ここ十数年ほどのあいだに、
仮装してバカ騒ぎするイベントデーとして日本ですっかり定着してきた
「ハロウィーン」。
また渋谷では破壊行為が行われるのでしょうか。
いろいろ対策をしたようですが、それも税金でやってますからね。渋谷区民は怒りしかないでしょうね。
しかし、バカ騒ぎする人たちはカネとヒマと友達があって羨ましい。
これは皮肉ではなく素直にそう思います。私にはヒマはともかくそんなことをするためのカネと友達がない。
まあ、仮に友達に「仮装しようぜ」と言われたとしても断固として拒否しますけどね。
子どもがいたなら子どもにやらせてあげようと考えるかもしれませんが、
いい歳のオトナが仮装して路上ではしゃぐのはどうみても違和感しか感じない。やるんなら家の中だけでやればいいのでは。
それでは自己顕示欲が満たされないのか。
古くはアメリカのルイジアナ州で、仮装した日本人留学生が射殺された事件(1992年)がありましたね。
私などはこういったマイナスイメージばかりが思い浮かんでしまいます。
それはともかく、今回は「ハロウィーン」で思い出す名作メタル作品について書いてみます。
誰もが連想するのは・・・
「ハロウィーン」「メタル」とくれば、
いまとなっては誰もが
ドイツ出身のメタルバンドHELLOWEENを連想するでしょう。
ネットで「halloween」「metal」と検索すれば、
ヒットするのはひたすらHELLOWEENに関することばかり。
実際、私も「ハロウィーン」という祭りがあることを知ったのは、
高校生の時にHELLOWEENを聴いて衝撃を受けたときでした。
それ以前は、おそらく言葉をきいたことはあったかもしれないけど、それがなんなのか全く知らなかった。
そのHELLOWEENにはそのものズバリ「Halloween」という名曲もあって(「KEEPER OF THE SEVEN KEYS」アルバムに収録)、
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やはりメタルファンが「ハロウィーン」と言われれば真っ先に思い浮かぶのはコレなんでしょう。
↑PVは短く編集されて名曲が台無しに。オリジナルは13分を超える大曲。
まあ、コレがメタル史上稀にみるレベルの超名作であることは間違いなくて、
私も大好き・・なのですが、
私は「ハロウィーン」と言われたら、別の曲のサビが頭に浮かびます。
KING DIAMONDの名盤!
それは、KING DIAMONDの「Halloween」。
KING DIAMONDはデンマークのメタルヴォーカリスト。
現代のバンドたちにも多大な影響を残した伝説的バンドMERCYFUL FATE、
さらに自身の名義KING DIAMONDでも活動しています。
MERCYFUL FATEもKING DIAMONDも、素晴らしい作品をたくさん残していますが、
私がKINGが歌った作品のなかで最も聴きまくったのが、
1986年発表、KING DIAMOND名義の1stアルバム、
「FATAL PORTRAIT」。
↑CDは入手困難ですが配信で安く手に入るようです。
これが捨て曲ナシの名盤。
後年の作品はコンセプトとドラマ性を重視するあまり
個々の楽曲のデキがイマイチになったと感じるものもあるのですが、
この作品はすべての曲がそれぞれにキャッチーでドラマティック、かつヘヴィ極まりない。
↓METAL BLADE RECORDSのYOU TUBE チャンネルにオフィシャルでフルに聴けるものがありました!
不気味で荘厳なイントロからダークかつヘヴィなリフ。
そこへこれまた不気味な裏声を駆使したKINGが
陰鬱かつ哀愁をふくむメロディを歌いあげる1曲目
「The Candle」を聴くだけでその暗黒世界へ引き込まれます。
2曲目「The Jonah」はまるっきりBLACK SABBATHみたいですが、
このサウンドとKINGの裏声の親和性の高さはまさに奇跡といえるんじゃないでしょうか。
私の高校時代の友人はKINGの裏声を聴いて
なんだこりゃあ、と笑っていましたが、
後年の作品はともかくこのアルバムの場合は
楽曲のデキもKINGのヴォーカルも完璧。
で、動画の28分57秒あたりから始まるのが
「Halloween」。
ほかの曲も全部カッコいいのでこれだけが突出しているわけではないですが、
私が「ハロウィーン」と言われて思い浮かべるのはこの曲、このサビ。カッコよすぎだ。
この名作のCDが入手困難というのはなんとも残念。
私も持ってない。
高校生の時は近所にあった貸しレコード店で借り、
カセットにダビングして聴いていました。
そのカセットもいつしかビロビロに伸びて聴けなくなり、
その後LPを手に入れるも家庭の事情で紛失(父が間違って処分してしまった。このときほかにも数百枚のLPとCDが紛失)してしまい、
音源を手に入れられずにいました。
しかしそれでも、今なおその全曲を脳内で鮮明に再生することができるくらい、
私に衝撃を与えてくれた素晴らしい内容の名盤でした。
KINGの作品を未体験の方は、
ぜひともまずはこのアルバム、
それからMERCYFUL FATEの初期作品を聴いてみることをおすすめします!