アメリカ大統領選。トランプが再選してくれたほうが日本にとってはいいのでは、と言っている有識者もいるようです。
まあある側面ではそうなのかもしれませんが、トランプの最大の罪はやっぱりあらゆる意味で「分断」を拡大させまくったところじゃないですかね。
日本でも安倍前首相が「こんな人たちに負けるわけにはいかない」みたいなことを言ったことがあったし、とにかく誰かを敵にしたててコトを自分に有利にすすめようとするのが得意、ていうかそればっかりの人もいっぱいいますよね。
そもそもアメリカは原住民を力で排除して建国した国ですからね、「融和」などという思想はもともとあまり根付かないのかもしれませんが、世界でもっとも権力のある人間があの体たらくでは、世界がすさんでいくのも当たり前でしょうね。
さきの自民党総裁選で岸田さんが「分断から協調へ」と言っていましたが、分断を煽ってアメリカのみならず世界を引っ掻き回したトランプを見ていると、自民党総裁になるべきだったのは実は岸田さんだったのかも、という気になってきます。まあ「分断から協調へ」というのがどういう意味合いなのかはよくわからなかったけれども。
あさみちゆき「あさみのうたⅥ~黄昏シネマ~」
あさみちゆきの2010年のアルバム。彼女のアルバムはいくつか聴いていますがこれは未聴でした。
最新曲「四畳半の蝉」が出たのが2017年。活動はしているようですが子育てが忙しいのかな。
それはともかく、ほかのアルバム同様、これも素晴らしい作品。とおい青春を回顧するような歌詞の曲が多いんですけど、これはもう年齢を重ね哀しいことも嬉しいこともたくさん経験した人であればあるほど、心にしみてくる曲ばかり。
個人的には、ホームレスのおじさんをモチーフに人生を歌う「ジーザス小父さん」、思わず若いころの美しい想い出(私にはあまりないけど)をふりかえってせつない気持ちになってしまう「おもいで写真館」がお気に入り。
↑これはもう胸に迫りまくりの名曲。こういう曲を歌って、「軽い」と感じさせない、重さ深さをきちんと伝えてくれる人は実はそんなに多くない。
聴く側のケツが青いとけっして理解されないであろう魅力がつまった作品。オトナはぜひとも買うべきです。
オススメ度・・・★★★★☆
EXCITER「BETTER LIVE THAN DEAD」
カナダのパワー・メタルの大御所、EXCITERのライヴアルバム。1993年作。
Amazon.co.jp Better Live Than Dead
ヴォーカル&ドラムスはオリジナルメンバーのダン・ビーラー。ギターはジョン・リッチ。選曲は初期EXCITERの代表曲ばかりを集めており、さながらベスト・アルバム的な趣になっています。
この選曲とメンバーならもう文句のあろうはずもない。徹底的にノイジーで速くパワーあふれるサウンドに、ダンの微妙に音程のある独特の金切りシャウトがのり、キャッチーなサビを叫びまくる。ひたすらウルサく汗臭い。やっぱEXCITERは初期が至高!
演奏はそこそこ安定しているけれどもリッチのギターはとにかくラフで相変わらず何弾いてるのかわかんないところがけっこうあるんだけれども、前のめりの勢いに圧倒されているうちに全部聴き終えちゃう。
まあそれも曲がとにかくカッコいいからそうなるわけだ。「Stand Up And Fight」はライヴのオープニングとして最高の曲ですね。フルボリュームで聴きながらヘドバンしてストレス解消したい方は必携!
オススメ度・・・★★★★☆
SADIST「CRUST」
イタリアのテクニカル・デスメタルバンド、SADISTの3作目。1997年作。
90年代に勃興したメロディック・デス・メタルの黎明期から活動しているバンド。いまだにやっているらしい?
このバンドの作品はいくつか聴いたことがあるような。
あまり覚えてないということは、まあそんなに気に入らなかったということ。この作品もまったく期待せずに聴いてみましたが・・・
この作品もあまり・・・メロディックになって以降のCARCASSにちょっとプログレッシヴな風味を足した感じか。しかし残念ながらCARCASSと全然違うのは、どの曲にも聴かせどころというか、心に刺さるフックが全然ないこと。いつも言うけどこういうの大嫌いなんですよねえ。
最近の作品はまったくチェックしてないけれども、まったく聴いてみようという気は起きない。
オススメ度・・・★★
といったところで今回はこのへんにしておきます。