哀しみの演歌と絶望のメタルを聴き漁るブログ

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新譜レビュー 演歌・歌謡曲

水森かおり「九十九里浜」を聴いた

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この時期恒例、水森かおりの新曲が出ましたね。

2022年の新曲は、「九十九里浜」。ということは千葉県のご当地ソングか。

Amazon.co.jp 九十九里浜 type A

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気がつかなかったけど千葉県のご当地ソングっていうのは彼女史上初だそうで。弦哲也先生の出身が千葉県だから1曲くらいありそうなものだけど意外ですね。カップリング曲も同じ千葉県の曲で統一。

すでに発売から2週間くらい経ち、もう何十回も聴いて耳にこびりついちゃってます!今さらですが感想を。

またまたこれまでにない曲展開。しかし・・・

昨年のシングル「鳴子峡」は、超短いイントロからいきなりサビに入ってスタートする、最近のJ-POP系に流行りのフォーマットの曲でしたね。

私は大仰なイントロの曲の方が好きなので、これはもうこれっきりにしてほしい、と思ってました。それでも曲自体はやっぱりカッコよかったから好きでしたけどね、そこらへんはさすが弦哲也先生でした。

水森かおり「鳴子峡」を聴いた

で、今回も短いイントロからいきなり歌が入って、そこから「なかトロ」が挿入されてから始まるという変則的な曲展開。

これは・・・カッコいい。冒頭部分で雄大でいて寒々しい九十九里浜の情景をクッキリと浮かび上がらせ、そこから「なかトロ」を挟んで「あなた」を失った哀しいこころの描写にうつる展開がステキ。そして徐々に哀愁が深まっていくっていういつもの流れになるのがイイんだなあ。

さらに歌メロは徹頭徹尾キャッチーで一発で覚えられる。弦先生さすがだ。「鳴子峡」のときも思ったけど、新たな要素を入れつつも、いつもの「らしさ」もちゃんと残すところが凄い。

それにこれもいつもながら、どこまでも続く九十九里浜の情景を描きつつ、「どこまで行ってもひとり」というどうしようもない哀しみを吐き出す水森かおりの歌唱の表情の豊かさは、さすがは「ご当地ソングの女王」といったところで、このへんは右に出るものはいないんじゃないか。

 

タイプAのカップリングは「房総半島 吹く風まかせ」。千葉県の大部分を占めている房総半島を旅する、さわやかで前向きな曲。湿り気たっぷりの哀愁曲の次にこのカラッとさわやかな歌唱を聴かされると、やっぱり「女王」だなあと唸らされる。イイですね。

タイプBのほうは「犬吠埼」。こちらはしっとりとした哀愁をただよわせる、これまでにもあったタイプのご当地ソングですね。その意味で驚きはないけど安心感バツグンのいい曲です。

ちなみに犬吠埼といわれて私がまず思い浮かべるのは、弦哲也先生の50周年記念曲として出た、先生自身の作詞、五木ひろし作曲の「犬吠埼~おれの故郷~」。こっちは歩んできた人生に想いをはせる歌だから「ご当地ソング」とは違いますけど、とんでもなくカッコいいのでぜひとも聴くべき。

 

ともかく、「九十九里浜」も今までと変わらずハイクオリティな作品に。弦哲也&水森かおりの組み合わせなら絶対にハズレはないんだなあ、とあらためて感心したところ。NHKは昨年の紅白で彼女にカバーをやらせたことを死ぬ気で反省して、今年はこの曲を紅白のトリで使うべし!

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