大相撲の幕内北青鵬が1年以上にわたり部屋の力士に日常的に暴力をふるっていたという問題。日本相撲協会はその北青鵬に引退勧告し、本人が引退届を提出、受理されたとのこと。
その「暴力」の内容がとんでもなくヒドイ。報道によれば「瞬間接着剤を指に塗った」とか「噴射した殺虫剤に火をつけて炎を近づけたりする」などの暴行もあったという。ヒドすぎるな。「暴力」というよりは「イジメ」。後輩を強くしてやろうと思って稽古が厳しくなりすぎて結果的に「かわいがり」になってしまった、っていうんならともかく、これじゃあただ単に面白がってイジメただけじゃないか。
これがバレて北青鵬自身は反省を口にしていたらしいが、なんと同部屋の力士たちの多くが「反省してない。必ず繰り返す。復帰は認められない」と主張した、という。どんだけ嫌われてるんだ。少しでも人望があればかばう声が出てきても良さそうなものだけど。それがない、のであれば引退も致し方ないところでしょう。反省して第二の人生を頑張ってもらいたい。
つまり擁護する声が出ないほどイジメはヒドかったということか。で、実はもっとヒドイのは師匠の宮城野親方。いわずとしれた元・ブラック横綱・白鵬。驚くべきことにこれを知ってて注意もせず、協会へも隠していたという。まさかとは思うが一緒になってイジメて面白がってヘラヘラ笑ってたんじゃないだろうな!
小中学校のイジメでも教師がイジメるほうに加わるというこの世の地獄のようなことが起こっているらしいけれど、師匠と言えば親も同然、ってのが相撲界のしきたりであり、すると白鵬の野郎は自分のムスコ同然の若者がヒドいイジメを受けていることを知りながら黙認していたということになる。そんなヒドい親がこの世にいるだろうか。部屋付きの年寄の石浦や関取の伯桜鵬なんかも見て見ぬふりしていたのなら同罪じゃないのか?そっちは処分しないのか?
学校でイジメを受けた子どもが最後に頼るのは親でしょう。その親に心配かけたくないと考えるまじめな子ども、もしくは親に相談しても解決できないと絶望したこどもが自殺を選んだりしてしまう。宮城野部屋ではまさにそんな状況になっていたわけだ。力士の模範になるべき関取がアタマのおかしい野郎で、そいつが毎日毎日苛烈なイジメをしかけてくる。立場が下だから文句が言えない。親である師匠に助けを求めてもムダ。なんという地獄。
学校でイジメが深刻化するのは受け持つ教師の責任も少なからずあるのは間違いないと思うんですけど、そうすると宮城野部屋でこんなことが起こったのはやはり師匠の責任によるところが大きいということになる。師匠が白鵬でなかったらこんなことにはならなかった可能性が大。
白鵬は「勝つことが品格」とか信じがたいことをシレっと言っちゃう奴でしたからねえ、強い子だけに目をかけ、弱い子はどうでもいいと思って指導していたんだろうなあ。他人のだいじな子どもを預かって親代わりとなるんだから、もし相撲の世界で成功しなくてもその後の人生で成功できるように立派な人間に育ててやろう、という気持ちはこれっぽっちもなかったんでしょう。「強ければそれでいいんだ」「師匠は強い力士を育てればいいんだ」という勝利至上主義の弊害があらわれている。まあ白鵬をそんなふうにしたのは星勘定だけでガタガタいうしか能のない横審やファンのせいなんですけどね。横審の年寄りたちは少しは責任を感じろよ。お前らが若いころの白鵬に「強けりゃあいいってもんじゃねえんだよ」「行司や審判にクレームつけてダダこねるような奴がどれだけ優勝したって価値ねえんだよ」と指導してやってればこんなことにはならなかったんだから。いまこそ白鵬に人の親としての道を諭してやれよ。それができる人が横審にいっぱいいたならこんなゆがんだ横綱は生まれなかったでしょうが。
そんな白鵬が「委員」から2階級下の「平年寄」に降格、っていうのは当然、っていうか「それだけでいいの?」という気がしてくる。白鵬にとっては「45回も優勝したオレが一代年寄にもなれず、しかも平年寄だと!モンゴル出身だからって差別するな!」ってなもんでしょうが、そんな野郎に部屋をもたせて若い衆の指導をさせること自体をなんとかしなくてはならないのでは。
貴乃花親方も弟子の暴力で2階級降格になったり、最後にはクビ同然で協会を去りましたが、あのときだって瞬間接着剤で指くっつけたり、そんなふうに面白半分でイジメたわけじゃなかったですからね。しかも白鵬はそれを知りつつ黙認して協会には隠してたってんだからその悪質さ加減は貴乃花の件とは段違い。解雇が妥当なのでは?不思議なことにテレビのワイドショーなんかではあんまり騒いでませんね。これを騒がずになにを騒ぐの?
