哀しみの演歌と絶望のメタルを聴き漁るブログ

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THRASH/POWER/SPEED ヘヴィ・メタル 思い出の名盤・名曲

思い出の名盤:GASTUNK「DEAD SONG」

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断続的ながらも80年代から活動している日本のロックバンドGASTUNKが、なんと33年ぶりというフルレンスアルバムを発表。

うかつながら知らなかったので急いで買いました!

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これが素晴らしいデキ。彼らは初期にはゴリゴリかつメロディアスなハード・コアパンク、時を経るにつれ徐々にパンク色が薄れ、ますますメロディアスなハード・ロック寄りのサウンドになっていった・・・というふうに私はとらえていますけど、「UNDER THE SUN」にしろ「MOTHER」にしろ、そんなジャンル分けは意味がないと思えるくらい、オリジナリティを確立したサウンドでしたよね。もはや「GASTUNK」というのがジャンルそのものだった。

最新作は、年齢を経たことによりますます深みを増した、アグレッシヴでありながらもキャッチーで味わい深い歌が満載のロック・アルバム、と感じました!独特のどんよりとした湿り気は健在。3曲目「Perfect Tomorrow」がお気に入り。

まあメタル色はほとんどありませんから、このブログを読みに来てくださる人がこれを聴いてどう感じるかはわかりませんが、これはイイですよ。ぜひとも買って聴くべきです。

基本的にパンクと呼ばれるものは好きではないが・・・

私は「パンク」と呼ばれる音楽はあまり好きじゃないのです。

ロック音楽に傾倒するきっかけからしてIRON MAIDENやJUDAS PRIESTでしたからね、そこからパンクっていう方向へは行くはずもなかった。

そのようにして80年代中頃、中学生のころにメタルを知り、そこから「もっと速く、もっと重く、もっとウルサいものを!」という方向でスラッシュ・メタルにハマっていった私に、「それならこれはどうだ?」といわゆる「ハードコア・パンク」と呼ばれるバンドたちを教えてくれた友人がいました。

それがG.B.H.やDISCHARGEやCHAOS UKとかだったのですが、どれを聴いても私はピンとこなかった。G.B.H.の「CITY BABY'S REVENGE」は激しくかつメロディアスというバランスが好きで聴いていましたが、CHAOS UKなんかは「なんだこれゴミじゃねえか」と思ったし、のちにSLAYERがハードコアパンクのカバーアルバムを出したときも「こんなもんいらねえよ。カネ返せ」と思った。

と、高校生の私はハードコア・パンクを体験したものの「そんなものに用はないよ」となっていたのです。そんなとき、馴染みのレンタルレコード店でGASTUNKの1985年発表の1stアルバム「DEAD SONG」を偶然発見。GASTUNKという日本のハードコアパンクバンドの名前だけは聞いたことがある、ていうくらいで、とくに興味はそそられなかったのですが、尖がってそうなジャケ絵に惹かれて借りることにしたのです。

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これが・・・もうステレオの前でひっくり返っちゃったのをいまでも覚えています。いやいやいや、これを「ハードコア・パンク」と表現するのはあまりに乱暴。私はその哀愁のメロディの洪水にノックアウトされた。

アグレッシヴなのにハートフルな奇跡の名作

YOU TUBEにはオフィシャルなものがないようなため、ここにはなにも貼らないので、未聴の方はぜひとも買って聴いていただきたいですが、これはもう奇跡的な名盤。

基本はアグレッシヴなハードコアサウンドでありながら、メタル寄りの硬派で哀愁漂うメロディが全編に配置されている。ヴォーカルは吐き捨て型なのにエモーショナル。血の涙を流しているようなふかい哀しみを感じさせる絶叫に心をふるわされるのですよ。デス声で吠えてりゃあそれだけでクールだと勘違いしてる現代のバンドはこれ聴いて勉強してほしい。

リフはベースも含め徹底的にキャッチー。ギターソロは感動的メロディの嵐。「Fastest Dream」や「The Eyes」なんかのソロはいつ聴いても身をよじっちゃうカッコよさ。このへんの曲はもう完全にメタル。

陳腐な言い方なのを承知で言うとすれば、まさに「ハードコア・パンクとメタルの融合」といったサウンドでした。

 

当時、ANTHRAXのスコット・イアンらが、STORMTROOPERS OF DEATH(「S.O.D.」)というお遊び的なバンドで「SPEAK ENGLISH OR DIE」というアルバムを出していて、それも「ハードコアとスラッシュ・メタルのクロスオーバー」などと言われていましたね。これもやたらとカッコよかったですが、

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S.O.D.は「メタルバンドがふざけてハードコアのバンドやりました」みたいな(それでもクオリティが異常に高かったから凄いんだけど)のだったから、もちろんGASTUNKとは全然方向性が違うし比較対象にはならない。

S.O.D.は「クロスオーバー」と言われれば「ああ、そうだね」となるだけだけれども、ハードコアのアグレッションと胸に迫るメロディが完璧なバランスで同居していたGASTUNKの「DEAD SONG」アルバムを、「クロスオーバー」などという括りで語るのは失礼だし言葉が足りなすぎる。クロスオーバーでもメタルでもハードコアでもなくGASTUNK。そう言い表すしかないっていうくらいにオリジナリティにあふれた作品。

 

このあとの「UNDER THE SUN」「MOTHER」も必聴の名作なんですけど、棺桶に入れてもらうものを1枚だけ選べ、って言われたら、私は「DEAD SONG」を選びますねえ。素晴らしいデキの新作と一緒に「DEAD SONG」も買っておくことをおススメしておきます!

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