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今週聴いたもの:2021年7月1日~7月7日

熱海市伊豆山で起こった土石流災害。報道されているその瞬間の映像、何度見てもすさまじい。いきなりあんなのが襲ってきたらもうどうしようもない。被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。

それに関してメディアでは毎日取り上げられていますが、取材するマスコミの奴らの無神経さ加減、あれはいったいなんなんですかね。

「被災者はたいへんで困っている」と言いつつ、それどころではない心情を慮ることなく「どんな気持ちですか?」みたいなことを訊きまくる。熱海あたりだと高齢化率が高く、被災された方も高齢の方が多いようで、さすがにそんな無神経な奴らの質問にも皆さんきちんと理性的に応えておられましたが、警察や消防に質問されるんならともかくも、視聴率とカネのためになんだかんだとうるさい奴が相手だったらふつうなら「うるせえ!家族が行方不明なんだぞ!それどころじゃねえ!」と怒っても不思議ではないし、私なら言いますね。

先日テニスの大坂なおみ選手がウツであることを告白し、そのときにテレビのワイドショーなんかは「取材対象のメンタルも考えなきゃダメだよね」みたいな流れになってたはずですが・・・それは実行に移さないわけ?プロスポーツ選手のメンタルはケアしなきゃ!って言うくせに、被災者のメンタルには思いを致さないの?自民党の政治家同様、反省能力ってものがないんだなあ。先日の千葉県八街市でのトラック事故でも、被害者の同級生児童に「今どんな気持ち?」って訊いてたバカがいたとか。正気なんだろうか。まあワイドショーなんかのクズさ加減は今に始まったことではないので仕方がない。

ついでに犯罪報道についても言うと、なんでもかんでも実名で報道し、取材対象のプライバシーを徹底的に暴いて耳目を集める手法、これもいいかげんに見直そうって言う動きにはならないのかな。なぜか犯罪被害者は多くの場合で実名報道、そしてそのプライバシーは徹底的に侵害される。そしてそれに対してなんとも思わない視聴者。犯罪被害者については(それに、容疑者と被告。権力者は例外として)は全部、「○○才の男性」とかいう言い方にしなきゃダメだし、それだけで十分でしょ。犯罪被害者のプライバシーは徹底的に暴いてメシのタネにしつつ、「かわいそう」「気の毒」と言う、その神経が理解不能。

そういうことに思いを致さない奴らがワイドショーで「被害者かわいそう」みたいなことを言ってるのを見ると猛烈に吐き気がしてくる。お前らがヤイノヤイノと騒ぐから被害者は気が休まらないんだろ。そして視聴者もそれに対して「おかしい」と思う感性を失ってるから、日本はいつまでたっても人権後進国。

羽山みずき「わたし舟」

羽山みずきの新曲、「わたし舟」。

Amazon.co.jp わたし舟/おめおめロック

恋する女性のゆれうごく心をうたう恋唄。演歌色はだいぶ薄いですが、キャッチーですぐ覚えられる印象的なメロディがイイし、やさしく包み込むような歌唱の魅力は相変わらず。カラオケ難易度はちょっと高いかな。

 

しかし、私としてはカップリングの「おめおめロック」のほうが気にいっちゃいました。「おめおめ」ってなんだろ・・・と思ったらこれは二人称の「おめ」。全編庄内弁でうたうロック調の曲。ロック調といっても、そのアレンジはまさに昭和というか、あまりに古臭くて(ほめ言葉)笑っちゃうくらい。まあわざとなんだろうけど、わざとならこれはもう大成功でしょう。「イェイイェイイェイ!」があまりに可愛らしくてもう何十回も聴いちゃってる。

YOU TUBEでは素晴らしい庄内弁カバーをいっぱいあげてくれてるけど、こういう庄内弁オリジナル曲もどんどんやってほしいですな。もっと売れなきゃおかしい。

オススメ度・・・★★★★☆

 

DEPARTURE「OPEN YOUR MIND」

アメリカのメロディアス・ハードロックバンド、DEPARTUREの2ndアルバム。1999年作。

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赤ちゃんが飛んでるジャケを見てNIRVANAの「NEVERMIND」をパッと連想。アルバムタイトルといい、なんか意識してやったことなのかな?しかしサウンドは全然違って、ものすごくJOURNEYみたいな感じ。ヴォーカルが似ているからそう感じるだけ?いやいや、どこからどう聴いても影響を受けまくっているのは間違いない。DEPARTUREっていうバンド名もJOURNEYのアルバム名から?

まあ私には用のない種類のものなんですけど、これが・・・曲はなかなかイイ。ただし、哀愁曲があってもどこまでもさわやかで軽い。血ヘドを吐くような哀しみに切り裂かれたいと思って音楽を聴いてる私としては、ちょっと軽すぎてBGMにしかならないなあ~と。高品質なのは保証できるけど私好みではない、というだけ。「100 midnights」なんかすごくイイんですけど、もっと泣きまくってくれよ・・っていう物足りなさ、歯がゆさを感じる。アメリカのバンドの限界ってものなのかなあ。

オススメ度・・・★★★☆

TYR「HOW FAR TO ASGAARD」

デンマークのフェロー諸島出身のヴァイキングメタルバンド、TYRの1stアルバム。2002年作。

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実はこのバンド大好き。2011年の6作目「THE LAY OF THRYM」があまりに素晴らしくてイッパツで好きになっちゃった。ほかのアルバムもみんな好きなんですが、まだいくつか聴いてないものが。この1stもまだ聴いてなかった。

 

BLACK SABBATHに北欧のフォークのテイストを加えてみました・・・みたいなサウンド。どんよりと重苦しいリフに、特徴的なフォークメロディを混ぜ込んでくる。ドゥームっぽくもあるっていうくらい重苦しいリフはカッコいい。ここに貼ったタイトル曲は約9分の大曲で、若干の冗長さも感じるかな。でも、ただどんよりと思い付きのリフを聴かせるだけじゃなく、あくまでも歌メロを聴かせようとする作風はこの1stでも近作と変わらない。ほんといいバンドだなあ。まあ近作と比較すると、胸に迫るような哀愁の歌メロは少ないか。中心になっているのはあくまでもリフって感じ。

しかしとにかくこのバンドは「THE LAY OF THRYM」が素晴らしすぎたので、それと比べちゃってはどれも褒めることができない。そっちもいつか記事にすることにします。

オススメ度・・・★★★☆

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