とりあえず宮城野部屋は「一門」で預かることになり、白鵬は「師匠失格」として一門で「再教育」される、というふうになっているらしい。しかし、白鵬の野郎のように「勝利至上主義」に染まった親方はおそらくほかにもいっぱいいるはずで、そういう体質を正さないかぎりこういう事件はまた起こるでしょう。番付が上の奴のほうが給料がイイ、ってのはわかるとしても、番付が上の奴が絶対的にエライ、ってのはもうやめるべきなんじゃないの。だから関取になったとたんに下をイジメたりする奴が出るんでしょ。部屋が違うのにもかかわらず巡業なんかのときに横綱にヘコヘコ挨拶しに行ってる力士の姿とかをみるとバカじゃねえのという気しかしない。相手が横綱だろうが倒すべき敵だろ。力士同士の行き過ぎた上下関係を廃し、横綱?関取?だからどうした!、っていう世界に変わっていくべきでしょう。
で、今回の「新・BS日本のうた」は、宮城県多賀城市での公開収録。
出演は、
大月みやこ、新沼謙治、鳥羽一郎、川野夏美、原田悠里、走裕介、三丘翔太、村木弾、松尾雄史、梅谷心愛。
ベテラン歌手がみんな元気でなにより!
今回の曲目は以下のようになっていました。
「津軽恋女」・・・・新沼謙治
「アンコ悲しや」・・・原田悠里
「早く帰ってコ」・・・鳥羽一郎
「おんなの宿」・・・・村木弾&走裕介
「浮世絵の街」・・・・川野夏美
「夕焼けとんび」・・・三丘翔太
「惚れちゃったんだョ」・・梅谷心愛
「なみだの操」・・・・松尾雄史
「ひまわりの約束」・・三丘翔太&松尾雄史
「東京ブルース」・・・原田悠里
「白い海峡」・・・・・大月みやこ
「ふりむかないで」・・走&松尾&川野&梅谷&三丘&村木
「泣かないで」・・・・大月&原田&新沼&鳥羽
「愛するってこわい」・・川野&梅谷
「あきらめないで」・・鳥羽一郎&走&松尾&三丘&村木
「青春サイクリング」・・川野夏美&三丘翔太
「東京のバスガール」・・川野夏美&三丘翔太
「みだれ髪」・・・・・大月みやこ
「好きだった」・・・・新沼謙治
「男傘」・・・・・・・松尾雄史
「愚か者」・・・・・・走裕介
「面影平野」・・・・・梅谷心愛
「雨の新宿」・・・・・大月みやこ&松尾雄史
「雨の酒場で」・・・・村木弾
「木曽路の女」・・・・原田悠里
「海の匂いのお母さん」・・鳥羽一郎
「暴れ船」・・・・・村木弾
「釧網本線」・・・・走裕介
「裏窓の猫」・・・・川野夏美
大月みやこや鳥羽一郎や新沼謙治などの名人クラスが揃ったうえに、とくにビックリするような選曲があったわけもなかったので、安心してみていられる安定の内容でしたね。新沼謙治は歌の衰えは感じないけどビジュアル的にだいぶ老けたなあ。まだ67歳なのに。いや67歳ならあれくらいが普通か。まあ元気ならそれがいちばん。
年齢の話をするなら大月みやこはもう77歳、もうすぐ78なんですけど、声のハリは若い時より当然衰えているとしても、若い時とはまた違った味、あらたな魅力をつくりだしているところが凄い。昔の歌唱はそれはそれでカッコいいし、年齢を経てからの歌唱も別の意味でカッコいいんだから。
それから、今回は川野夏美の「裏窓の猫」が聴けてよかった。
これはカップリング曲も含めて必聴の必殺盤なので、ぜひともCDを手に入れておくべきです。
走裕介の「愚か者」における近野真一氏のギターはカッコよかった。知らなかったけれどYOU TUBEでギター教則動画なんかもやっておられるんですね。勉強になります!
鳥羽一郎や村木弾の男臭い歌唱も相変わらずでよかったし、聴きどころが多くていい内容でした!また来週。