日本国内でも新型コロナウィルスの感染がまたまた拡大しているようです。
冬が間近になり気温や湿度がウィルスにとって都合が良くなってきたことと、みんながある意味で「慣れ」「ゆるみ」に陥ってきているのが原因ではないか・・という話ですが、秋冬に増えるだろうっていうのはずっと前から言われていたことですからねえ、政府はこれに備えてこれまでに何をやってきたのか、そのへんはどうなんですかね。経済対策は一生懸命やってるけど、病床を確保するとか感染者を隔離する施設を増やすとか、そういったことはどれだけやれてるんだろう。
無能自民党政権にそんな多くのことは期待できないから仕方がないけれど、音楽ファンとしては、コロナ再拡大によってライヴや音楽番組の公開収録などに以前のように普通に参加するということの実現が遠のくであろうことが残念ですね。個人的にはどうでもいいけどNHKの「紅白歌合戦」も史上初の無観客での開催になるとか。オリンピックもおそらくムリ、っていうかこの状況で外国人が大挙して来日なんてことは国民が納得できないでしょう。
とにかく我々がやるべきことは、自分が感染しない、他人に感染させない、そのための対策を一生懸命やる、ということしかないんでしょうね。
渥美二郎「演歌師 PART 1」
渥美二郎が2011年に出した、デビュー35周年記念アルバム。このシリーズは6枚出ていますが、実は私は聴くの初めて。中古で安くなったら買おう・・とか思っていたらなかなか安くならず聴けなかったんですけど、後述するようにこれはもう高くても絶対に買っておくべき作品で、いままで買わなかったことを激しく後悔。
Amazon.co.jp デビュー35周年記念アルバム 渥美二郎 「演歌師~Part1~」
デビュー前の渥美二郎が東京でいわゆる「流し」をしていたというのは知られた話ですが、「当時そのままの雰囲気を感じていただきたく、私が弾きますギター一本で全曲歌っています」というアルバム。
「3曲200円で2コーラス」というのが「暗黙の了解」だったそうで、それを忠実に再現するためにほとんどを2コーラスで録音した・・・そうです。
3曲200円かあ。70年代のころの200円って今でいうとどれくらいの価値なのかな。1,000円くらい?わかりませんけど、このアルバムを聴くと・・・これを目の前で弾き語りしてくれるんならそれじゃあ安すぎだろ!っていうくらいの素晴らしさでした!
「こんばんは。渥美二郎です。1曲、いかがですか・・」と静かに語りかけてから、哀愁あふれる「酒は涙か溜息か」のギター弾き語りが始まります。
う~ん、カッコいい。ギターは「伴奏」という感じじゃなくて、「聴かせる」メロディをもってして聴き手の心を揺さぶってくれて、なんかギターと歌がバトルしているような錯覚に陥ります。
ギターもカッコいいがもちろん歌声もステキ。「おまえに」はフランク永井以外の人が歌ってもなあ・・と思っていましたが、渥美バージョンを聴いてその認識が誤っていたことを痛感。こりゃあカッコよすぎだ。
これはシリーズ全部を揃えなくては。
オススメ度・・・★★★★☆
DEMONS & WIZARDS「DEMONS & WIZARDS」
BLIND GUARDIANのヴォーカル、ハンズィ・キアシュと、ICED EARTHのギタリスト、ジョン・シェイファーによるバンド、DEMONS & WIZARDSの1stアルバム。2000年作。
こういうのやってるというのは知っていましたが作品はチェックしていませんでした。というのははっきりいって興味がなかったから(BLIND GURADIANの初期作は好きだけど、ICED ERATHはとくにこれといって・・・)。
なんか今年になって3作目を出したらしいですが・・・このデビュー作を聴くかぎり、そっちもチェックしようという気には1ミリもなりませんでした。
イントロに続くトップの曲のリフなんか聴くといかにもICED EARTHっぽくて、曲自体はそっちに近い感じ。ハンズィの歌唱はあまりに個性的なのでなにを歌ってもBLIND GUARDIAN調になる、と思っていましたが、まあそうでもない。
アグレッシブなパワー・メタルであることはいいんですけど、曲は圧倒的につまらない。ハンズィの声を聴けば、初期BLIND GUARDIANのドラマティックなクサメロが想起されちゃうから、なおさらこのアルバムの曲の退屈さが感じられちゃう。
ひととおり聴いても印象に残ったメロディはほぼ皆無。残念すぎる。
オススメ度・・・★★☆
TWIN OBSCENITY 「BLOODSTONE」
ノルウェーのペイガン・ブラック・メタルバンド、TWIN OBSCENITYの3rdアルバム。2001年作。全然知らないバンド。いまは活動してないのかな?
アコースティック・ギターのイントロから、少し憂いを帯びたヘヴィなリフとデス声によるエピカルなメタルが始まります。
基本はQuorthon系のデス声が唸っていますが、女性のクリーン・ヴォーカルなんかも入ってる。クレジットによると女性も正式メンバーみたい。そのわりにはあまり登場しないな。
曲はひたすらヘヴィでエピカル。90年代のAMORPHISのようでもあったり、AMON AMARTHのようでもあったり、リフだけ聴いていると90年代のCANDLEMASSのようでもあったり、はたまたヴァイキングメタル時代のBATHORYのようでもある。
全体にすごく地味な曲が多くて盛り上がりに欠けるというかメリハリがもっと欲しい気もしましたが、ダークで物悲しい雰囲気はイイですね。しかし曲があまり練られていないせいで、哀しくせつないメロディに「オっ!」と一瞬思わされたとしてもそれが中途半端で終わっちゃって、なんか歯がゆい感じ。「ここでこういうふうにやってくれよ!」というのがことごとく裏切られる。それから、女性ヴォーカルの出番がもっと多くてもよかったんじゃないかな。
ほかの作品をみつけたらとりあえず買ってみるかな。
オススメ度・・・★★★☆
といったところで今回はこれくらいで。