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今週聴いたもの:2023年5月18日~5月24日

G7広島サミットが終わって、残念ながら岸田内閣の支持率が上がってるらしいですよ。

マスメディアはサミットについて「成功だった」と持ち上げ、自民党の奴らも「完璧だった」とかぬかしていますね。

いやいやいや、そうか? 核軍縮にしろウクライナにしろ、当たり障りのないことを当たり障りのないように「確認した」っていうだけで終わったんじゃないか?被爆者やその関係の方々が言っていたように「これなら広島でやる意味ない」ってなもんではなかったか。ワイドショーのコメンテーターとかには「どこが成功なんですか?自民党目線では成功だったっていうだけですよね?」とかいう奴はひとりもいないのね。外国首脳をお好み焼きで接待して楽しんでもらっただけだろ。ゼレンスキーが来ちゃったせいもあってこれでますます全体主義国家陣営との対立が深まるだけなのでは。これで世界平和につながりますかね。原爆の惨禍を見せられたスナクだのモディだのは「核は悲惨!廃絶しなくては!」ではなく「やっぱり核はスゲエ。抑止力や脅しとして使うには最高だし、敵がこれを持ってるんならやっぱり持っとかないとダメだ。廃絶なんてとんでもない」って思ったんじゃないの。

どっちにしろサミットにはなんの成果もなくただ単に「無事に滞りなく首脳たちを接待できた」っていうだけ。それが「成功」だってんだから情けない。自民党の奴らが言うサミットの「成功」とは、支持率が上がって「これで解散して選挙やれば楽勝できるぜ!」っていうふうになったっていうことで、べつに核廃絶へ一歩前進できたとかいう話ではない。マスコミや自民党の奴らの「サミットは成功」などというタワゴトに騙されて、空気に流されて「岸田内閣やっぱり支持しま~す」っていう国民が少なからずいたっていうのは残念至極。

自民党の奴らはこれを好機とばかりに解散解散ぬかしているようですが、そもそも解散ってのは「国民の信を問う」ためにやるもんなんでしょ。そうであるなら軍事費の増額や少子化対策の是非(そのための財源はどうするか、という以前の、そもそも軍拡が必要なのかとか少子化対策はその対策でいいのか)を問うためにもっと早く解散しなきゃならないはずだった。ほんとうに国民の信を問うべき問題については勝手に決めて、それを決めちゃったあとに自分たちの都合にいいタイミングで選挙に持っていこうとする。それは今に始まったことではないとしても、それが当たり前だと思ってるんだから日本の政治家はどんだけ恥知らず揃いなんだっていう話。やることなすことすべてが自分たちのカネと権力のためだけっていうのがスケスケ。

石原詢子「五島椿」

デビュー35周年イヤーを迎えている石原詢子の最新曲!

Amazon.co.jp 五島椿

曲名からわかるように、歌の舞台は長崎県の五島列島。しかも今回は作詞作曲が「いとう冨士子」、つまり石原詢子ご本人!

前の曲「予感」は既発の曲をとりなおしたもの、しかも配信のみの発売で、素晴らしい曲なんだけど実は買わなかった。データを買うってのがイヤなので。そしてその前の曲「ただそばにいてくれて」は、歌唱は良かったけど曲自体がイマイチだった、っていうのが正直なところで(→今週聴いたもの:2021年5月13日~5月19日)、今度の曲はお願いしますよ!ということで期待していました。そしたら・・・

「しあわせ演歌」路線の曲という触れ込みでしたが、岡千秋先生の曲とは一線を画す、さわやかな旅情あふれるやさしい雰囲気の曲。演歌テイストは薄めですね。しかし「らしさ」にあふれている。

いやあこれはいいですねえ。なにがいいって、キャッチーなサビがいい。これは絶対に一発で覚えちゃうし聴きながら一緒に歌っちゃう。「五島椿は 縁結花(むすびばな)」というサビの「むすびばな」は彼女による造語で、この5音を生み出すために悩みに悩みぬいたそう。その歌詞もメロディもどこまでもキャッチーで、カラオケで末永く歌われそうな素晴らしい曲!こういうのでいいんだよ!

カップリングの「流れる雲に」も本人のペンによる曲で、そちらは哀愁のただよう懐かしい雰囲気の歌謡曲でしたが、やっぱり素晴らしくキャッチーで、聴いてて思わず口ずさんじゃう。繰り返される「ふわり ぽっかり」というフレーズが印象的。

そして「配信のみ」で発売された「予感」を3曲目に収録してくれたってのもこのCDの商品価値を爆上げしてる。やっぱり「CDで出してくれ!」っていう声が多かったんだろうか。いまだCDが主流の演歌系歌手の曲を「配信のみ」で出した場合とCDで出した場合とでセールスがどう違うのか、それを検証するのはなかなか難しいんでしょうが、「予感」はどうだったのかな。やっぱりダメだったんだろうか。

いずれにしろこれは素晴らしい作品。買わなきゃ損。ていうか「五島椿」は2023年の個人的演歌ベストチューン候補!

おススメ度・・・★★★★☆

OUTLAW「MARAUDERS」

フィンランドのヘヴィメタルバンド、OUTLAWのデビュー作。2018年作。

Amazon.co.jp MARAUDERS

このバンド知りませんでしたが、NWOBHMバンドSAMSONの名作「HEAD ON」アルバムにそっくりのジャケ写真を見て「そういうバンド」なんだろうっていうのは予想。メンバーはヒゲモジャでサングラスとかもしてて年齢はよくわからないけど、若者っていう感じじゃないですね。でも西洋人は老けて見えるからひょっとしてけっこう若いかも。まあ年齢などどうでもよい。曲がカッコよければ!

と思って聴いたらほんとに曲はカッコよかった。ジャケはSAMSONそのものだったけどサウンドはJUDAS PRIESTからの影響丸出し。「The Hellion~Electric Eye」を彷彿とさせる流れで始まる1曲目もさることながら、ヴォーカリストの歌いまわしも思いっきりロブ・ハルフォードを意識してる。ロブのような金切りハイトーンはないけど。

いずれにしろ私がこれを気に入らないはずがない、っていうサウンド!勇壮な歌メロをきちんと聴かせるスタイルがいいねえ。2作目は出てないんだろうか。探したけどバンド名がありきたりすぎて同名異バンドばかりがヒットしてちょっとわからない。出てたら即買わなくては!

おススメ度・・・★★★★

MASTERS OF METAL「MASTERS OF METAL」

元AGENT STEELや元POSSESSEDのメンバーらによるUSのスラッシュ・メタルバンド、MASTERS OF STEELの1stミニアルバム。2013年作。

Amazon.co.jp Masters Of Metal

AGENT STEELの初期2作はスラッシュ・メタル史に輝く名盤で、

思い出の名盤:AGENT STEEL「SKEPTICS APOCALYPSE」

それに関わっていたフォアン・ガルシアが参加(中心人物なのかな?)しているとあっては期待せずにはいられませんでしたが・・・

なんだかEXODUSみたいなスラッシュ・メタル。いやそれが悪いってわけじゃないし、AGENT STEELの近作よりはこっちのが聴きごたえがある・・・とは思うんですが、ものすごくイイかっていうと別にそうでもないかな。

と感じるのは、ボーナストラックとして初期AGENT STEELの曲を収録していて、曲のクオリティはやっぱりそっちのほうが断然高いからなのかも。そっちが名作すぎるから仕方がないし、ボーナストラックがあることによって買う価値は上がってるわけなんだけど、ボーナスによって本編のほうが喰われちゃってる印象。

おススメ度・・・★★★☆

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