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今週聴いたもの:2023年10月12日~10月18日(TIM RIPPER OWENS、FLESH MADE SIN、PREMATORY)

秋田県でクマによる人的被害が今年は過去最多となっているらしいですね。

たまたま重なったのをマスコミがおおげさに騒いでいるだけなんだろ、とか思ったらそうではないらしく、バス停でバスを待ってたら襲われたとかいう話もあって、市街地や家の庭なんかにふつうに出没しているとのこと。

これは恐ろしい。我が家も山の中にあって、クマはいませんがイノシシやシカ、サルなんかはたまに見る土地柄なので、その恐ろしさはちょっとわかる。夜に犬の散歩してたら目の前をイノシシの親子が横切っていってビビった(犬が吠えたりしたら危なかったかも)ことは何度かあるし、山の中の道路では道路を渡っていくイノシシやシカに危うく衝突しそうになったこともある。近所の畑なんかではイノシシに作物をやられないよう対策もしていますが、けっこうやられているようです。それでもイノシシに誰かが襲われたなんて話はめったにきかないので、やはりクマの攻撃性は段違いということなんでしょう。

しかしこれ、自分ではどうすることもできない。遭遇しそうな時間や場所を避けるか、もし遭遇したらなんとかして逃げるしかない。昭和の名作漫画「空手バカ一代」では大山倍達が「クマとたたかう」とか言ってたし、映画では「熊殺し」ウィリー・ウィリアムスがクマとたたかうシーンがあったけれども、もしクマが本気なら人間は絶対にかなわないので、ああいうのを本気にしちゃう人がいるなら危険極まりないこと。

クマの駆除ってのもそう簡単な話ではないらしいし、そうやたらと駆除するのもどうかという話だろうから、人里におりてきてもクイモノなんぞないし痛い目みるだけだよ、というふうにクマに理解してもらうしかないのか。そして人間はクマの生息域に近づかないようにする・・・と言っても今は思いっきり人間の生息域にクマがふつうに入ってきちゃってるから避けようがないわけか。とにかく人的被害が止んでくれることを願います。

TIM RIPPER OWENS「PLAY MY GAME」

JUDAS PRIEST、ICED EARTH、イングヴェイ・マルムスティーンのバンドなどで歌い、現在はKK'S PRIESTで活動している金切りハイトーンヴォーカリスト、ティム・オーウェンズのソロアルバム。2009年作。

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先日でたKK'S PRIESTの新作は猛烈に素晴らしかった。→KK'S PRIESTの新作「THE SINNER RIDES AGAIN」を聴いた!!

カッコいいメタルナンバーを次々に書きまくっちゃうKKももちろん凄いが、若い時のロブ・ハルフォードばりの歌唱が可能なリッパーがいなければ、あれほど素晴らしいアルバムにはならなかったでしょう。

そのリッパーのソロ名義のアルバム。これまで手に入る機会に恵まれなかったので聴いてませんでした。しかしKK'S PRIESTを聴いてやっぱりリッパーのカタログは揃えておきたいと思いなおして今回は自分でさがして購入。

アメコミ調のジャケ絵をみて嫌な予感がしましたが・・・サウンドはちゃんとメタルでした!

ハイトーンを駆使したパワー・メタル系の曲もあるけれど、ミドルテンポでヘヴィに展開する曲が中心。リッパーの歌唱も、KK'S PRIESTでやってるような「Ahhhh~~~!!!」みたいなのはあんまりない。

そのリッパーの低~中音域での歌唱は、ロブ・ハルフォードというよりロニー・ジェイムス・ディオに近い味を出している。曲もなんとなく80年代後半~90年代初頭のころのBLACK SABBATH、もしくはDIOみたいなのが多い。作曲のクレジットはすべてにリッパーの名前、何曲かは参加しているミュージシャンとの共作になっているけれど、彼はこういうのが好みなのね。これだけカッコいい曲を書いちゃう人なんだとは知らなかった。すごくいいじゃないか。KKのバンドと並行してソロももっとやればいいのに。

個人的にはすべてを切り裂くようなハイトーンヴォーカルがすさまじい3曲目が気に入りました。この曲のギターソロすげえ~誰?と思ったらこれはジェフ・ルーミス(現ARCH ENEMY)か。ほかスティーヴ・スティーヴンスやビリー・シーンなど、豪華すぎるメンバーが多数参加!その意味でも聴きどころ満載。

おススメ度・・・★★★★

FLESH MADE SIN「THE AFTERMATH OF OMEN」

オランダのデスメタルバンド、FLESH MADE SINの2作目。2009年作。

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ゴシック・メタルっぽいアルバム・ジャケットをみて、アバンギャルドなデスメタルを予想してCDをプレイ。すると流れてきたのは、90年代っぽいオールドスクールなデスメタルでした!

 

スラッシュ・メタルからデス・メタルが派生していったころにいたバンドのようなサウンド。ていうかこれ、間違いなくDEATHの影響を受けているはず。リフなんかモロにDEATHそのもの。

で、このアルバム、「ただのDEATHのモノマネ」で片づけてはいけないと思わされるハイクオリティな作品。DEATHっぽくテクニカルで複雑な曲構成ながら、最初から最後まで緊張感みなぎるサウンドを維持してて、飽きずに最後まで聴きとおせる。こりゃあカッコいい。

これでギターソロやリフにDEATHばりのメロディアスさやキャッチーさがあればスゴイけれど、そこまでは行ってないかなあ。テクニカルデスなのにイッパツで耳に残るキャッチーさがあったからDEATHは凄かったわけで、そのへんをもっと突き詰めてくれれば・・・これ以降の作品は出てないのかな?

おススメ度・・・★★★★

PREMATORY「CORRUPTING INFLUENCE」

ベルギーのスラッシュ・メタルバンド、PREMATORYの2作目。2014年作

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ジャケ絵を見てカッチリとしたスラッシュ・メタルを想像させられちょっと期待。聴いてみますと・・・

 

当時たくさん出てきていたいわゆる「New Wave Of Thrash Metal」そのもののサウンド。ベルギーという出身地の「らしさ」はあまり感じられない、っていうか同じことやってたバンドはほかにもたくさんいたし、このバンドならでは、っていうものはないなあ~。

スラッシュ・メタルはもちろん私の大好物だし、高速で刻まれる硬質なリフはカッコいい(WHIPLASHみたいなリフの5曲目が個人的に最大の聴きどころでした)んだけれども、もうちょっと聴かせるところがあったりとか、キャッチーなフックがほしいなあ~。私が嫌いなLOST SOCIETYみたいな「速くてウルサイんだけどなんか軽い」スラッシュ・メタル。悪くないが2回聴こうとは思わなかった。こういうの聴くとHAVOKはほんとスゴイと痛感する。

おススメ度・・・★★★

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