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今週聴いたもの:2023年8月31日~9月6日(都はるみ、WITCHERY、SAINT)

YOU TUBEの「TMSアニメ公式チャンネル」 にてかの名作スポ根アニメ「巨人の星」が全話配信中。2週に1回、6話ずつ配信しています。

 

私でもリアルタイム世代ではない古いアニメ。しかし若い人であっても「大リーグボール養成ギプス」「ちゃぶ台がえし」「重いコンダラ」「俺はいま猛烈に感動している」「なにがクリスマスじゃあい!」などのワードをきけば「ああ、あの漫画ね」となる人は多いでしょう。

まあ今の感覚でみれば突っ込みどころ満載ですが、原作もアニメも理屈抜きに面白いということは間違いなくて、梶原一騎ってやっぱり異次元の天才だったんだなあ、と。

昭和のアニメの場合は、今となっては放送禁止用語な言葉を含む表現が多用されていることが多く、そのせいで放映できなかったりそこだけピー音で隠したり別の用語に置き換えたりされていますが、嬉しいことに件の「巨人の星」はそのへんはほぼ修正なしで配信されているようです。こういうのは「この時代はこうだった」ということを知ることができてそれはそれで勉強になるのだから、注釈をつけてそのまま見せるのがいちばんいいでしょう。飛雄馬が青雲高校の入学試験で「ぼくの父は・・・日本一の日雇い人〇です!(万が一GOOGLEが反応すると面倒くさいから不本意ながら念のため伏字にしておきます)」と言う名シーンは、職業差別意識丸出しの大人たちに対して飛雄馬が誇りをもって断言しきるから感動し、職業差別はクソ!、というふうに学べるわけで、そのシーンで「〇夫は差別用語!」とか文句つけるのはどう考えても本質を見失っているとしか思えない。

「はだしのゲン」でゲンたちが鯉を盗むシーンが教育に良くない!とかいう信じがたい妄言を吐く人もいるようですね。あの描写があってこそ、その時代はそうしなきゃあ生きられない時代だった、日本もつい数十年前はそんなだった、子どもがそうしなければならなくなったのは戦争のせい、だから戦争はしちゃいけないんだ・・・っていう思考に至るわけで、現代の価値観と違うからといってなんでもかんでも規制するのはおかしい。

それはともかく「巨人の星」、いろんな意味で面白いのでぜひとも見直してみるべきでしょう。分厚いコーラスがどこまでも暑苦しい青雲高校の応援歌とか、哀愁のグループサウンズって感じの紅洋高校応援歌とか、めちゃくちゃカッコいい曲も目白押しですしね。私もアニメはあんまり覚えてないのですべて見るつもり。

都はるみ「夜来香~オリエンタル・ムードを唄う」

言わずと知れた昭和の国民的演歌歌手・都はるみが、アジア圏諸国や沖縄などのスタンダード曲を歌ったアルバム。1991年作。

Amazon.co.jp 夜来香~オリエンタル・ムードを歌う

こんなアルバム出てたの知らなかった。曲目は「夜来香」のほか「蘇州夜曲」「何日君再来」など、都はるみがこれ歌ったらどうなるんだろう、という興味をそそられるものばかりで、こりゃあ買うしかない・・ということで中古品を購入。

都はるみといえばあの暑苦しいコブシ回しが思い浮かびますが、このアルバムでは一部の曲をのぞきそこは封印。そして、あの暑苦しいうなり節からは想像できないくらいの美しい歌声が満載のアルバムとなっていました!ていうか演歌の都はるみとはほとんど別人じゃないかっていう曲が多い。「安里屋ユンタ」(沖縄民謡)なんかはいつもの都はるみっぽいけど、バックの演奏はほとんどが昭和のポップスみたいな感じなのにもかかわらず、歌唱が表情豊かで曲によってだいぶ違っていて、そのおかげで「アジアのスタンダードを唄ってみました」というだけで終わらず、「東南アジアを旅するアルバム」みたいに仕上がっている。

このへんが超一流の歌手の実力というものか。いろいろSE使ってオリエンタルなムード出してみようか、みたいなことしなくても歌だけでそれができちゃうんだから凄い。国民的歌手だけにそのカタログはあまりに膨大ですべてをチェックすることは難しいですが、またこういうの見つけたら買って聴いてみよう。ちなみに個人的に都はるみの曲でいちばん好きなのは、「千年の古都」と「川崎おどり」なんですけど、スケールの大きなバラードから圧倒的パワーで聴くものを鼓舞する曲まで、人の感情を揺さぶりまくるその歌唱の幅広さにはほんと感服するしかない。

今週聴いたもの:2020年4月16日~4月22日

おススメ度・・・★★★★

WITCHERY「RESTLESS&DEAD」

スウェーデンのスラッシュ・メタルバンド、WOTCHERYの1st。1998年作。

Amazon.co.jp RESTLESS&DEAD

THE HAUNTEDのギタリストが「楽しむため」に立ち上げたプロジェクト。今もやってるのかな。

このWITCHERYのアルバム、いくつかは聴いてましたがはっきりいっていずれもあんまり印象に残ってない。カバーがハイクオリティだったミニアルバム「WITCHBURNER」だけは気に入ってましたが、THE HAUNTEDもつまらない作品が多くて、その音源にはほとんど手を伸ばさないバンド。今回はたまたま手に入ったので聴きましたが・・・

このアルバムは意外と悪くなかった。SLAYER的なリフがひたすら突っ走るという作風は好きだし、ヴォーカルがどこにでもいそうなデス声でイマイチではあるけれどなかなかキャッチーなところもあって、気持ちよく首が振れる。ヘヴィ・メタルがほんとに好きな人がその好きな気持ちに忠実になってつくる作品はやっぱり胸に響くものがあるということだろうか。つまらないと思ったほかの作品ももういちど聴きなおしてみたほうがいいかな。

おススメ度・・・★★★★

SAINT「IN THE BATTLE」

80年代から活動(今もやってる?)するUSのヘヴィメタルバンド、SAINTの4作目。2003年作。

Amazon.co.jp In the Battle

このバンドの作品はいくつか聴いていて、以前に記事にもしました。

今週聴いたもの:2021年10月21日~10月27日

JUDAS PRIEST直系の正統派ヘヴィ・メタルは当然私の好み。今作もそれを期待して購入。

前に紹介した2010年作はちょっとモダンさに色気を出したりしてたのがちょっと不満でしたが、この作品は徹頭徹尾古臭いメタル。ロブ・ハルフォード大好きです!っていうのが丸出しなヴォーカルの歌いまわしは相変わらずで、もう笑っちゃうくらいマネしてるんですけど、それはそれで別にいいじゃないか。

これで曲がカッコよければ大好きになっちゃうところなんだけどなあ~。悪くないんだけど良くもないというか地味というか。

PRIESTの「BRITISH STEEL」や「POINT OF ENTRY」も地味な作風ではあったけれど、そのへんの作品にはやっぱりイッパツで耳に残るフックがいっぱいあった。少しでいいからそういうのが欲しい。でも好き!

おススメ度・・・★★★☆

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