ロック・ギターに革命をもたらした偉大なギタリスト、エドワード・ヴァン・ヘイレンさんが先日お亡くなりに。ご冥福をお祈りいたします。
私自身はVAN HALENの作品はあまり聞き込んでなくて、曲もそれほど好きなものはないのですが、ギターはとにかくカッコいい、とは聴くたびに思っていました。
中学生2年くらいのときに「1984」が出て大ヒット、学校の音楽室のオルガンで友達と「Jump」のイントロやソロをマネしたりしていました。「Jump」や「Panama」を聴いて感化されてギターを始めた友達もいた。後進にあたえた影響は計り知れないものがありましたね。
現代は同じかそれ以上のテクをもつギタリストはたくさんいるんだろうけど、テクニックを超越した「カッコよさ」というものが彼のプレイにはありましたよね。どっちかっていうと初期作品のほうが好きかな。
丘みどり「15周年ベストアルバム」
先日発売となった、丘みどりのベストアルバム!
シングル表題曲はすべてを網羅、それとファン投票で選ばれた「何度も何度も~母への想い~」「別離の切符」という全16曲。
ちょっとでいいから新曲を入れてほしかったし、「風の寺」とか入れろよ!とか思いつつ聴いたんですが、うれしかったのは古い曲(「椅子」以前の曲、つまりキングレコードに移籍するまでの曲)は新たに歌いなおされているようだったこと。
これは聴くまで知らなかった。これを聴くと、その歌唱の進化、深化っぷりが感じ取れて興味深い。「北国、海岸線」なんかは特に、さらにドラマティックさが増していて、その貫禄にはひれ伏すのみ。
デビュー曲「おけさ渡り鳥」の当時は言い方は悪いが演歌アイドルの「十把ひとからげ」のなかのひとり・・と感じる歌唱だった(へそ出しミニスカのセクシーさはダントツだったけど)のが、新録バージョンを聴くと、もはや一聴すれば必ず「丘みどり」とわかる唯一無二の個性を完成させた歌唱に進化していることがわかる。
個人的には「霧の川」から「佐渡の夕笛」「鳰の湖」と続くミステリアス演歌三部作が最も好みであり、それらの曲もすべてまとまっている便利なCDとあって、ここしばらくは私のクルマのCDプレイヤーに入りっぱなし。何度聴いても「鳰の湖」の圧倒的ド迫力にはブッ倒される。カッコよすぎだろ。
新曲はないけど古い曲が録りなおされているということで、すべての音源を持っているよというファンであっても買う価値はあるし、買っておくべきでしょう!
オススメ度・・・★★★★☆
EXCITER「BLOOD OF TYRANTS」
先週に続きカナダのEXCITERのアルバムを聴きなおしました。これは2000年発表の8THアルバム。
最初から最後までほとんど全力で暴れまくり、汗臭さがムンムンのムサいコーラス・・といういつものサウンドで、金太郎飴のようにどこを切ってもEXCITER。この脳筋っぷりがイイんですよ!
しかしこのアルバムに関しては、曲のデキはいまひとつといったところで、そのおかげでヴォーカルの特徴的な金切りハイトーンがものすごく一本調子に感じられ、「なんかひたすら叫んでるけどうるさいだけ」みたいになっちゃってる気がします。
その意味でこの作品は、嫌いじゃないけどEXCITER作品としては評価はだいぶ下のほうになっちゃう。でもカッコいい!
オススメ度・・・★★★☆
PHANTOM LORD「EVIL'S DOMAIN」
ギリシャのパワー・メタルバンド、PHANTOM LORDの2000年発表の2ndアルバム。アメリカに同名のバンドがいくつかいたのでややこしい。
スピードあふれるパワフルな曲の上にのびやかでありながらワイルドなハイトーン・ヴォーカルがのって疾走するサウンド。RIOTのようでもありHELLOWEENっぽくもありCHROMING ROSEみたいとも言えるかな。これは・・かなりのハイクオリティ。
不満だったのは、いちいち長尺のソロを聴かせようとするギタリストはけっこうな技巧派でカッコいいんだけどソロのメロディのセンスはイマイチなところかなあ。ここで、胸に迫ってくるような魅力的なメロディが洪水のようにあふれていたらかなり好きになったのになあ。気持ちよく弾きまくってるだけ、になっちゃってる気が。
しかし歌メロはきちんとキャッチーなところがあるし、このバンドまったく知らなかったけど掘り出し物的な作品じゃないですかね。ほかの作品もぜひとも聴いてみたい。
オススメ度・・・★★★★
といったところで今回はこのへんで。