OZZY OSBOURNEのバンドやBADLANDS、RED DRAGON CARTELなどでの活動で知られるギタリスト、ジェイク・E・リーがラスベガスで愛犬と散歩中に銃撃され負傷したとのこと。
幸いにも命には別条ないらしい。元気にカムバックしてまたカッコいいギターを聴かせていただきたいですが、どうやらこれ、ジェイク・E・リーだから狙った、というのではなく、「誰でもよかった」という類の銃撃とみられているようです。
いやあ銃社会はほんと恐ろしいですね。私も愛犬が生きていたころは夜に散歩に出て、(田舎の山中だから)イノシシなどにまれに遭遇することがあって恐ろしい思いをしたものですが、いきなり銃で撃たれる可能性ってのは日本ではほとんどないですからねえ。そこらの一般市民が銃をもっている、ってのはやっぱりなんとかしなくてはならないのでは。
しかしトランプだのに言わせれば、銃をもつのは身を守るための権利なんだそう。そうは言っても無防備なときにいきなり撃たれれば身を守るもへったくれもないんだけどなあ。あっというまにあの世行き。トランプ自身も銃撃されてうちょっとのところで死ぬ体験をしたのに、それでも「身を守るために銃が必要だ!」という考えは変わらないんだろうか。
だれかとケンカになったとき、相手が銃をもっている、もしくはもっているかもしれないとなればこちらにも銃がなければ、となるでしょうが、相手がもっていないのが確実であればこちらにも必要ない。身を守るために銃が必要なのは誰でも銃をもっている可能性があるからであって、日本のように銃をもっている人間はめったにいないという社会になれば身を守るための銃は必要ないわけで、するとやっぱり、トランプが反対する「銃規制」を推し進めることが、こういう事件を減らす唯一の方法ということに。
来月はいよいよアメリカ大統領選。我々日本国民は指をくわえてみているしかできませんが、アメリカ国民の皆様におかれては、くれぐれもよく考えて賢明な判断をしていただきたい。前の在職時にはテキトーなことばかりやって世界を引っ掻き回しただけでなんの実績も残せず、結局自分の利益と名誉しか頭にないのが明白であるヨボヨボのおじいちゃんに、また大統領なんかやらせるのがいいことなのかどうか。
それは日本国民にもいえることですね。自民党などという無能詐欺師集団にいつまで政権を任せておく気なのか。その結果がいまの苦しい生活ですよ。どれだけ搾取されても「消去法で自民党」などという寝言をぬかすことをやめられない奴隷根性を捨て、いまこそ目覚めてほしい。
KUNI「LOOKIN' FOR ACTION」
日本出身のギタリスト、KUNIの2作目。1988年。
こないだの記事で1stを紹介したのでその流れでこれも。→今週聴いたもの:2024年10月3日~10月9日(KUNI、TANKARD、GENGHIS TRON)
インストが4曲あった1stと違って、こちらでは1曲を除き歌入り。歌っているのは、当時なら「イングヴェイ・マルムスティーンのバンドで歌ってた人」という肩書で語られていた、ジェフ・スコット・ソート。
ジェフのヴォーカルは、良い言い方をするとどこまでもパワフル、悪い言い方をすると暑苦しくてウルサイ。イングヴェイの作品ではそんなふうに感じなかったが、それはやっぱりイングヴェイの場合はヴォーカルはあくまで脇役、オマケという扱いでそれがサウンドにも表れていたからなんでしょう。それに対してこちらでは、ギタリストのソロアルバムであるにもかかわらず、どこまでも歌メロが前面に押し出されたヘヴィ・メタルに仕上がっている気がする。
まあとにかく歌メロが素晴らしい。前作と比較するとアメリカンな風味が増している感じで、いくつかはあまり好きでない曲もあるけど、「Strangers In The Night」や「Say Goodbye」などは聴くたびに心に染み入る味わい。いまは再発盤が安く売っているので、いまのうちに手に入れておくべき!
おススメ度・・・★★★★☆
POWERGOD「EVILUTION PART Ⅰ」
ドイツのパワー・メタルバンド、POWERGODの1st。1999年作。
このバンドは前にカバーアルバムを紹介したことが。そのマニアックな選曲のセンスとクオリティに「イイね!」と膝を打ったんですけど、
オリジナルアルバムもかなりのハイクオリティ。初期HELLOWEENやBLIND GURADIANのような、流麗でメロディアスでありながらスピードとパワーあふれる、まさにこれぞジャーマン・パワーメタル、と拍手したくなる曲が目白押し。徹頭徹尾ヘヴィ・メタルなこういうバンドが、今は活動してないらしいことを知ると、心の底から惜しいという気持ちがわいてきます。
このあと「PART Ⅱ」と「PART Ⅲ」が出ているようなのでそちらもチェックしてみましょう!
おススメ度・・・★★★★
WHYZDOM「FROM THE BRINK OF INFINITY」
フランスのシンフォニック・メタルバンド、WHYZDOMの1st。2009年作。
Amazon.co.jp From the Brink of Infinity
ヴォーカルは女性で、はかなげで美しい高音を響かせてくれる。しかしちょっと青臭さも感じるかな。ブックレットの写真では年齢がわからないが、けっこう若いのかな。
ここに男のデス声が絡んできたりすると私はぶん投げたくなるのですが、このバンドもご多分にもれず、男ヴォーカルの咆哮が使われる。この手のバンドはなぜそればっかりやりたがるのだろう。しかしこのバンドの場合それもあくまでもアディショナルな感じで、まあそれほど気にならない。それが効果的に使われているか、といったら別にそんなことないし必要もないと思うけど。
う~ん、雰囲気は悪くないけど曲はイマイチだなあ。女性ヴォーカルがものすごく平板で全部同じ曲に聴こえるというのが大きい。歌メロ自体が魅力的じゃないというのもあるかな。ていうか曲全体が平板なんだなあ。盛り上がるところがない。ギターもリズムを刻むことに専念している感じで、メロディアスなリフがあったり印象的なソロがあったりするわけでもない。
ということで退屈でした。でも、私がこの手のサウンドが好きじゃないってのもあるので、好きな人なら実はたまらない作品なのかも。
おススメ度・・・★★☆