哀しみの演歌と絶望のメタルを聴き漁るブログ

演歌とメタルをとおして、人生の理不尽さをみつめるブログ。

ヘヴィ・メタル 思い出の名盤・名曲

思い出の名盤:ヘタだろうが、カッコよければそれでいいのだ。EXCITER「LONG LIVE THE LOUD」

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このブログはまだまだ過疎ブログですが、

「スラッシュメタル 名盤」というワードで検索してくる方がけっこういるようで、

じゃあ引き続きスラッシュ・メタルの思い出の名盤の話をもっと書いていこうか・・・と。

今回は、カナダのEXCITER。彼らを「スラッシュ・メタル」と呼ぶのにはちょっと違和感がありますが、

彼らの全盛期のころにはこういう激烈サウンドはみんな「スラッシュ」と呼ばれていましたから。

 

80年代初頭から活動するカナダの激烈メタルバンド

EXCITERはカナダ出身のスラッシュ/パワー・メタルバンド。

83年に1stアルバム「HEAVY METAL MANIAC」を発表、

以後メンバーチェンジや活動休止などがありながらも、

現在も活動しているようです。

最近、オリジナルメンバーに戻ったらしい。

オリジナルのラインナップでは

ドラムスのダン・ビーラーがヴォーカルを兼任。

→THE EXCITER HOMEPAGE 

 

このEXCITERを私がはじめて知ったのは、

例によってMUSIC FOR NATIONSから85年に出た

コンピレーション・アルバム「SPEED KILLS」を聴いたとき。

EXCITERはそこに「Riders From Darkness」という未発表曲を提供していました。

この曲はものすごくつまらなくて、

しかもヴォーカルはヘタ。

ニワトリの首を絞めたような声でわめき散らすハイトーンで

私が嫌いなタイプ。

 

こりゃあイマイチだなあ・・・

と思っていたところ、

中古盤店でちょっと安くなっていた

当時の最新作「LONG LIVE THE LOUD」を発見。

 

安っぽいけれどストロングなイメージのジャケ絵、

そして「LONG LIVE THE LOUD」という、

正統的で男らしく一直線なウルサいメタルであることを

期待させるアルバムタイトル・・・・

これは買うしかない。

amazon.co.jp Long Live the Loud

これが・・・カッコよかった。

ひたすら男らしく汗くさい、

「俺達にはこれしかねえんだよ!」という開き直りすら感じられる、

真っ正直なパワー・メタル。

ここ最近のメタルバンドには、凄いテクニックを持っていても

こういう男らしい愚直なカッコよさを体現するバンドは見当たらない。

なんか小賢しく感じるものばっかりなんですよね。

 

それはともかく、

アルバム冒頭は当時のバンドが猫も杓子もマネしていた、

JUDAS PRIESTの「The Hellion~Electric Eye」を彷彿とさせる組曲。

ギターもヴォーカルもやっぱり上手くない、ていうかヘタ。

あとで聴いた1stの「HEAVY METAL MANIAC」、

2ndの「VIOLENCE AND FORCE」はさらにそうでしたが、

ギターなんかなにをやってるのかよくわからない。

中音域の音のカタマリがガムシャラに突っ走る感じ。

 

しかし・・「ヘタ?それがどうした」と言わんばかりに疾走する、

男らしすぎるパワー・メタルに、心が震えるのですよ。

「Long! Live! the Looooud!!!!」

という暑苦しいコーラスを聴くと、

やっぱりメタルっていいなあ・・・と心の底から思うのです。

 

基本的に爆走する曲がほとんど。

でも、「Wake Up Screaming」のような、

うねるようにヘヴィでドラマティックな曲もあったりして、

ただウルサイだけじゃねえぜ・・・というところも聴かせてくれたり。

でも、やっぱりヴォーカルはヘタ。

次のアルバムも傑作だった

このアルバムのあと、ギタリストが交代して

「UNVEILING THE WICKED」という作品を出します(86年)。

ギタリストが叙情派の人になり、

やたらメロディアスになって、

楽曲はものすごく充実(このアルバムも大好きなのでいつか記事にしたい)。

メタル作品としては実はこっちのほうが「LONG LIVE THE LOUD」よりも

圧倒的にクオリティが高く、彼らの最高傑作・・・とは思うんですが、

ヴォーカルはダンのままだったのがもったいなかった。

初期のような押して押して押しまくるスタイルならダンのヴォーカルでもいいけれど、

これだけメロディアスになってはダンの声は聴き苦しい。でも、カッコいい。

ここで、アグレッシヴかつきちんと歌える、という人をヴォーカルとして加入させていたら、

大傑作アルバムとして評価されていたかもしれないのに。

ジャケットはヒドいデザインだけど、それがイイんですよ。

amazon.co.jp Unveiling The Wicked

 

その次の「EXCITER(O.T.T.)」(88年)ではついに専任ヴォーカルが加入し、

ダンはドラムスに専念。

曲はさらにメロディアスになってなかなかいい作品だったんですが、

専任ヴォーカルがダンとあまり変わらないレベルの歌唱力で、

そのうえ、ひたすら騒々しく武骨なパワー・メタル・・という

彼らの本来の魅力はさらに失われ、まるでジャーマン・メタルみたいになり、

マニアからは酷評されることになりました。

曲はよかったのになあ・・・。

 

その後ライヴアルバムを含めると7枚のアルバムを発表、

噂によると2018年中にオリジナルラインナップでのニューアルバムが出る・・・

らしいですがいまのところ公式サイトにもなにも書いてないのでなんとも言えません。

出たら買いますけどね。

 

そのニュー・アルバムに期待しつつ、

今回はこのへんにしておきます。

一直線に突っ走るパワー・メタルで首を振って気持ちよくなりたい人は、

ぜひともEXCITERのアルバム(とりわけ初期3作)を買うことをオススメしておきます!

 

 

 

 

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