USのハードロックバンド FIREHOUSEのヴォーカリスト、C.J.スネア氏が死去、というニュースをみました。心よりお悔やみ申し上げます。
→AMASS ファイアーハウスのリード・ヴォーカリスト、C.J.スネア死去
なんと64歳という若さ。病気で手術をしてこれから復帰、というところだったらしい。訃報にふれるといつも思うけれど、人間はほんとうにいつどうなるかわからない。悲しいことです。
私はFIREHOUSEの熱心なファンではありませんでした（まだ活動してたのを知らなかった）が、1stアルバム「FIREHOUSE」は大好きでよく聴いていました。
この1stは２nd以降とは次元が違う大名作。なにしろ曲がイイし、若さと勢いがありつつも湿り気も併せ持つヴォーカルとブ厚いコーラスも素晴らしい。いちばん好きだったのはこの曲。
う～ん、名曲！名演！ 近作はあまり聴いてないんですけど、この名曲を聴きなおすとそれを徹底的に後悔しちゃう。バンドは新ヴォーカルをさがして活動は継続するのかな。頑張ってほしい。
MEMORAIN「EVOLUTION」
ギリシャ出身のギタリスト、イリアス・パパダキスによるヘヴィ・メタルバンド、MEMORAINの４作目。2012年作。
ギターのもうひとりがMILLENIUM、OBITUARY、DEICIDE等で活躍した故ラルフ・サントーラ、ドラムがジーン・ホグラン（DARK ANGEL、DEATH等）、ベースがスティーヴ・ディジョルジオ（SADUS、DEATH、TESTAMENT等）、ヴォーカルがZIMMERS HOLEのクリス・ヴァラガオ、というすごいメンバーで制作されたというアルバム。ほかゲストとしてティム・リッパー・オーウェンズやジェフ・ウォーターズらが参加。
メンバーがメンバーなだけあって演奏は超ハイクオリティ。聴いてると胸が詰まりそうな圧倒的テンションで駆け抜けるスラッシュ・メタル。そのうえヴォーカルも超強力。エモーショナルで雄々しいシャウトが猛烈にカッコいい。
惜しいのは曲自体のデキがイマイチなところなんですけど、私などはジーン・ホグランのドラムスを聴いてるだけで満足しちゃうくらいで、演奏の凄まじさだけでおなか一杯になっちゃうから曲が多少イマイチであろうとあまり気にならない。これで曲が凄かったら超絶名盤になりますね。そう考えるとDEATHやDARK ANGELの作品はほんと贅沢というか凄かった。
おススメ度・・・★★★★
FOREFATHER「DEEP INTO TIME」
イギリスのフォーク/ブラックメタルバンド、FOREFATHERの1st。1999年作。
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このバンド（ふたりでやってるらしいが）は前に記事にしなかったっけ。似たような名前のバンドがいっぱいいるからなあ。
それはともかく、民族楽器がピッピロいうタイプだったら嫌だなあ～などと思いながら聴いてみたのですが、サウンドはブラストビートをバックにブラックメタル風味のトレモロリフが突っ走り、そこへデス声、たまにお風呂につかりながら歌ってるようなヘナチョコなクリーン声の歌が入ってくる、といった感じ。
そのクリーン声のヴォーカルが（これはこれで味があるけど）イマイチ情けなかったり、ひたすらダダダダダダダダ・・・って突っ走るワンパターンな曲展開が退屈だったりで、まあひと通り聴いたら確実に飽きる。ドラマティックなメロディとかはない。フォークっぽさが希薄なのは個人的には悪くないと感じるけど、曲がつまらないからなあ・・・。
おススメ度・・・★★☆
THRONE OF NAILS「ACTS OF WAR」
UKのデスメタルバンド、THRONE OF NAILSの2002年作。これが唯一作？
ジャケ絵をみて「どうせクソなんだろうなあ～」とまったく期待せずに聴きましたが、
個人的には嫌いじゃないスタイルのデスメタル。ピッキング・ハーモニクスを多用したギターリフと下水道ボイスのヴォーカルで聴かせる、古いタイプ（発売年が2002年だからそれも当然。当時としてはべつに古くない）のデスメタル。CANNIBAL CORPSEやSAFFOCATIONあたりがお手本だったんでしょう。
サウンドプロダクションも劣悪だしオリジナリティが感じられるわけでもないけれど、そんなに悪くもない。カッコいいリフもけっこうあるし。このあとの作品があれば聴いてみたかった。「遊星からの物体X」みたいなギター兼ヴォーカルの人の写真にはちょっと笑っちゃった。
おススメ度・・・★★★