第二次岸田内閣、および自民党の新執行部の顔ぶれが発表されましたね。
内閣改造だののニュースをみるといつも思うけど、こいつらの場合って人事を動かすのはすべて自分たちの都合であって、国益のため、国民生活の向上のためではありませんよね。今回だって旧統一教会との関係や国葬についての問題から目をそらさせて求心力を維持するためでしょ。
しかも何派から何人だの、言ってることはそんなことばっかり。そんなことは国民にとってはどうでもいいんだよ。替えるんなら適材適所っていう理由でやれよ。大臣なんていう公職を自分たちの権力闘争の材料に使ってること自体がおかしいと思うんですけど、昔からそうだったっていうこともあってか、そういう疑問を口にする人はあんまり見ませんね。自民党内の人事ならいくらでも勝手にやれって話だけどねえ。
経産相だった萩生田は「私がやりたいとかじゃなくてですね、こんな大変なことを人が代わって大丈夫なのかという思いがありますので、当然継続してやっていくことが望ましいのではないかと私は僭越ながら思ってます」と述べていましたが、この件に関して(だけ)は萩生田の言ってることは正しい。こんな「政権の求心力維持のため」などという理由で大臣をポンポン替えて平気なら、結局大臣なんぞ「誰がやろうと同じ」「誰でもできる」って示しているのと同じでしょ。それはすでに明白なことであるにしても、頼むから国のためにまじめに仕事してくれよ。
こういうときにテレビによく出るようになる政治ジャーナリストを自称する自民党の太鼓持ちオジサンなら「それが政治ってもんなんだよ」とドヤ顔で言うんでしょうが、国民はこういう素朴な疑問をもっとどんどん表明するべきですね。永田町の常識なんぞ我々国民の知ったことじゃない。
岸田は内閣改造に関して「難局突破のため」などとぬかしていましたが、それは旧統一教会問題で支持率が下がったお前自身の「難局」突破のためってことだろ。コロナだの経済だので国民が直面している「難局」突破のために仕事しろよ。結局こいつらがなにかをする動機は自分たちの保身や権力基盤の維持っていうことだけ。そんなことのためにいちいち大臣なんか替えんな。
内閣改造の記念撮影での奴らのカオみてるといつも感じるのは、「すごい重責を担ってしまった」という緊張感ではなく、「ついに俺もここまで上り詰めたぜ!」っていう出世欲の充足感しかにじみ出てないっていうこと。なってしまえばとくに不祥事とか起こさないかぎりなにも達成できなくてもOKなんだから、お気楽な商売でうらやましいかぎり。少しでもまともなら、たとえば退任する大臣が「まだやり残したことがあるので辞表出しません!」ってゴネるとか、そういうことがあってもよさそうなもんですけどねえ。そんな話は一度も聞いたことがない。ただ無事に過ごせばOKと思ってボケっと仕事してるんだろうなあ。
田中あいみ「大阪ロンリネス」
京都出身の現役大学生、田中あいみの2ndシングル!
ついこないだ、1stシングル「孤独の歌姫(シンガー)」を絶賛したばっかり。→今週聴いたもの:2022年6月9日~6月15日
「孤独の歌姫」は新宿が舞台でしたが今回は大阪。昭和テイストたっぷりのジャケットデザインはなかなか芸が細かくていいですね。
ジャケットもいいが曲もイイ。最初から最後まで徹頭徹尾キャッチー。孤独な女の哀愁を漂わせながらもノリノリでダンサブル、っていうのも印象的。
歌唱のほうも、さらに艶を増してエモーショナルになった桂銀淑・・みたいな感じで非常に魅力的。なにか一発大ヒット曲が出てくれれば、なみの先輩歌手はゴボウ抜きにできるでしょう。
カップリング曲が前と同じ「涙のリバー」だけだったのがちょっとだけ残念かな。なにか別のカバーとか入れてほしかった。なにを歌ってもカッコよさそうだけど、演歌よりもリズム&ブルース系が似合いそう。MISIAとか和田アキ子とかカバーしてほしいな。いずれにしても今後にも大期待!買っておくべきです。
おススメ度・・・★★★★☆
MADE OF IRON「MADE OF IRON」
ドイツのヘヴィ・メタルバンド、MADE OF IRONのアルバム。これが唯一のアルバムですでに解散しているらしい。2004年作。
YOU TUBEには公式なものがあがってなかったからここには貼りませんが、IRON MAIDENのカバーバンドをやってたということもあってか、もう頭のてっぺんからつま先までIRON MAIDEN、って感じ。初期の粗削りなメイデンではなく、90年代あたりのちょっと丸くなって洗練されたころのメイデンかな。スティーヴ・ハリスが全曲提供した・・って言われたら絶対信じちゃう。どの曲もメイデンで聴いたようなフレーズや展開ばっかり。ドラムなんか「影響されすぎだろ・・」って笑いがこみ上げてきちゃうくらい。それだけニコ・マクブレインのドラミングが個性的ってことか。とにかくその真似っぷりはもはや清々しく感じられる。
個人的にはENFORCERなんかがそうだったような、初期のアグレッシヴなメイデンをマネしてほしいけど、曲のクオリティもなかなか高い(印象的なサビの「Made Of Iron」は本家に勝るとも劣らないカッコよさ!)し、これはメイデンが好きでなくとも買ってソンはない作品でしょう。少なくとも現在のクソ退屈なメイデンの作品を買うくらいならこっちを買ったほうが有意義なはず!ちなみにヴォーカルはやっぱり本家ほどには凄くない。
おススメ度・・・★★★★
DESTINATION'S CALLING「INVISIBLE WALL」
こちらもドイツ。メロディック・パワーメタルバンド、DESTINATION'S CALLINGの1st。2006年作。
現在は活動してない?このアルバムの写真をみるかぎりこの時点ではティーンエイジャーにみえるくらい若い。あまり期待しないで聴いてみると・・・
HELLOWEENとかEDGUYとかが好きなんだろうなあ・・と思わず目を細めてしまう、真っ正直な正統派メロパワ。
曲のクオリティはそれなりに高いんですけど、ヴォーカルが印象薄いなあ。キレのないモッタリとした感じで声域もちょっと狭そうで、そのせいで歌メロが印象に残らない。これならほかに聴くべきバンドがいっぱいいるかなあ、という感じ。もうちょいなんだけどなあ。
おススメ度・・・★★★☆