けたい。車なんかよく中国製に乗れるなあ、命要らないのかと感心する。言いたくないけど中国はじぶんの利益のためにはどんなウソやデタラメも平気の平左、だまされる奴が悪いっていう国民性ですからね。差別的だと言われるでしょうがそういう傾向があること自体はもう明らか。おなじ人間だからといって日本と同じモラルレベルを期待するのは残念ながら得策ではない。
だからといって欧米のモノが信用できるかって言ったらそんなこともないし、日本のクルマメーカーや販売店だって車検だの試験だのでウソやデタラメをやって、トップ企業の経営者が「不正の撲滅?無理ですよそんなの」とかぬかして平気なカオしてるくらいですからね、信用できるかどうかを徹底的に吟味しようとするときりがないしなにも買えなくなるから言ってもしょうがないのかもしれない。少しでも騙される可能性を低くするすべを身につけるしかない。
しかし今回のDeep SeekのAIに関していえば、クマのプーさんや天安門事件について質問すると回答を拒否するらしいし、そういう意味ではやっぱりねえと言うしかない中国クオリティ。能力が不足しているから「わからない」と答えるのならともかく、「共産党に都合が悪いから答えない」なんてそんな欠陥品を誰が使うか、という話では。Deep Seekの経営者はよくそんなもんでドヤれるもんだと呆れる。そんな程度のものよりは(今のところは)米国人のつくるもののほうがまだいくらかマシなのは間違いないでしょう。その米国もトランプという底なしのバカの独裁が始まってどんどんダラクし、その信頼度は全体主義国家と変わらなくなっていくでしょうけどね。
その混沌とした国際情勢の中で日本は存在感を発揮すべき・・・なのですが、政権があの体たらくではそれも期待できませんねえ。
丘みどり「JOURNEY」
大人気演歌歌手、丘みどりの最新アルバム!20周年記念という位置づけ。昨年末に出たばかり。
ベストやライヴを除けばアルバムの発売は2019年の「女ごころ」以来ひさしぶり。「女ごころ」はもうとんでもなく素晴らしいデキ(「風の寺」は誰が何と言おうと彼女の最高傑作!)でしたからね、それに続くオリジナルアルバムとなれば期待しちゃうのは当たり前。→丘みどり「女ごころ~十人十色~」を聴いた
初回盤は2枚組で20周年記念ベストというディスクがついてくるようですが、そちらはすべて既発の曲みたいだったので私は通常盤を購入。丘みどりの曲を知らないという方は初回盤を買えばオトクかも。
「女ごころ」は全曲書きおろし新曲という超ぜいたくなアルバムでしたが、今回はカバーが多くなっている。「JOURNEY」というタイトルのとおり、旅するなかで出会いや別れをかさねるうちに成長していく女性の姿をえがく、というアルバムになっています。18曲中5曲は丘みどり自身がしゃべるナレーション。演歌にこだわらない選曲ですね。
個人的には「異邦人」や「帰ってこいよ」「みずいろの雨」など、独特のハイトーンの伸びが堪能できる曲が気に入りました!さすがだ。ちあきなおみの「かもめの街」もオリジナルとは全然違う味ではあるけれど楽しめる。
DJ KOOとのコラボ曲「トリドリ夢見鳥」はまあ、悪くもなければ良くもないと思ってるんですけど、アルバムとして素晴らしいデキであることは間違いない。丘みどりファンでなくとも必携のアルバム!
おススメ度・・・★★★★
WOLFCHANT「DETERMINED DAMNATION」
ドイツのペイガン・メタルバンド、WOLFCHANTの3作目。2009年作。
Amazon.co.jp Determined Damnation
ペイガン/ヴァイキング・メタルという触れ込みをみたから、民族楽器がピーヒャラいう奴を予想しましたが、そういう色は希薄ですね。クサいメロディが満載、90年代の北欧メロディック・デスみたいになっています。たまに挿入される大仰でエモーショナルなコーラスにペイガンっぽさは残されている。
個人的には民族楽器ピーヒャラよりは当然フツーのメロデスのほうが好み、ということでなかなか気に入りました。いかにも手抜きっぽい、と感じられてしまうフェードアウトで終わる曲がいくつかあるのはちょっと気に入らないし、ヴォーカルがただ唸ってるだけなのもつまらないけれど、メロデスとして聴けば高品質!
おススメ度・・・★★★☆
STERBHAUS「NEW LEVEL OF MALEVOLENCE」
スウェーデンのデス/スラッシュメタル、STERBHAUSの3作目。2015年作。
Amazon.co.jp New Level of Malevolence
1曲目でひたすらハイテンションで絶叫し続けるヴォーカルを聴いて「うるせえなあ」と嫌悪感をおぼえたけれど、演奏テクニックは相当に凄い模様。やたらとめまぐるしく展開する楽曲ばかり。
う~ん、ハイクオリティなのは間違いないとしても、とくにカッコよくて震えちゃうような曲はないし、ひたすらウルサイヴォーカルが生理的にダメ。とにかくデス声を張り上げれば迫力が出ると思ったら大間違いだ。もう1回聴きたい!という気持ちにさせられるような曲が1曲でもあればいいのになあ、残念ながらまったくなかった。
おススメ度・・・★★★