麻生太郎自民党副総裁が「弱い子がいじめられる。強い子はいじめられないんだ。国もおんなじよ」と安全保障の問題について語ったとのこと。
相変わらずクソだな。もういい加減に引退してもらわなきゃとか自民党の若い奴らは考えないの? これが副総裁とか、よく恥ずかしくないよね。っていうか我々国民が恥ずかしい。年寄りがよくやりたがるたとえ話なんだろうけど、いじめを引き合いに出すって言うところがいかにも下品というか、人権意識ゼロなところが丸出し。「弱いからいじめられる」、つまり「弱い奴が悪い」ということでしょう。こいつは児童虐待のニュース見ても「子どもが弱いから悪い」って言うんだろうか。およそ政治家の言葉とは思えない。いじめ加害側の中学生みたいだ。何歳なの?
自分は金持ちの権力者の家に生まれて、80年以上もず~っとチヤホヤヘイコラされて生きてきたからこういう思想に染まるんでしょうね。自分の見識の狭さに気づかないまま人生を終えるんだろうから、なんとも幸せな人。うらやましいかぎり。
で、つまり「強ければいじめられない。だから軍事力増強を」ってことなんでしょうが、ここも勘違い満載じゃないですか?そもそも日本が弱くなったのはお前ら自民党のせいだろ。日本がいまの中国のような「逆らったら損する」ってどこの国も考えるような経済大国であり続けられていたなら、ほかの国も手出ししようなんて考えないでしょ。長年にわたる自民党の失政によって日本は弱くなったのに、あんたがた自民党はまずその責任を感じろという話。
下々の世界を知らない彼のような人間にはわからないんでしょうが、腕っぷしが強いだけでは生きていけないのが世の中というもの。ヤクザだってカネがないばっかりにどんどん消えていなくなっているし、「北斗の拳」や「マッドマックス」みたいな世界でない限りカネの力や公権力にはどんなに強いヤクザも太刀打ちできない。
ロシアみたいに資源が豊かで他国とケンカして付き合いが断絶しても自分たちだけでやっていける、っていうのが「国が強い」っていうことなんじゃないの?そう考えれば国をつよくするためには兵器にカネ使うより経済や食料やエネルギーの安全保障のほうが先でしょ。資源も食料もない日本が兵器をいっぱい揃えたところで、それがいったいなんになるというのか。
経済が復活してGDPが上がればわざわざ2%2%言わなくてもそれだけカネが使えるんでしょ。その経済を復活させるのは奴ら自民党では無理というのはもうはっきりしているわけで、隣国が怖い!安全保障安全保障、ってさわぐなら、なおさら自民党に投票してはいけない。何度も言うけど日本を斜陽にしたのはやつら自民党なのであり、日本がこのまま沈むのが嫌ならまずは政権を交代させて、「ウソやデタラメや不作為では国民に信任されないんだ!」と気づかせ反省させることです。
山西アカリ「拝啓 みかんの里」
水雲-MIZMO-の主旋律担当「AKANE」だった山西アカリがソロになってのデビュー曲。
髪の毛をおろしてヴィジュアルの印象はだいぶ変わりましたね。服装も和風ではなくなって、これは曲自体も演歌からかけはなれたものになったりするのかな?・・・
MIZUMOの曲とあんまり変わらない演歌で、ちょっと意外というか肩透かしをくらった感じ。新機軸を期待していたんだけどなあ。まあ作曲がMIZMO時代と同じ水森英夫先生って聞いて予想はしていましたが・・・。MIZMOの曲をひとりで歌ってると言われてもまったく違和感はないし、ここにあの分厚いコーラスが加わったらまるっきりMIZMOに、っていうのが容易に想像できる。
まあしかしそれは、それだけMIZMOのサウンドや山西の骨太さを感じさせる歌唱が個性的ってことの裏返しなのかも。この声で歌われると、あのコーラスが重なってきちゃうイメージしか沸いてこない。だからこそMIZMOとはまったく違う方向性の曲を期待してたんですけど。
とはいえ、曲自体は悪くないし、ぜひとも売れてほしいし応援したい。次回作は違うソングライターで違うタイプの曲を聴いてみたい!
おススメ度・・・★★★☆
AT WAR「ORDERED TO KILL」
USのスラッシュ・メタルバンド、AT WARの1st。1986年。
懐かしい。「MOTORHEADに対するアメリカの回答」みたいな言われ方をしつつ登場したバンド。高校生だった私もそのキャッチフレーズと、「AT WAR」というぶっそうなバンド名に惹かれてアナログ盤を買いました。そのときは、音も悪いし別にとくに速くもないし、曲もあんまりカッコいいのないし・・ということでレコードは2回くらい聴いて以降ラックの肥やしに。たまたまCDが手に入ったから聴きなおしましたが・・・
いま聴いてみると、MOTORHEADというよりもSODOMみたい、っていう感想が出てくる。MOTORHEADみたいなウルサクてキャッチーなロックン・ロールっていう曲はあんまりない。もっとスラッシュ・メタル寄り。
MOTORHEADの「The Hammer」のカバーが収録されているけれども、(原曲がカッコよすぎる名曲であるというのもあって)ほかの曲からはだいぶ浮いた感じに聞こえるし、結局カバーがいちばんカッコいいっていうのもなあ。オリジナルがたいしたことないバンドが売るためにカバーなんかやるのはやめたほうがいい、っていうのがよくわかる。
SODOMっぽいと言いましたが、SODOMもまたMOTORHEADの影響下にあるわけだからこのバンドが「MOTORHEADへの回答」って言われたのも納得ではあるのかな。
ともかくやっぱり音も悪いし曲もイマイチ。しかしマッチョなアンちゃんがバタバタと暴れまわるという印象のホコリっぽい音像は嫌いじゃない。これの次の2ndは1stよりもだいぶ良かったので、そっちも聴きなおしてみることにしましょう。
おススメ度・・・★★★
MIWA「HELL IS REAL」
USで活動する日本人女性メタルヴォーカリストMIWAを中心とするバンドの2ndアルバム。2020年作。
バックをつとめるメンバーはかなり豪華。ベースはビリー・シーン、ギターの片方はMSGなどにいたミッチ・ペリー。もうひとりのギターのショーン・リーさんが全曲を書いてるようです。
まあMIWAが中心人物のようだからその歌が要注目。聴いてみますと・・・
レザー・レオーネを彷彿とさせる強力さと、爬虫類的な攻撃性を備えたダミ声がカッコいい。そして徹頭徹尾硬派なメタルを貫き通してるところがステキすぎる。↑とくにこの「Hell Is Real」がお気に入りです!
曲自体にはちょっとイマイチだなあという曲もあるにはあって、アルバム1枚通して聴くとちょっとダレて感じられる(スラッシュっぽい9曲目とかつまらない)ところが残念だけど、こういうバンドは応援しなくてはならない。次回作が出たら要チェック!
おススメ度・・・★★★☆