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今週聴いたもの:2022年5月5日~5月11日

お笑いトリオ「ダチョウ倶楽部」の上島竜兵さんが死去されたというニュースをみました。

ものすごくびっくり。そしてとてつもなく残念です。心よりお悔やみ申し上げます。

まだ61歳で若いのに、と思ったら報道では「自殺とみられる」とのこと。

警察庁の統計では令和3年に自殺で亡くなった方は21,007人だそう。いわゆるバブル崩壊後の平成10年ころに自殺者は急増、平成20年代前半くらいから徐々に減っていってこの数字のようですが、昭和の高度経済成長期は4桁だったらしいので、2万人ってのはやっぱり猛烈にすごい数字。政治と景気が悪いと自殺する方が増えるわけか。

上島さんがほんとうに自殺なのか、だとすればどんな理由なのかはここではなにも言えないのでおいておくとして、1日あたりにすると60人近くも(しかもこれはわかっているだけの数字だから、じっさいにはもっと多いはず)自殺で亡くなってて、国際的にも自殺死亡率(人口10万人あたりの自殺死亡者数)先進国G7のなかではトップという閉塞した世の中をなんとかしてくれる有能な政治家が出てきてほしい。

ロシアや中国や北朝鮮みたいな自由のない国に生まれてしまったらほんと死にたくなるだろうなあ、と考えたことがありますが、自由でなんでも言えてなんでもできるはずの日本で自殺が多いというのはなぜなのか。みんなが考えるようにしなくてはならないんでしょう。

ARBITRATOR「VOICE OF THE DEAD」

ロシア・キーロフ出身のスラッシュ・メタルバンド、ARBITRATORの2nd。レコーディングは2001年となっていますがリリースは2004年らしい。

 

ヘナチョコすぎるジャケ絵。なに考えてこれを採用したのか。こりゃあ期待できねえなあ、でもロシアのメタルはけっこう侮れないからなあ、と複雑な気持ちでCDをプレイ!すると・・・

↑これはトップの曲のライヴ映像。イントロのオールドスクールかつアグレッシヴなリフを聴いて「おお、いいじゃないか!」と思ったら、ニワトリの首をしめたような苦しそうなヴォーカルの声でちょっとガッカリ。KREATORのミレ・ペトロッツアが高いキーで無理に歌ってるような感じ・・と言ったらミレに失礼か。ライヴ映像ではそうでもないように感じるかもしれませんが、アルバムは音がショボいのも手伝ってますます情けない声に聴こえる。

しかし曲はそのKREATORの初期のころを思わせる直球のスラッシュメタル。非常に好感がもてる馬鹿正直さ。ギターソロなんか聴くと「センスないなあ」という感じでアラも多いけれども、そんなことは気にしてはいけない。やみくもに突っ走る曲はそんなに多くなく、歌メロもキャッチーさを意識しているのがちゃんと感じられるし、ただの単細胞スラッシュでは片づけられないものがありますね。やっぱり東欧メタルを甘く見てはいけないなあ。アルバム通して聴くとやっぱりヴォーカルの苦しさが気になってくるけれども、ほかのアルバムもぜひとも聴いてみたいという気にさせられました。こういうバンドは応援しなきゃダメ。今も活動してるんだろうか。

おススメ度・・・★★★☆

SATURNIAN「DIMENSIONS」

イギリスのシンフォニック・ブラックメタルバンド、SATURNIANの1st。2012年作。

Amazon.co.jp Dimensions

メンバーはギター2人で全部で5人のようですが、アディショナルミュージシャンとしてキーボードとソプラノとテノールの3人がクレジットされている。オペラティックなシンフォニック・ブラックなのかな。だとすればあまり好きなタイプではないが・・

荘厳なクワイアがそこかしこに挿入され、一瞬だけは「オっ?!」と引き込まれるんだけれども、肝心の曲の出来がイマイチだなあ。引き込まれたあとに心にぐさりとささるようなメロディが洪水のように続いてくれるのを期待するんだけれども、ワンパターンのダダダダダダぐぉ~っていうのがすぐに始まっちゃってことごとく裏切られる。だからこのタイプ嫌いなんだよなあ。クオリティは低くないと思うけど、通して聴いてもなにも残らなかった。残念。

おススメ度・・・★★☆

AGATHODAIMON「SERPENT'S EMBRACE」

ドイツの(ルーマニア出身のメンバーもいるらしい)シンフォニック・ブラック/デスメタルバンド、AGATHODAIMONの4作目。2004年作。

Amazon.co.jp Serpent's Embrace

今も活動しているベテランですが初めて聴きました。

こちらも例によってギャア~という甲高いデス声で、期待できねえな~と思いつつ聴き進めましたが・・・

楽曲は非常にバラエティが豊富で、メロデス風だったりゴシックっぽかったり、「シンフォニック・ブラック」の一言で片づけることはできないサウンド。

メロディアスなクリーン・ヴォーカルとデスヴォイスが交互に展開するバックでメランコリックなギターフレーズが流れたりするところはなかなか素敵。

しかしこのバンドも、「オッ!」と身を乗り出して耳を澄ますことはあるものの、そこからの詰めがイマイチで、耳に残って「もう一度聴きたい!」っていう衝動が沸き起こる曲がないんだなあ。そのへんが一流とそれ未満の境界線になってくるわけで。しかしこれは昔の作品ですからね、近作はもっとハイクオリティになってるのかも。安く売ってるのを見かけたら買うことにしよう。

おススメ度・・・★★★

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